9【連載小説】パンと林檎とミルクティー~作家・小川鞠子のフツーな生活日記~
9 「愛」と「愛のようなもの」についての考察
わたし・青木賞作家・小川鞠子(おがわまりこ)62歳
友人・恋愛小説家・麹 まゆか(こうじまゆか)54歳
友人・編集者・山倉益代(やまくらますよ)47歳
わたしの部屋に、ふたたび友人の作家と編集者が来てくれた。
今回は、「泣き疲れた青木賞作家をなぐさめよう会」ではなく、作家2人の次回作を本気で、企画を考えようという趣旨で。
「小川鞠子の次回作は、どろっどろの恋愛もので」
「わたし、そういえば真正面から恋愛ものって書い