「生きたいように生きる」って、こういうことなんだ。

「考える」ことができるのは、実は過去と未来についてだけ。
幸せな「今」をつくるために大切なのは、考えることではなく実行することなんだと、ようやく本当に気づくことができました。

生きたいように生きるために、自分の気持ちをいつでも一生懸命感じようとしてきました。
でもそれが、自分を過去に縛ることに繋がっていたのかもしれないと、ふと気づいたのです。

なぜなら、「今自分はどう感じてるんだろう」という問いを抱えているときに見ているのは、今のつもりでいても、実はもうもうすでに「過去」になっているから。

今の仕事や生活で、本当にいいのだろうか。
この人との関係はこのままでいいんだろうか。

そんなことを「考える」ことは本当によくあるけれど、それって実はもう過去のこと。起きたこと、もう動かせないこと。

今までがどうあったかをどんなに考えても、それで今や未来が変わることはない。
　

「どうしたい？」

考えるのはそれだけでいい。今とこれからに影響があるのは、「どうしたいか」でしかない。
さっと察知して、そしてそこから動くだけ。

「今」という瞬間は、どんな瞬間にも、自分の意思で、自分が望んだように、つくっていくことができる。

今という名の一瞬前の過去について、良いか悪いか分析するよりも、好きか嫌いかを考えるよりもただ、今からどうしたいのかに集中する。

一歩後ろのあれこれを考えてたら、絶え間なくやってくる今を、素晴らしい今にするチャンスを逃してしまう。考える暇はないみたい。

一歩先の未来を見て、どんどん新しくなる今をつくり続ける。

ちょっとだけ自分の声に耳を傾けて、
なんとなくの行先がわかったら、
あとはもうなんとなくそっちの方向に向かって行けそうなことを、ただただやってみるだけ！

＊

このことがわかって、一見同じような毎日でも、心はもっと生きるようになりました。

心で生きたいとずっと願っていて、だからこそ一生懸命心と向き合ってきたつもりでした。
その積み重ねのなかで心のなかにしまわれたいろんなものと出会うことができたのは、ほんとうに嬉しいことでした。

だけどまた、もうひとつの道が見つかりました。

この体で動いて、今をつくる。そしたらそのとき心が生きる。
「今」に見せかけた過去に自分を引き留めないで、進みたいように進む。