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野球を知りたい① 2022年8月20日

もう終盤だけど、最近テレビをつけると高校野球をやっている。
我が家の応援している県は今年調子が良いらしく、結構最後まで勝ち残っているようだ。テレビのチャンネルはいつもの日テレからNHKになり、野球をやっていない時間も変えないままだから、見るニュースも普段と違う。ご飯中の会話は野球一色。家族みんなが甲子園の空気を楽しんでいる。

たった一人の人間を除いて。

そう、

吾輩である。


――🐈🐈‍⬛\ ネコデアル /


私は、分かんないのだ。

野球のルールが。

もう、信じられないくらい分かってない。

先述の通り、今年は特に応援しているチームが強いということで、家の中がにわかに高校野球ブーム到来の季節となっている。自分を除いてこうも盛り上がられると、疎外感が半端ない。決して家族に悪意があるのではなく、単に私が根本から知らなさすぎるので、どんなに説明してもらっても結局謎めいたまま試合が終わってしまうのだ。会話に入れない。私もみんなと一緒に野球で盛り上がりたいよ。

それで、「頑張って勉強しよう⚾️」

と、思うようになった。

頑張ると言いつつ、そこまで頑張らなくても理解できると思う。ここでいう「分かんない」を正確に言いなおすと、単に「調べたこと無い」というだけだから。調べれば分かるはず。そもそもこんなに大衆人気のあるスポーツなんだ。あまりに難解なものだったらここまで流行ってないだろう。ちゃんと真面目にやれば、案外簡単に分かるはず、という予想。

――

まず私がどれほど野球を分かっていないかチェックすることにした。テレビを見ていて(正確には「聞いていて」←何も分からないのでほぼ画面を見ていない)何となく知り得た単語と、その意味の予想を並べてみる。



【聞いたことのある野球用語と現時点での理解度】

・ピッチャー:投げる人
・キャッチャー:ピッチャーのボールを受け取る人
・バッター:打つ人。打たないこともある。来る球来る球全部振りかぶればいいのにといつも思うけれど、それだとダメらしい。
・審判:たくさんいる。仮面が暑そう。

・ホームベース:バッターの足元にある、白いの
・一塁:バッターが右に走った先にある、白いの
・二塁:ホームベースの線対象の位置にある、白いの
・三塁:最後の、白いの

・ストライク:よく分からない。「バッターアウト」の枕詞。むし・ひこうタイプのポケモン。進化するとハッサムになる。
・デッドボール:よく分からない。意図せずバッターに当たった痛そうな球。それで敵に点が入るとかは無いっぽいけれど、多分あまり良くないこと。痛そうだから。
・フォアボール:よく分からない。
・フォークボール:変化球。カクッて曲がる球。真っ直ぐに投げたボールが曲がるなんてことがあるのだろうか。あるんだろうな。


・表と裏:九回ある。何をもって回数が増えていくのか分からない。一チームの人数(九人)と同じ数だから、選手一人一人に活躍の回があるのかもしれない。野球は「俺のターン」みたいな感じで交代で点を入れてる気がするので、それぞれの試合に表チームと裏チームがあると予想。どっちがどっちになるかはコイントスとかで決めてる。
・ホームラン:すごいこと。打ち上げて点数が入る。
・ヒット:すごいこと。ホームランと何が違うんだろう。
・三振:空振り
・四番:強い人
・サヨナラ勝ち:「九回裏」で逆転勝利すること
・九回裏:最後の最後
・ゴロ:転がってるボール。ゴロゴロ転がるからゴロと言う。

おわり



今、色んな人をムカつかせているんじゃないかと怖くて仕方がない。本当の、本当の本当に、これが今現在の精一杯。許してください。今から調べます。ここからです。お願いまだ〇さないで……。


野球に限らず、私はスポーツ自体にあまり縁が無い生活を送っている。運動というカテゴリのほぼ全てが未知の世界なので、上に書いたのも全て偶然見聞きした情報で構成されている。自発的に調べたものは恐らく一つも無い。実況中継のリスニングと家族の会話を自分なりに組み合わせて出来上がったミリしら。曖昧すぎて「これ絶対違うんだろうな」というのを強く感じる。

ゴロとかもう、野球云々じゃなくて英弱が露呈してるんじゃないか。絶対何か語源になった英語みたいなのがあると思う。ゴロゴロじゃないのよマジで。

一番ヤバいと思われてるんだろうなと感じるのは、「バッターの役割」と「ストライク」の分かってなさ。

野球の試合を眺めていると、球が飛んできてもバッターが静止したままの時がある。あれが謎だ。なんで最初から打たないと決めつけてしまっているのか分からない。ルールを理解していないからこんな頓珍漢(トンチンカンってこんな漢字なんだ)なことを思うんだろうけど、打つそぶりを見せないという姿勢が、どうしてもゲームに有利に働いているように見えない。とりあえずバット振ってみたら当たるかもしれないのに。諦めたらそこで試合終了じゃなかったのか。それともカメラの画角的に打てそうに見えるだけで、実際は全然バットの届かない部分に投げられてたりするのかな。

バットを我武者羅(がむしゃらってこんな漢字なんだ)に振ると「三振」というマズい状態になるらしいのは知っているけど、じゃあなんでそんなルールにしたんだろうと思う。無理だと分かっていながら、それでも振りかぶった努力を評価してよ。三振は諦めない心じゃないのか。

ストライクはずっとホームランと混同している。どっちも「なんかかっこいい言葉」という括りでしか認識していないからだと思う。響きがかっこいいからホームランと同じくらいすごいことだと思っていたけれど、審判と思わしき仮面の人が「ストライーーーク!」と叫んでも「あんまり皆喜んでないな」と気が付いた。ストライクには多分、自分の知らない意味がある。

意味……全く想像がつかない。ストライク自体はよく聞く単語なのにな。野球以外でも「(恋愛の)ストライクゾーンが広い」といった風に「好みのタイプ」みたいな意味で使われている。それも相まって、大意は「野球におけるナイスプレイ」なんだと思っていたけれど、大体いつも「バッターアウト」とのコンボになってるのが気になる。なんで良さそうなのにアウトなんだろう。このアウトは敵陣の話?

――

こんな殴られそうな思考回路をずっと持ち続けていたので、今年の甲子園を機に、どうにか理解したい。ちょっとでも良い。自分から野球を語るまではいかなくても、ふっと話を振られた時にお人形になってしまわないようにしたい。どうにか理解するために、取り敢えず色んなサイトを見てみることにする。人生で初めて、積極的にスポーツと向き合おうとしてるかも。

一旦ここでおしまい。

つづく。


(つづき↓2022年8月22日追記)


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