ツッチー

【大地を愛し土に親しむ保育者】 保育士歴50年。現在も都内の認証園の代表として、0歳か…

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【大地を愛し土に親しむ保育者】 保育士歴50年。現在も都内の認証園の代表として、0歳から5歳までの保育に現場で取り組んでいます。保育者であり、母であり、今や2人の孫を持つおばあちゃんでもあります。「自由で管理のない保育を!」との思いから突き進む〝現代の子育て応援団〟代表です!

最近の記事

第14回 育ちの道すじ 3

3歳から5歳小学校入学までの子ども達の育つ道すじ 3歳から5歳では、赤ちゃんと違い、 古い脳(動物脳)から新しい脳(人間脳)へと育ち、 脳の働きも少しずつ人から人間へと育ちます。 自分の身の回りの事はだいたい自立し、 仲間を意識すると同時に競争心も出てくる時期です。 自分を主張すると同時に相手の事も理解し、 ある時は「がまん」もできます。 周りの状況をみて感じて、抑制することも出来るようになります。 精神的にも成長しています。 これは前頭葉の働きによるものです。 では前頭

    • 第13回 育ちの道すじ 2

      前回の育ちの道すじに関連した、 園便りの内容を加筆してお伝えします。 私の考える0歳から5歳までの育ちの道すじの中で 0歳から2歳では、乳児に必要な身体使いを 3歳から5歳では、脳の新しい皮質である人間脳を働かせるといった 取り組みがあります。 そのことは 0歳から5歳は神経系を 6歳からの学童は体力系を 中学からは筋肉系を育ててゆくという ”育つ道すじ”があると考えているからです。 つねに唱えている「生きる力の強い子」とは 集中力・体力・気力から全体をみる力・目的を持

      • 第12回 育ちの道すじ(0歳~5歳)

        今回は園便りからの文章をお伝えします。 上から下へ、下から上へ何のこと? はい、頭から足へ(0歳~2歳)足から頭へ(3歳~5歳)の 育ちの道すじのことです。 ハイハイをして、歩行を獲得し、 ヨチヨチ歩きから走る動作まで出来る乳児期。 この頃、歩行だけでなく、言葉のまねをして、 言語の獲得も豊かになります。 行動や言葉は”まね”ることから始まることが 子育て環境ではとても大切です。 ハイハイをする環境が無く、 早々につかまり立ちをしてしまうと、 体幹の育ちが弱く転びやすい

        • 第11回 はいはいの大切さ

          はいはいの大切さ(うつぶせ遊び) 前回のお話で進化の過程から 神経系の発達の大切さを伝えました。 はいはいは全身運動であり、 この活動の中で体感・五感の働きが活発になります。 うつぶせ遊びが苦手 妊娠中のストレス、出産時の問題、生活環境などなど…… 母体も子どもも共にストレスがあるのではないでしょうか。 近頃の子どもは赤ちゃんの時から身体の硬さを感じます。 体が硬いとうつぶせが苦手ですぐに泣き始めます。 抗重力筋を育てるにはまず、脱力と緊張を体で感じることです。 身

        第14回 育ちの道すじ 3

          第10回 歩くことで賢くなる

          第9回「歩くことは賢くなること」続編です。 進化の過程でもあるように、 歩く前に必ず“はいはい”(両生類)があります。 育ちの道筋でも書きましたがこの“はいはい”が大切であること。 まず「うつ伏せ遊び」から「むつんばい」「よつんばい」 「高ばい」「自立座り」「アヒルすわり」 そこから「独り立ち」となります。 たっぷり“はいはい”した子のはじめの一歩は両手を下げて出しますが “はいはい”が不十分な場合は両手を挙げてバランスを取ります。 なぜ? “はいはい”は全身運動です。

          第10回 歩くことで賢くなる

          第9回 歩くことは賢くなること

          “歩くことは賢くなること”進化の過程からも言える事です。 歩くことで手の自由を獲得します。 自由を獲得したからこそ人間は様々な事を考え、 また手を使いものを作り出し結果、進化し文化が生まれました。 久保田競「ランニングと脳」から “ソルビドール、アムブランド” これはラテン語で“困難な事態は歩くことで解決される” と言う意味があるのだそうです。 また歩くことが万病に効く薬だとも、 歩くことで思考力、判断力、知性、感性、想像力も豊かになる。 歩くことで筋は働くそのことにより熱

          第9回 歩くことは賢くなること

          第8回 第三の進化〜具体的な育ちの様子

          今回は第7回の続きになります。 具体的に見てゆきましよう。 ●木に登り始める子供たちこの姿を見て下さい。(写真①) 進化の過程の最後のところを思い出しませんか? 第3の進化の過程で、 地面の活動を終えた子供たちは、 この様に木に登り始めます。 手足の自由を手にすると同時に体幹も育ち、 より高い所へと登り、木の実をとったり、 遠くを見降ろしたりします。(写真②③) ●自由を獲得した手で道具を使う進化の過程では、 木の上が気に入ったものは樹上の生活に、 また空へと飛び立った

