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アンケートご協力のお願い~見えなかった子どもたち(虐待被害当事者・虐待サバイバー・毒親家庭)

アンケート調査実施

見えなかった子どもたちの皆さまについて、アンケート調査を実施いたします。
見えなかった子どもたちの抱える被害の深刻さを周知し、皆さまにとって少しでも生き易くなるための制度改革を求めるために、ご協力が必要です。
皆さまの声を、責任を持って届けさせて頂きます。
どうぞ、ご協力をお願いいたします。
実施期間:9月9日(土)~9月30日(土)
アンケートに要する時間:3分~10分程度
アンケートURL:
https://forms.gle/pbT7mab5BqDCczqW8

【見えなかった子どもたちアンケートQRコード】

=ご注意のお願い=
アンケート内にて、児童虐待を受けていた当時、大人になってからの苦しい場面をお尋ねさせて頂きます。
どうぞ、少しでも気持ちの落ち着いている時間に実施くださいますようお願いいたします。
また、フラッシュバック等のきっかけにならないように作成をさせて頂いてはおりますが、不安を感じられる方は、手の届く場所にお水や、お薬、安心に繋がるようなものを用意するなどして、ご自身の身体を守るようお気を付けくださいませ。

見えなかった子どもたちとは?

 児童虐待を受けながらも、その虐待を発見されないまま18歳を超え、社会的養護に繋がることなく、家庭の中で孤立したまま生き残った虐待サバイバーのことです(一時保護に繋がるも、それ以後の社会的養護に繋がらなかった者を含む)。
 周囲に虐待を発見してもらえなかったことから、その虐待はまるで無かったかのように「見えない存在」として放置された子どもたちのことを、私たちは「見えなかった子どもたち」と呼んでいます。
「見えなかった」と過去形で表現しているように、その対象者は成人です。
(詳細は、↓のリンク先をご参照くださいませ。)

調査対象者

子どもの頃(~18歳)に家庭内にて児童虐待を受けていた経験(他者から認められているかどうかは問わず、自分自身が「虐待を受けていた」又は「あれは虐待だったのではないか」と認識している経験)がある、又は、毒親に育てられたと認識しているものの、社会的養護に繋がることのなかった(保護されることのなかった)18歳以上である方。

アンケート調査目的

見えなかった子どもたちの多くは、成人後も様々な虐待後遺症を抱え込み、耐え難い生き辛さを抱えています。また、頼れる家族や親族が存在しないことを原因の一つとして、社会生活の中で様々な壁が立ち塞がります(例えば、進学、保証人、経済面、など)。
しかし、当該当事者の実態を年齢制限なしに調査したデータは存在せず、そのことが支援対策が進まない理由の一つとなっています(当該対象者のデータの存在をご存じの方は、ぜひ情報をください)。
そこで、当該当事者への公的支援必要性を明らかにするための手段の一つとして、当事者へのアンケート結果によって、実態をデータ化することを目的とします。データは、確実に政府や各自治体へと届けていきます。

見えなかった子どもたちに必要な支援


アンケート調査データについて、政府、各自治体へ届けると共に、次の制度改革を求める上での根拠となるデータとして、有意義に活用いたします。

① 社会的養護施設等の退所者に対する支援の対象に含むこと

退所者に対して、アフターケア事業や身元保証人確保対策事業という支援があります。
【アフターケア事業】
住居、家庭等の生活問題の相談
就労と生活の両立に関する問題の相談
退所者が気軽に集まれる場の提供
自助グループ活動
就業支援、etc

【身元保証人確保対策事業】
就職やアパート等を賃借する際の身元保証人の確保(*

(* 施設長等が身元保証人となる場合の損害保険契約を全国社会福祉協議会が契約者として締結し、その保険料に対して国等が補助する制度。

 社会的養護施設等退所者に対して、主に上記のような支援対策が取られています。これは、施設退所後に、自己の力のみでは非常に生き難く、支えが必要であることが理解されているからこその国を挙げての支援対策です。
 自己の力のみでの生き難さは、見えなかった子どもたちも同じです。育った家はあっても、そこは虐待が行われていた家であり、親です。安心していられる場所でも、頼れる存在でもありません。また、就労、住居、保証人等の問題があるために、虐待をする親から逃げられないという者もいます。
 さらに、見えなかった子どもたちは、個々にそれぞれの場所で孤独に耐えています。だから、集まれる場所や自助グループができることで、同じ苦しみを知る仲間と繋がることも大切なことです。

② カウンセリング治療費免除制度の導入

虐待後遺症の代表との言える複雑性PTSDやトラウマには、カウンセリングやトラウマ治療が必要となります。しかし、トラウマ治療が可能な医師や心理士は非常に少なく、また、その治療費は医療保険適用外となっています。そもそも、トラウマ治療のできる専門家を増やして頂かなければなりませんが、トラウマ治療に限らず、カウンセリングは医療保険適用外治療である為、1時間当たり、5,000~10,000円程度の料金が掛かってしまいます。当然、1、2回治療を受けただけで回復するようなものではなく、個人差はあるものの数十回以上に渡る治療が必要です。
 見えなかった子どもたちにとって、カウンセリングやトラウマ治療に掛かる費用を負担することは、生活を圧迫することに直結してしまうため、希望通りに治療を続けることが非常に難しい状況にあります。しかし、治療を進めないことには、病気の回復も進まず、いつまで経っても耐え難い苦しいから抜け出せないのです。
 後遺症を回復させるためには、最低でもカウンセリングの補助金制度、望ましくは免除制度が整うことだと考えています。

見えなかった子どもたち当事者の皆さま、
どうかご協力をお願いいたします。
皆さまからご協力頂くアンケート結果については、必ず政府へ届けると共に、皆さまの耐え難い苦悩を周知し、理解者を増やすための活動へと有効に活用することをお約束いたします。

一般社団法人Onara(代表 丘咲つぐみ)


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