読書感想「替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方」 国分 峰樹氏(著)
この本を読もうと思った理由
自分には希少な専門性がないのではないか、そんな危機感からこの本を手に取りました。有機化学系の修士を取得しており、新卒就活の時には、自分の専門性を活かして、さらにもっと今の専門性を伸ばしていける様な会社に就職したいと思っていました。今従事している業務は、元々学んでいた有機化学の専門知識を活かし、伸ばせるような場面もありますが、社内調整、取引先の交渉や会議のファシリテーションがメインの業務になっています。そういったジェネラリストのような仕事も必要なスキルだし、特に社内で出世していくためには大切だなと感じます。ただ、人とは違う輝く専門性を磨けているかというと疑問が残ります。このままでいいのか、どうしたらいいのか、そんな不安や疑問の解決のヒントになればと思い、この本を読んでみました。
心に残った内容・感想
日本は修士や博士号を持ったビジネスパーソンが少なく、専門性について他国に差をあけられている。
広く浅くの知識では、凡庸になり、替えがきく人材になってしまう。
これからAIがどんどん発達していった時に、中途半端な知識だと、AIに取って代わられ、不要な人材になる。そうすると、給料は安くなり、最終的には仕事がなくなる。
どのような専門知識を持っていればいいか、これには正解はない。時代の流れが早く、この専門性を持っていれば、安心などという専門性は無い。必要な専門性は時代によってどんどん変わる。
ではどうすれば良いかというと、時代に応じて必要な専門性を身につけるための方法を学ぶことが重要。
専門性を身につけるモデルケースの例としては、大学での研究が挙げられる。
大学院で学び直したり、学会に所属してみたり、会社に入ってからも研究活動などを通して、必要な専門性を学び続ける、そういった姿勢が、これからの世の中を生きていくために必要である。
これから学ぶ専門性を選ぶときの重要なポイントは、世の中に必要だから、で選ぶのではなく、心から好き、熱中できる内容を選ぶこと。好きな事柄でないと、継続できず、何か新しい知見を世の中に提供できるまで研究をすすめることが難しい。
まとめ
他の副業のやり方が書いてあるような本にも述べられていましたが、やっぱり好きなことでないと継続できないし、成果もあげられないんだなと思いました。これだ!っと思う好きなことを見つけて、研究するつもりで取り組み、副業みたいに稼げるところまで突き詰める、これが理想かなと思います。仕事でも、もっと知りたい、突き詰めたい、研究したいと心から思える業務に時間を割けるようにしていくのが、自分の専門性を磨くことになり、会社にも貢献できるのではないかと考えています。今は読書などのインプットやnoteなどのアウトプットを続けて、やりたいこと、突き詰めたいことを見つけることにつながればいいなと考えています。
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