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自己啓発本やビジネス書 VS 小説やノンフィクション、エッセイ

自己啓発本やビジネス書は読めばすぐに知識が身につき、行動を変えていくことができるため、役に立つ読書と思われがちです。一方で、小説やノンフィクションやエッセイなどはあまり役に立たないと思われていて、ビジネス書などのノウハウ本をよく読む方から見れば、あまり読む意味がないと思われがちです。

自己啓発書やビジネス書は即効性はありますが、効果が消えていくのも早い気がします。また、読んだとしても実行できなかったり、実行できてもすぐに戻ってしまう気がします。

小説やノンフィクションやエッセイなどはすぐには役に立たないけれど、既存の価値観をにはまらない考え方を教えてくれたり、全く新しい考え方を得たりすることができると思います。効果が出るのに時間はかかりますが、読めば読むほど自分を変えていけると思います。

自己啓発書やビジネス書は言葉で知識として教えられても、なかなか実行できなかったりします。自転車の乗り方のように、言葉として教えられても、自分の体で覚えるといったようなことはなかなか難しく、自分で実際に実行してみなければ、身につかないという側面があったりします。

小説やノンフィクションやエッセイはフィクションや個人の体験を書いたものです。ある研究によると小説を読んでいる時の脳は、実際に体験しているときのような働きをしているそうです。また、感情(エモーション)を動かされるのも小説やノンフィクションやエッセイの特徴で、感情を伴った体験のほうが記憶に残りやすいといった効果もあります。

文学と言われる小説はもともと個人の苦しみから紡ぎ出された言葉で、天然の自己啓発本のようなものではないかと思います。100年以上前の文学作品でも現代人の悩みと共通する部分があり参考になることも多いです。

自己啓発書やビジネス書などのノウハウ本は、自分もよく読むのですが、読んでばかりいると創造性がないというか、ノウハウばかり知っているノウハウコレクターになってしまう気がします。頭が固く柔軟性がなく、なんだかつまらない人間になりがちです。

小説やノンフィクションやエッセイをよく読んでいる人は、既存の価値観にとらわれない新しいクリエイティブな発想を持っているかたが多いと思います。

解剖学者の養老孟司さんは若い頃から推理小説、ミステリー、ホラー、ファンタジーといった本がとても好きなようで、かなりの量を読んでいるそうです。スティーブン・キングが特に昔からファンだそうです。英語のペーパーバックで読んでしまうことも多いそうです。大量の小説を読んできたから、あれだけのクリエイティブな発想ができたり、多くの書籍が出版できたりでき、ベストセラーを生み出すこともできたんではないかと思います。

ネットやSNS、youtubeといったメディアは脳の浅く考える部分ばかり使ってしまい、深く考える機能はフリーズしがちです。脳は楽をしたがるため、ついついネットを見てしまいがちになってしまいます。


スペースXやテスラのCEOであるイーロン・マスクも子供の頃からファンタジーやSFが好きで、お気に入りはロード・オブ・ザ・リングだそうです。発想力や行動力の原点になっているのかもしれません。

マイクロソフトの創始者であるビル・ゲイツも毎年おすすめ本を発表しているのですが、あまり小説やノンフィクションやエッセイなどの本は読んでないみたいです。

自分は自己啓発書やビジネス書などのノウハウ本をよく読んでいて、小説などはほとんど読まなかったのですが、読むようにしています。小説やノンフィクションやエッセイを読んでみたら人生が変わるかもしれません。読んでみてはいかがでしょうか。


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