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21歳までコーヒーを一滴も飲んだことがなかった男がコーヒーに惚れるまで

2018年10月15日
友人とともに株式会社アカイノロシを設立した。
現在の事業内容は、「タイコーヒーの輸入・卸売・小売販売」である。

こんな自己紹介をすると、「もともとコーヒーを飲むのがお好きだったんですか?」とよく聞かれる。
しかし、21歳までコーヒーを飲んだことは全くなかった。
「コーヒーを飲む習慣が無かった」というレベルではない。一滴も飲んだことがなかったのだ。
そんな私が、なぜタイコーヒーで起業することになったのか?
全体的なお話はこちらのnoteにまとめているので、
https://note.com/tsuduribito/n/nbf29cf702343

今回は「コーヒー」という飲み物に惚れこんだワケを記したい。

ちなみに、皆さんは「コーヒー」という飲み物にどんなイメージをお持ちだろうか。
苦い・目覚まし・集中したいとき・スタバ...。色んなイメージをお持ちだと思うが、21歳の私にはイメージすらも湧かなかった。

そんな私が初めてコーヒーを飲んだのが三回生の秋。タイ北部で栽培されたコーヒーを飲ませてもらった。
しかし、正直に言うとその時はコーヒーの味ももちろんだが「タイ北部のコーヒー生産」のストーリーに心を打たれていた。
なので、「コーヒーってこんな味なのか。裏側に隠された素敵なストーリーがあるなら、これがどんどん日本で流通していけば良いのにな。」くらいの感覚だった。

しっかりとコーヒーの品質に向き合ったのは、その少し後。
サンプル輸入されたコーヒー豆を、今でもお世話になっているA師匠のもとに持っていったところ...

「こんな品質では日本では勝負できない。二度とこんな豆は持ってくるな!」と怒られてしまった。それも当然。後になって冷静に考えると、日本ではどう頑張っても勝負できない品質の豆だった。
「君たちは本当にコーヒーで勝負していくつもりがあるのか?」
商品の品質よりもむしろ、コーヒーに向き合う姿勢を正された。
その帰り道は何も考えられなかった。途中で食べたお好み焼きも全く味がしなかった。

しかし、一つ感動したことがあった。
それは、A師匠のお店で「これが美味しいコーヒーや。飲んでみい。」と頂いたコーヒーが今でも忘れられないくらい美味しかったのだ。
ただ苦い...!だけではない。チョコレートのような優しい甘み・苦みと酸味の絶妙なバランス・紅茶のようなフローラルな香り...

そして、産地・農園・精製方法・焙煎・抽出など様々な要素が絡み合うため、同じ品種、同じ商品でもお店が変わると味わいも変わる。
まさに、その時にしか生まれない味わいを楽しめるのだ。
口に入れた瞬間に広がる壮大なコーヒーの世界に、私はあっという間にトリコになった。

さらに、生産地や品種による味の違いが少しずつ分かってくると、自分の好みが分かってきたり、コーヒー屋の店主さんとコーヒー談義をしたりと、まさに「違いの分かる男」になっていく感覚が気持ちよかった。

こうして、21年間一滴も飲んだことがなかった「コーヒー」に私は惚れ込んだ。
人生の分岐点の一つでもある3回生の春休み。惚れたものにはとことん惚れこもうと決意を決めた。
そこから、定期的にA師匠のお店に通い、「コーヒーとは何たるものなのか?」「美味しいコーヒーは何が良いのか?」ということを徹底的に叩き込んでいただいた。

そして、日本で勝負できるコーヒーを求め2018年初夏、勝負をかけたタイ訪問に向かうこととなる...。

この話はまた今度させていただこう。
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こんな私がタイ北部で飲んで感動し、日本まで産地直送でお届けするコーヒーです。
スッキリと雑味がなく、甘みの強い味わいはコーヒー好きな方にはもちろんのこと、普段あまりコーヒーを飲まない方にも楽しんで頂きたい一杯です。

現在は、自粛が続くなかで少しでもおうち時間をコーヒーで楽しんで頂きたいとの想いを込めて送料無料で全国にお届けしています。
通販サイトからお気軽に商品をお求めいただけます。ぜひご覧ください!

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