巡り巡った? スポットライト!

いつも通りの朝の事務所。

雨戸を開けて空気の入れ替えをして、エアコンのスイッチを入れます。

鼻が利くかどうかも兼ねた唯一のシャレたアイテム、アロマデフューザーのコンセントも差し込みます。こちらのデフューザー、寒い朝は「寒いのよ、この部屋」と駄々をこねて入れた電源を勝手に切ります。「すぐに暖まるよ」と心の中で囁きながら電源を再度ポチリ。大抵は「仕方ないわね・・」といった感じで吐き出し口からアロマをフ~~っと吹き出してくれます。寒すぎる日はそこそこ事務所が暖まるまで沈黙。ツンデレです。

そしてトイレ掃除をしたり机を拭いたり、掃除機を掛けます。


ひと通り掃除を終えてパソコンの電源を入れます。

まずはメールチェック。

事務所でも迷惑メールは普通に入って来ます。

何故か英文のメールも入って来ます。英語のサイトを見ないので何で来るのかわかりませんが。

英文を読めないなりに、かいつまんだ感じでは「Sir」で始まる文章なので自分に何か商談を持ちかけているようです。やや真面目な内容のものは「うちのドメインをお前が勝手に使っていることはけしからん。でも、ちょっと出せば目を瞑るよ☆」みたいな感じ。もちろん無視。何故なら発信者の名前が様々で全く同じ内容が何本もメールされてくるから。

頑張りますなぁと思います。


去年の夏頃にいつもと毛色の違う感じのメールが来ました。ちょっぴり不安に思ったので英語のイケる友人に「訳しておくれませ」と頼みました。

「あなたに大金持ちの親戚がいて余命いくばくも無い。あなたに自分の巨額な資産を相続させたいと言っています。つきましては手続きに必要なので○○○ドル送金してちょ」だってさ。と、友人は笑いながらザックリと翻訳内容を教えてくれました。海外で流行っていた詐欺メールでした。外国人の友人知人がいない自分が選び抜かれて、海外の最先端がやってきました。そんなスポットライトはいりません。ジュリアナは知っていますが、ジュリアンとか知らん。


そんな中できょうはセクシー?なメールが届きました。

海外メールでは、赤ひげ薬局系の元気になれる薬を「お安くしまっせ」と送ってくることが多いのですが、日本のセクシー?はもっとネットリしていました。

「あなたが夜な夜なセクシーサイトを見ながらしている行為の動画を自分は持っている。マイクやカメラを通してあなたの赤裸々な状態が画面半分に、もう半分にその時にあなたが見ている動画が収められているのですよ。これをネットに広められたく無かったら、取引をしようでは無いか。」

こんな感じのメールの取引に応じて、何回も振込をしてしまい、お支払いに首の回らなくなった警部さんが警察に相談。そんな「よりによった」ネットニュースを見たことがあります。

そんな誰の心にも潜む後ろめたさをガッチリキャッチするメールが自分にもやって来ました。


「まあ!! なんてことでしょう!!」


もちろん、後ろめたいサイトを見ることはあります。ここは正直に書きましょう。サイト内容に大小は無いので、どれくらいかは脇に置かせて頂きます。丁寧に書くことでもありませんが。

メールはもっとネットリベットリした文章で、書いた人のネチネチした人間性が前面に出ている悪い意味で良い文章でした。


そして、ハタと思いました。

事務所でセクシーサイトは見ないのよ、と。

見るのは自分の部屋。

自分は仕事は真面目なので事務所でそういったサイトは見ません。集中も出来ないと思うのです。何に集中するかも脇に置きます。

さらに事務所も部屋のパソコンもそうなのですが、カメラもマイクも付いていないので、音声も拾えません。

恐らくこのご時世で時間の有り余っている何某さんが、まだまだいるであろう二匹目の警部さんを待っているのでしょう。


20年近く前に怪しい会社に勤めていた時に、体裁は違うのですがセクシーなメール文章を何本も書かされていたことを思い出しました。

その当時流行っていた〇〇い系の迷惑メール。

自分はカタカナなセクシー語よりも漢字を多用した文章を書いていた覚えがあるので、ネットリした内容だった記憶があります。


あら・・、着地がまるで20年近く前の自分から届いたメールを見て、動揺している自分といったメビウスの輪みたいな話になっちゃいました。

キャッチアンドリリース。。。


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