味も人も優しいギリシャ地中海料理
大学院の修士論文が完成し、時間に少し余裕ができたときに地中海の周りを探検していた。
ギリシャから始まり、イタリアに渡り、クロアチア、スロベニア、ハンガリーなど。
地中海周辺は非常に料理がおいしいということは知っていたので自分の口で試してみたくなったのである。
最初の国はギリシャ。
歴史的な建造物が今なお残る、伝統感じる国である。
独特な文化が今なお残り、ヨーロッパの中でも特徴的な文化を発展させてきた国である。
オリンピック発祥の地でもあり、世界初のオリンピック会場も今なお残っている。
そんな伝統と歴史深いギリシャで、独特なギリシャ料理と出逢った。
ギリシャ料理との出会い
日本でギリシャ料理に馴染みのある人は少ないのではないだろうか。
実はギリシャは美食の国として世界的に有名である。
新鮮なオリーブオイルやトマト、レモンを使った健康にやさしい料理はユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている。
アテネでは町のビストロで気軽にギリシャ料理を楽しむことができる。
ギリシャのレストランは家族経営のところが多く、チェーン店などはほとんどない。
そのため、地元に根差したアットホームな雰囲気のレストランが多い。
おいしさに感動
おススメを聞き、伝統食である「Moussaka」とフェタチーズを使ったサラダを勧めていただいた。
それぞれ¥500くらいだ。
「Moussaka」は絶品。
とろとろの茄子の上にミートソース、ホワイトソースをのせてこんがりと焼かれている。
一見、味が強そうなのだが食べてみると優しく、まろやかな味わいに落ち着きを覚える。
日本人もかなり好みの味だと思う。
最初の一口から、ギリシャ料理はこんなに美味しいのかと衝撃を受けた。
フェタチーズを使ったサラダも絶品。
フェタチーズ、オリーブ、玉ねぎ、ピーマンにオリーブオイル、レモン、塩がかかったシンプルなものだったのだが、素材自体が非常に美味しい。
これだけなのにどうして味が濃いんだろう。
ヨーロッパでは料理を頼むと必ずパンが付いてくる。
このレストランのパンはどっしりとしたもの。
ヨーロッパのハードパンとはまた違った、ほろほろと崩れるような触感のパンは印象的だった。
サービスでレストランの方の試作のスージーハルワも出していただいた。
こちらは南インドなどで作られている伝統的なスイーツである。
レストランの人の優しさは暖かく、日本について話をしてくれたり、寒さを心配してストーブを近づけてくれたり。
日本から遠く離れた土地でぽっと暖かい気持ちになった。
このおもてなしの優しさは私のギリシャの深い思い出となって残っている。
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