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僕が社長なのに、みんな扱いが「雑」なんです。

うちの会社は、僕(社長)の扱いが雑です。こないだなんて、歓迎会に遅れて参加したら、あ、そういえば居なかったね、という反応。忘れ去られていたようです。

定期的なミーティングの際は、僕の話なんて誰も聞いちゃいません。僕が意見しても、何言ってんのこいつ?みたいに黙ってしまったり、スルーされることも多々。それは決して萎縮しているとかじゃなくて、また言い出したというような反応です。ちゃんと聞けっ!っての。

先日、仕事旅行社のサービス動画を作ったのですが、撮影当日の僕の役回りは、運転手。地元でレンタカーを借りて、みなさんを最寄えきでピックアップして、取材場所へ届ける。取材中は、コンビニへお昼ご飯を買い出しに行くという役回り。その役割をもらったことに対して、特に違和感を覚えたことはなかったのですが、撮影先で「え、社長が運転手なの?」と驚かれました。

もはや「雑」な扱いが定着していて、あんまり気にもとめていなかったのですが、外から見ると、やっぱりうちは社長の扱いが雑なのです。

もっと大事にされたい!けど仕方ない・・・。

ちなみに社内では僕の扱いはそんなですが、社外に出ると扱いは一変します。
時々企業や地方自治体などに、仕事をテーマに話をしてほしいと、講師として呼んでいただくことが増えているのですが、代表取締役の田中翼さまをお招きして・・・すごい人にお越しいただきました、みたいにとても大事に扱ってもらえます。

先日場末のバーの話をしましたが、そこで会社やってます!って話をすると、社長なんですか?(すごい!)というリアクションをいただきます。
社長!とか呼ばれて、ウハウハ。上機嫌です。

一方で、正直「社長すごい」扱いに対して疑問に思うこともあります。というのも、僕は一応代表取締役(社長)ですが、だからって経営手腕があるわけではないし、事業計画をビシッと作り上げられるわけでもない。丁寧な顧客営業ができるわけでもない、めちゃくちゃ面白い企画を作れるわけでもない。デザインができるわけでもない。文章が上手なわけでもない。写真が上手なわけでもない。

要するに、面白いプロジェクト(仕事旅行社)の言い出しっぺなだけです。末っ子特有の甘えで、人を巻き込む力はあるかもしれませんが、それ以上のスキルが無いのです。雑に扱われても仕方ないのかもしれないという思いも多少はあります。

僕を雑に扱う、仕事旅行社の仲間たち

と話すと、大丈夫か仕事旅行社?みたいに思われるかもしれませんが、誤解なきよう、ポンコツなのは僕だけであって、仕事旅行社に関わってくれているメンバーは超!優秀です。

例えば、複数の会社の役員をつとめる、どんな依頼にも答えてしまうマルチスキルを持ったSE、大手企業の仕事を個人として受けているデザイナー、実家が自営業を行っていて、それを手伝いながら仕事旅行を手伝うスーパー営業、広報の仕事を担当するのはプロの楽器演奏者、編集を担当する業界で有名な名物フリーランス編集者、コミュニティ運営に携わるのは毎日のようにメディアに露出している面白ビジネスを運営する事業家・・・と例を出し始めたらキリがありません。まぁとにかく豪勢なメンバーが揃っています。

僕を除く全員が今日、仕事旅行社の仕事がなくなったとしても、自分の足だけで立って、生活していけるくらいの技量を持っています。

上下関係は馴染まない。

仕事旅行社に優秀な人が集まるのは、シンプルに、やろうとしていることが面白いからです。今一緒にやることが面白いってこともあるかもしれないし、こういうサービスを作るって経験が、もしかしたら彼らの将来の糧になるかもしれないからなのでしょう。もちろん給料は払っていますが、多少生活の足しになる程度。だからお金をインセンティブにして仕事旅行を手伝ってくれているとは考えられません。例えるなら、彼らは面白い遊びに集まった仲間なのです。

だから、仕事旅行をより面白いものにしようと、みんながそれぞれの見地から積極的に意見を出すし、行動してくれる。例えそれが社長の意見とぶつかる時でも、遠慮はしません。

みんなで楽しいものを追求する中、僕は「人を巻き込む」という特殊スキルを提供していますし、その他の事業運営に必要な能力は他のメンバーが提供しています。だから、社長だろうが、誰だろうが、皆それぞれの役割を提供する一員であり、上下関係は馴染みません。要するに、「社長の扱いが雑」になっているというよりも、社長を特別視していないだけなのでしょう。

社長の扱いは、結局「雑」でいい。

折しも今は採用難の時代。どこもかしこも人手不足という状況にあります。求人中の企業は、より魅力的な組織にしようと給料を高くしたり副業を解禁したりと手を尽くしています。

それで採用できたとしても、転職を繰り返すことも当たり前の今は全く安心できません。大手がより良い待遇や仕組みを提示したらあっさりと引き抜かれてしまいます。

だからこそ、僕らのような小さな会社は、世の中のトレンドに乗っかって副業解禁を前面に打ち出すことよりも、風変わりな採用活動を行うことよりも、仕事自体を面白くすることが大事だと信じています。実際に仕事旅行社に給料に関係なく優秀なメンバーが集まってくるのは、仕事が面白いからなのです。

楽しさを追求した結果、社長の扱いが雑になり、僕がぞんざいに扱われるのは遺憾ですが、それも仕方ないこと。

我田引水も甚だしいですが「社長の扱いが雑」な会社は、社員が仕事を楽しんでいる会社なのだと思います。逆に社長が偉ぶっている会社は、仕事がつまらない会社という風にも捉えられるかもしれません。



楽しいという感覚を中心に人が集まる職場ってどんなもの?と疑問を持たれた方へ。仕事旅行社を訪問するツアーで越境を体験しませんか?僕がどれだけ雑な扱いを僕が受けているのかも身をもって体感できると思います。


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仕事旅行社 田中翼

ふつうの人が、仕事にワクワクできる世界を目指してます。そのために役に立ちそうな情報をつらつらと発信して行きます。もしよかったら応援ください。

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平日毎日更新してます。 「仕事旅行社」代表取締役 ふつうの人が楽しく、自由に、ワクワクしながら働ける方法を模索してます。 著書「はたらくコンパスを手に入れる(晶文社)」当面の目標は大学で教えること。 最近「おとなの新路相談室」もはじめました。