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試練を乗り越え 光栄ある戦士となれ!最後のチャンスをつかんだ中日・福永裕基 勝負の二年目へ

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今は京都でお店をしていますが、出身は名古屋で生粋のドラゴンズファンです。シーズン中は毎試合欠かさず結果を確認していますし、年に何回かですがナゴヤドームでも試合を見ています。

ここ数年、いや10年以上悔しい思いをし続けているわけですが、今年のドラゴンズは例年以上のワクワク感に包まれています。

その理由はなんといっても打撃陣!打てない打てないと言われたチームの歴史に終止符を打つべく、熾烈なレギュラー争いが予想されています。

中田・ビシエドが争うファーストや、岡林・細川に次ぐラスト一枠を熾烈に争う外野などどこも激戦区ですが、特に大激戦なのが二遊間争い!

激戦の火ぶたが切って落とされたのは2022年オフ。
二遊間のレギュラーだった京田・阿部両選手がトレードで移籍。

ゼロからのスタートとなったレギュラー争い。
キャンプ・オープン戦と争いが続き、2023年の開幕スタメンは、2021年62試合出場で頭角を表した龍空(ショート)と、ルーキー福永(セカンド)のコンビになりました。

しかし、龍空は極度の打撃不振、福永はシーズン中盤からルーキー特有の疲れの影響もあり、レギュラー定着とまではいかず。
福永と同じルーキーの村松や新外国人のカリステも活躍する場面はあったものの、こちらもレギュラー定着には至らず。開幕前には想定していないと公言していた高橋周平のセカンド起用まで試みるも、結果は振るわず。

最終的には、開幕から一貫してショートで起用していた龍空がセカンドで起用され、ショートはカリステが務めるというなんとも中途半端な形で終わってしまいました。

更に、ドラフトで津田・辻本、阪神からは山本と二遊間を守れる選手が補強されまさに群雄割拠。
龍空・村松・福永・田中・津田・辻本・山本・石垣・高橋・カリステなどなど。
とにかく熱き戦いが繰り広げられています。

そんな中でもぜひ皆さんに注目していただきたいのは、
背番号68番 福永裕基選手!
そう!昨年ルーキーながら開幕スタメンを勝ち取った選手です。
最終的には97試合で打率.241(291-70)本塁打2本と、少し物足りない数字にはなってしまいましたが、4月は月間.309(55-17) 6月も月間.271(70-19)と、前半戦は一定の存在感を示してくれました。

昨年の活躍もあってか、今年から個人応援歌が作られた福永選手。
試練を乗り越え 光栄(はえ)ある戦士となる 広角に打ち返せ 福永裕基

「試練」というのは、激しい二遊間争いだけではありません。
高校時代は1年秋からベンチ入りも、甲子園出場はならず。
専修大学では通算3割近い数字を残すもドラフトに指名されることはありませんでした。
その後、社会人野球の日本新薬に進み、持ち前の長打力を発揮するも2度の指名漏れ。
ラストチャンスと臨んだ社会人4年目のドラフト。12球団で69人目の指名で支配下では最後の選手として、ドラフト7位でプロ野球の世界に滑り込みました。

入団時すでに26歳。高卒なら8年目を迎え、同世代ではすでに戦力外になっている選手もいます。
まさに、崖っぷちからのスタートとなった福永選手。

今年も激しいレギュラー争いの最中ですが、この春体重を5キロ増やしキャンプでは鋭い当たりを連発。
昨年の経験を活かし、一年間戦い抜くことができれば自然と数字が付いてくるはずです。

応援歌にもあるように、右にも左にも力強い打球を放つのが福永選手の持ち味。右方向へ狙いすましたバッティングはドラゴンズOBの井端弘和さんをほうふつとさせます。

同い年の1996年世代であることもイチオシしたい一つのポイントなんですが、96年世代と言えば出世頭は巨人岡本和真選手。
福永選手がまだ大学4年生だった2018年に巨人の四番に定着。
以後6年連続で30本塁打を達成。WBCにも選ばれるなど、まさに日本を代表する選手です。

そんな岡本選手がいた智辯学園に奈良県大会の決勝で敗れ、甲子園出場が叶わなかったのが天理高校にいた福永選手でした。
指名の瞬間、高校3年夏の悔しい思い出が去来したと語っていた福永選手。

数々の試練を乗り越えてきた男は強い
昨年の東京ドームでのプロ初ヒットは、そんな福永選手の泥臭さを体現するかのようなサード前への内野安打でした。

27歳。遅れてきた男の勝負の二年目に期待は膨らむばかりです!






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