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【対話力爆上げ応援団】本質は簡単に見えてこない話

ネパールはエベレストをはじめとする山の国という印象があるかもしれません。海抜4,000m以上の上部ヒマラヤは国土面積の15%のみ。国土面積の68%は丘陵地帯と低山ヒマラヤ。そして、国土面積の17%がネパールの西国境から東国境までをカバーするタライ平野は、海抜70mに過ぎません。実は、この南部は3mの高さまで水が上がるなど洪水の被害が絶えません。

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排泄はトイレでするものだという視点

インドの国境に面するネパール第2州のサプタコシ市で、毎年発生する洪水について、市長をはじめ衛生局メンバーなどと対話を続け、まちなかを視察しているときの出来事です。

今日は、「自分の壁を越えていこう」からトイレをピックアップしていきたいと思います。皆さんはインドなどで屋外で排泄するというニュースを見たことがあるでしょうか。

この記事はインドの話ですが、ネパールでも同じような環境があります。訪れた村にはほとんどの家にトイレが設置されていました。それは自主的に設置したものではなく、ほとんどは海外からの支援によるものです。

4年以上もトイレの汲み取りを行っていない!?

筆者は最初理解できませんでした。現地のコーディネーターも首をかしげました。どこの家のトイレを除いても同じです。

「トイレの汲み取りは設置以来したことはありません!?」

もしかしたらこのトイレには汲み取りの手間を省くために巨大なタンクが埋まっているのかと本気で思いました。数軒家の中を視察し、今回のテーマだった水害への対応力についての対策を検証すると同時に、トイレの実態についても聞き取りを行いました。

「使ってない」

誰の視点で対話をして大金を使ったのか

耐性のない子供たちが衛生的な問題で命を落とすケースが数多く報告されています。そこにメスを入れるために海外支援NGOや政府ODAは現地の市長や衛生局と議論し、全戸にトイレを設置しました。もちろん、トイレの設置だけでなく、使い方やトイレ後の石鹸を使用した手洗いまで含めた総合的な支援を行いました。まちなかの壁にはトイレを使う手順までもがイラストで示されています。

筆者がサプタコシ市視察中に見た多くのトラップ

河原にひろがる穴の群れ

では、どこで排泄が行われるのか?
洪水の影響がひどかった川沿いの民家を訪問していた時です。河原にはどこもかしこも穴だらけ。中には埋めた後もあります。まるで、犬が用を足した後に足で払ったように。まんまブツを蓄えた ”The 穴” が多く点在します。もう説明は必要ないと思いますが、そういうことです。明け方と夕方、つまり暗くなる前、後に出現するそうです。

普通の対話では見えてこない視点

おや?
ポツンと仏壇が砂浜にありました。なぜ置いたのか。衛生局の担当者に聞きました。

「神様の前では排泄しない」

なるほど。。。
われわれがこの地域や文化に精通しなければ出てこない視点です。これは地元民と対話を繰り返してもおそらく出てこない視点でしょう。
砂浜に等間隔で仏壇を置けば、この習慣は変わるのかと言われたら正直わかりません。言えることは、神様の目の届いている限りは不浄であるトイレという行為は行われないということです。

身近にある対話のトラップと視点の違い

これを読んでいる読者の多くが対話の重要性を感じている現場で活動しているでしょう。あなたのその言葉はだれにとってメリットがあるのでしょうか?誰のために伝えたのでしょうか?その言葉は、多角的な視点に基づいて伝えられたのでしょうか?あなたの主観からでしょうか?それはTikTokやYoutube、SNSなどから得られた情報を受け売りで伝えているのでしょうか?

多くの異人種との体験

異業種でも異人種でもなんでもいいです。身近に存在する気の知れた安心安全な仲間と一緒になることは非常に重要なことです。”プラス”あなたとは価値観も文化も違う人と接する機会を作ってほしいと思います。
ここで紹介する記事は少々視点が異なるかもしれませんが、あえて違う関係性から得られる多角的な視点がヒントになるかもしれません。これは決して恋愛だけの話ではなく、日常的に接する皆さんにも恋人同様に優しく、尊敬の念をもって接してほしいなと思います。

性格の不一致という名の言い訳

結婚生活の破綻の1位は男性、女性共に「性格の不一致」だそうです。
正直よくわかりませんでしたが、この記事を拝見してちょっとほっとしたところがありました。
出会って3日の電撃結婚ならもしかしたら、可能性があるのかもしれませんが、性格の不一致が理由で選んだパートナーと離れるというのは、仕事や友人関係に関しても有効な関係性が保てるのかと疑問を感じてしまいます。

ここでも、記載されていますが、実はこの結果には裏があるということで、この統計のからくりとしては、2番目以降の理由は、実は対話が十分でないことから性格を理解できなかったともいえるのではないかと思います。

「察する」の限界

「言わなくてもわかるでしょ」
「一から十まですべて言わなきゃいけないの?」
「前後の文脈から察してよ!」
などなど、このような事例はきりがなく聞かれます。
こんな記事がありました。

ひとはそれぞれ時間をかけて自分の性格を醸成してきました。対話も同じです。それを変えることは容易ではありません。良い悪いという視点もあなたの独断と偏見であることが多い場合があります。

「みんな言っていることだから」

これほど、信ぴょう性に欠けたものはありません。もはや、そのひとの意見は通り越して、見えない誰かが後押ししているような言い分です。こうなってくると、1対多のような構図が仕組まれ、あなたの言い分は少数派で在り価値がないものであると言われたものと同じです。

そんな皆さんが、自分を表せる場所、自分を尊重できる場所に身を置いてほしい。皆さんが、自分自身を見失わない世界にたどり着くことを願って。

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