新年、少しずつ書く、今日の読書

2024年01月01日。

昨年は途中で書くことをやめてしまったので、今年は再開して雑記と思考や感情を、細く長く続けていきたい思いである。

新年早々、石川県を中心に地震があった。
元日から、家に損害が出る方、集会所で夜を越す方、現場に救助に向かう人、消防、自衛隊の人など、いろいろな方が献身されていることを想像している。
自分の場合は、Web診療の仕事に関わっているので、医療情報の提供の部分で何かしらの力になれたら嬉しいと思いっている次第である。

昨年が関東大震災100年であった。
今年は地震の元日となったがどうなるだろうかと心配している。
首都直下地震や南海トラフ地震に関しても、そろそろ注意喚起の情報が必要になってくることを考えさせられた。

今日は、この2冊を読んでいた。
昔は鉄は国家なりと言われていたが、今や半導体がほとんどの産業で欠かせない物になったし、最重要の軍事物資にもなっている。
米中の緊張がメディアで報じられるようになって久しいが、おそらくこの緊張関係のバランスは、AI、ドローンなどを筆頭としたテクノロジーの力の争いになるのではないか。
テクノロジーで優位性が確実視される内は、武力衝突にはならないのではないだろうか。その優位性のバランスがどちらかに傾いたときに、事は起こるでのではないかということだ。

反脆弱性に関しては、読んでいて非常に面白かった。
これだけシステム化してグローバルに繋がっている世界は、うまく回っているときは問題ない。だが確率は小さいけれど、予想を大幅という言葉では表せないほど極めて重大すぎる影響を及ぼす事象のことが論じられている。
著者はそのような現象をブラックスワンと呼び、その対処法の知恵を書いている。

首都直下型地震などは、その最たる例ではないか。
おそらく東京が壊滅したら、先程書いた半導体のサプライチェーンをはじめ、金融取引や物流もほとんどすべて止まってしまうだろう。
そうすると世界経済もGDPで5%くらい吹っ飛んでしまうのではないか?
あまりにもシステムに慣れきってしまった、現代の私たちの生活は後戻りはできないだろう。しかし、世界の局所では戦争が起き、これまでのグローバル化で均一化したシステムで網羅できる感じではないし、地震を含め自然からの逆襲は必ず起こる。
そのときに、どういったシステムを再構築するのか、いろいろな示唆が詰まっている本だと思った。

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