          第8回 第三の進化〜具体的な育ちの様子

          第7回 第三の進化の過程〜群れて遊ぶ

          みなさまこんにちは。 生きる力の強い子にをテーマとして 脳科学的及び進化の過程から 子ども達の育ちを追いかけてきました。 第7回目からは、第三の進化の過程へと進みます。 ●〝三つ子の魂百まで〟の育ち 進化の過程での3歳までは、 水中から陸へ上がり爬虫類から両生類へ、 そして二本足歩行を獲得するまででした。 3歳からは、陸上で様々な経験をし、 第三の進化が始まります。 脳科学的に見た時、 第一の進化の過程・及び第二の進化の過程では、 動物脳の神経系の働きを活発化させる重要

          第7回 第三の進化の過程〜群れて遊ぶ

          第二の進化の過程は “体験(身体)”から学ぶ

          みなさまこんにちは。 第6回からは第二の進化の過程についてお伝えしていきます。 脳神経系のネットワークが80%出来る 第ニの進化は、歩行獲得から3歳まで。 幼児期への移行期です。 この第ニの進化までに、 脳神経系のネットワークが80%出来ると 言われています。 それは子どもたちの姿を見て実感できることです。 第ニの進化の過程の初期では、 次のようにまでに育ちます。 人との関わりは、 ⚫︎身体をぶつけ合う ⚫︎顔を見合う ⚫︎遊具を取り合う 言語面では、 ⚫︎単語か

          第二の進化の過程は “体験(身体)”から学ぶ

          ツッチー式保育/身体と脳の育つ第一の進化と子どもの変化Q&A

          第5回目は第4回の続きになります。 第4回では第一の進化の過程での「遊び」を紹介しましたが、 ここまでの話しを少し振りながら、 「身体と脳の育つ第一の進化の過程から歩行獲得について」 「第一の進化の過程における子どもの変化Q&A」 をお伝えします。 身体と脳の育つ第一の進化の過程第一の進化の過程で、 動物が水中から陸にあがり地面で活動し 進化していったことが現れています。 この過程の中で身体が育ち、同時に脳の育ちとなります。 古皮質(動物脳)を働かせて 新皮質(人間脳)を

          ツッチー式保育/身体と脳の育つ第一の進化と子どもの変化Q&A

          ツッチー式保育/第一の進化の過程:遊び編

          猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記! 【ツッチー式保育】は0歳から5歳までの進化の獲得期を3期に分けてを考えます。 ●第一の進化の過程(生まれてから歩行獲得まで)  抗重力筋を育てる。情緒の安定から安心へ ●第二の進化の過程(歩行から3歳まで)  安心から自信、そこか

          ツッチー式保育/第一の進化の過程:遊び編

          ツッチー式保育/第一の進化の過程  (生まれてから歩行獲得まで)

          【ツッチー式保育】は0歳から5歳までの進化の獲得期を3期に分けてを考えます。 ●第一の進化の過程(生まれてから歩行獲得まで)  抗重力筋を育てる。情緒の安定から安心へ ●第二の進化の過程(歩行から3歳まで)  安心から自信、そこから自由へ。自由な中で自己表現

 ●第三の進化の過程(3歳から卒園期まで)  自由な中で、仲間と共に力を合わせる。想像力を土台とし、工夫して創造 第3回のテーマは、〝第一の進化の過程(生まれてから歩行獲得まで)〟について 皆さんこんにちは。

          ツッチー式保育/第一の進化の過程  (生まれてから歩行獲得まで)

          0〜3歳は脳神経系の獲得期。体を使って動物脳を鍛えよう!

          猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記! 第2回のテーマは〝脳神経系〟の発達です。 【卒園生たちのその後】みなさん、こんにちは。 子育て応援団代表のツッチーです。 半世紀の保育の中で、送り出した卒園生も多数に上ります。 自由な環境の中で乳幼児期を過ごした子ども達が、 将来どの

          0〜3歳は脳神経系の獲得期。体を使って動物脳を鍛えよう!

          〝生きる力の強い子に育てる〟 子育て・保育を伝えたい!

          猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記!始まります。 皆さん、はじめまして。私は子どもたちと向き合い、 半世紀を過ぎた保育者です。 このブログは、日々忙しく子育てに向き合っておられる お母さん、お父さん、そして保育者のみなさんに、 〝生きる力の強い子に育てる子育て・保育〟

          〝生きる力の強い子に育てる〟 子育て・保育を伝えたい!