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第12回 育ちの道すじ(0歳~5歳)

猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記!

今回は園便りからの文章をお伝えします。


上から下へ、下から上へ何のこと?
はい、頭から足へ(0歳~2歳)足から頭へ(3歳~5歳)の
育ちの道すじのことです。

ハイハイをして、歩行を獲得し、
ヨチヨチ歩きから走る動作まで出来る乳児期。
この頃、歩行だけでなく、言葉のまねをして、
言語の獲得も豊かになります。
行動や言葉は”まね”ることから始まること
子育て環境ではとても大切です。

ハイハイをする環境が無く、
早々につかまり立ちをしてしまうと、
体幹の育ちが弱く転びやすい子になってしまいます。

ビデオで視覚と聴覚ばかりの刺激では、
一方的な言語は学んでも
コミュニケーションの育ちが弱くなります。

こういったこともあり、
0歳から2歳までの育ちが大切であると、
子ども達を見ていて思います。

手の開き、足のケリ、首の育ち、目を合わせる育ちなど
大人が子どもの育ちの見る目を持つことが大切です。

私の保育園ではうつぶせ遊びが(寝返りの成功)出来るようになると
パンツで生活します。
へそが上がったハイハイになると地面遊びを楽しみます。

0歳児も手が自由になると、
食べることも自分から目に見て、
食べたいものを手づかみでいただきます。
スープや水もコップを手にして飲みます。
頭から足への育ちは、
まだ歩けないがハイハイで移動することで
五感を働かせる体験からしっかり脳(脳内ネットワーク)が育ちます

2歳から3歳を迎える時期は乳児から幼児へと移行の時期になります。
この頃、実に様々なことを獲得出来るので
「我が子は天才!」と親は思います。
そこで始まるのが「教える」となるのです。
早期教育の始まりです。

そこで「待った!!」と言いたいです。
自由になった手・足・身体で足を地に付けて
“まね”ではない「ぼうけん」をすることで
「生活の中で知恵」を付け、
「生きる力」の生活の始まりです。

指示や指導は最小限に。
また命を守るのは大人の役割です。

友達と共に自然を相手として活動します。

続きは次回へ

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