5月6日(日)
5月6日(日)
とうとう来た。日曜日。連休最後の日曜日ということで、それはそれで静かな感じの日曜日だった。
この連休がどういうものかといえば、ひと言で述べるならば、最果タヒ。最果タヒの詩などに触れた連休であることは間違いなかった。
人が語ろうとするのは、伝えたい何かがあるからであるよりも、言葉では伝えきれないことが、胸にあるのを感じているからだろう。
引用:若松英輔『悲しみの秘儀』より
言葉では伝えきれないことが、たくさんあって、だからこそ言葉にしようとするという。まさかの、引用は若松英輔だが、最果タヒの詩を読んで、まさに。と思っていた。
疲れた時とか悲しい時とか、なんとなくそれ相応の音楽を聴いたり、それ相応の言葉が突き刺さることがあるけど、それは「疲れた」という言葉以外の胸の内や、「悲しい」以外の胸の内を言葉にできるかもしれない!みたいな言葉を探しているからなのでは?と思う。
なぜこんなことを言うかと言えば、今日で連休が終わるという寂しさと、焦りと、孤独みたいなもんが、くわっと押し寄せてきて、そのそれぞれを言葉に出来なくて、なんとなくそれっぽい言葉を探す。
この連休は常に、そんな言葉を探す。みたいなことをしていたら、最果タヒ!という感じだった。
光の中で恋をしている
孤独はきっとそういうもの
[Alexandros] feat.最果タヒ 「ハナウタ」
もうこればかり聴いていた。
分かりやすい言葉ばかりに触れるのは、豊かではない気がした。いい言葉だと思った。
さて、現実に戻ってみると、晩ご飯が相変わらず美味しくできた。新玉ねぎ。きのこ。これをフライパンで炒めて、鶏もも肉を加えた。味付けは、塩コショウではひねりがないから、オイスターソースと味噌、そして料理酒を加えてよく混ぜたものを、炒めている最中のそれらにかけて、蓋をして、煮るみたいに炒めた。連休最後の晩餐にしては、あまりにも上出来。
炊きたての白米は、新潟県産の「新之助」。
この新之助が、これがまた、今までこれを探していたのでは?と思うくらい美味いので、騙されたと思って食べて欲しいくらい。
明日から仕事です。