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第二の進化の過程は “体験(身体)”から学ぶ
みなさまこんにちは。
第6回からは第二の進化の過程についてお伝えしていきます。
脳神経系のネットワークが80%出来る
第ニの進化は、歩行獲得から3歳まで。
幼児期への移行期です。
この第ニの進化までに、
脳神経系のネットワークが80%出来ると
言われています。
それは子どもたちの姿を見て実感できることです。
第ニの進化の過程の初期では、
次のようにまでに育ちます。
人との関わりは、
⚫︎身体をぶつけ合う
⚫︎顔を見合う
⚫︎遊具を取り合う
言語面では、
⚫︎単語から2言文、そして会話まで
⚫︎向き合う相手と
言葉のキャッチボールが出来る
身体的には、
⚫︎走ることから片足けんけん
⚫︎高さを楽しむ遊び(ジャンプなど)
喜んで行い、自分の力を確かめる
遊びでは、
⚫︎一人遊びからごっこ遊びへと、
展開ていく様子が見られる
土や水は、
第一の進化の過程で楽しんでいたことが、
手の自由を獲得することで、
⚫︎道具を使いながら土を利用すること
⚫︎右手と左手を使い分けての遊びが展開される
⚫︎両手でお団子が作れることも、
右脳と左脳の働きが活発化されたことに
つながります
このように【第二の進化の過程】では、
言葉が巧みになる
身体が自由になる
これらと共に自立心も育ち
自己表現も豊かになります。
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子供達の世界が広がります
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いやいや期? いやいや!
親のいう事を聞かず、
〝反抗的〟だと感じるのもこのころ。
体幹がしっかりとしてくる。
と同時に、
こころが主体的に育っている現れです。
大人側から見るとわがままに見える、
いやいや期などと言われたりしますが、
自立心が育つ時期であり、また脳神経系が、
より多く張り巡らされる時期なのです。
生まれて初めて見るものばかりの
子どもたちは、
何でも触りたい!何でもやってみたい!と、
好奇心の塊です。
ところが大人側は、
危ない、不潔、あるいは時間がない、などと…
子どもたちの手足になってないでしょうか?
実に残念なことです。
「賢くなりたい!」と
自分を耕している子どもの手足に、
鎖をつけているようなものです。
ここで私が伝えたいのは、
「賢くなる」とは、
〝生きる力の強い子〟
〝創造力豊かな人間〟
に育つことです。
生まれ持った脳神経系から
更にシナプスが伸び、
神経系のネットワークを張り巡らす
(80%が出来上がる)
この時期に、ここで必要なことはただ一つ。
かしこい脳は〝身体作りから〟と言えます。
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五感を働かせて自然を身体一杯感じます
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様々な感覚を獲得していきます
〝体験(身体)から学ぶこと〟
身体の全体を使って活動する、
五感を働かせて活動する事で、脳全体も働きます。
(前述のとおり、大脳皮質全体に各身体の神経系が
分布していることからも言えます)
情報過多の時代です。子どもにはこれが必要などと、
知育玩具や様々な教材が紹介される事も目に付きます。
まず子どもには、
自然の中で走ったり、歩いたり、
草花、生き物に触れたり、
水の冷たさや流れを楽しんだり、
土や砂の心地よさを感じたり、
その中で、
人の温かさを感じてほしい。
これらの活動が、まず動物脳(古い皮質)を育てることになります。
人間脳(新しい皮質)が働く前に、
この動物脳をしっかり働かせる事で、
幼児期から学童期の活動が地に足のついた本物になるのです。
三つ子の魂百までとは、
3歳からのことではありません。
3歳までの育ちが、
その後の人生に大きく関わりを持つのだということです。
「脳神経系のネットワークが80%」とは、そのことを表しています。
どの年齢にも大切なことですが、
言葉も豊富になり、
子育ての楽しさを味わう日々の中で、
つい言葉のみの子育てになりがちです。
そこには、大人の指示や管理が多くなることに要注意です。
子供の力を信じ、
受け止める、認める。
しっかり向き合う事を大切にしてほしい。
そのように大人に愛されるところから、
子供に安心感がうまれ、
自信へとつながります。
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ここで大人の余計な言葉はいらない。
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集中している時、
大人は見守るだけにしたほうがいい
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こどもの集中が途切れるだけでなく、
大人の声に従って行動するようになり、
こどもが自分を持てなくなる
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歩行獲得がしっかりしたものになる
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何歳になっても 笑って向き合うことを
次回は、
しっかり働いた動物脳を土台としながら
人間脳をいかに働かせるか。
この時期で大切である
「群れて遊ぶ」をテーマお伝えします。