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第三者へのキャリア相談で得られること

先日弊社のキャリア相談にお申し込みいただいたお客様にヒアリングをしたのですが、その際に聞いた「第三者の視点で可能性が広がった」話が興味深かったため、共有してみました。

実際にあった相談内容

お話を聞いたお客様のお悩みは下記の通りでした。

「地域移住を果たしたいと思っているけれど、自分に専門性が無いため仕事がない。」
「作業のような仕事はあるのだけれど、自分のやりたいと思える仕事がない。」

移住をしたいけれど、今のままではどうにもならない。何か良いアイディアは無いだろうか?という相談内容でした。

当事者の認識 ≠ 第三者の認識

キャリア相談を担当したのは、相談者と同じように都内での事務職経験を経て地域移住を果たしたAさん。現在はローカルベンチャーを手伝いつつ、フリーランスとしてイベントのプロデュースなども手掛けています。

相談者の話を聞いていくと、現在は首都圏在住でこれまではずっと事務職をこなしてきたそうです。いわゆる管理的な仕事なので、自分には専門性がなく、地域で仕事を見つけることができず悶々とどうして良いのかわからず、弊社のキャリア相談に申し込んだとのこと。

Aさんが相談者の話を深掘りしていくと、相談者は事務職の中でも帳簿管理などをメインに長年のキャリアを積んできたことがわかりました。

相談者からすると、普段の仕事はすでにRoutineです。周りにも似たような仕事をする人が多く、仕事自体もマニュアル化されているため、自分が取り立てて誇れるようなスキルがないという風に考えていました。そのため、自分には専門性が無いのだと地域移住に対して悲観的になっていました。

目から鱗が落ちた瞬間

相談者は自分に専門性が無いから地域移住難しいと判断していましたが、Aさんの見方は違いました。

事務職から地方への就職を果たしたAさん。その経験上、ローカルの小さな会社やベンチャー企業などでは、帳簿管理などしっかりとした数値管理に手が回っていないケースが多くあることを知っていました。

相談者の持つ緻密で丁寧な数字管理の経験は非常にニーズがあるのだと言うのです。

相談者にとってAさんの「一般事務の経験は、地域の小さな会社やベンチャーでは重宝される」という話はまさに目から鱗でした。

加えて、Aさん自体も地域のベンチャー企業の帳簿管理の仕事をもらうことからキャリアをスタートた経験を持っていたため、先輩としてどのように地域の会社にアプローチしていったのかを共有を受け、相談者さんの移住への道が近づいたのは言うまでもありません。

自分には専門性が無いというのは、相談者の勝手な思い込みであり、第三者の視点で見れば、地域に入り込むための武器をすでに持っていたのでした。

第三者の視点を持つことの重要性

一度就職したら同じ会社や同じ仕事でスキルアップしていくのが当然な時代であれば、業界内でのつながりや、業界内での地位向上こそが最重要課題であり、業界外の繋がりや視点はあまり役に立つことはありませんでした。

しかし時代は変わりつつあります。

異業種・異職種を渡り歩くことが普通になりつつあるこれからは、まさに上記の相談者のように業界外の第三者の視点が重要です。

同じような人に囲まれていると当たり前すぎて、武器にならないと思われることでも、第三者の視点から見ると全く異なる結果になることがあります。

第三者の視点を常に持つことで、自分には見えなかった可能性が見えてくるなんてことも起こり得ます。積極的に第三者に意見をもらいに行きましょう。

【おとなの新路相談室】
あなたのキャリアに第三者の視点を〜社外との対話で思考を整理〜



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