なみだの今日と、明日の心配

道ですれ違う顔、置かれたもの、書かれたもの、話し声、干してある洗濯物、線路の石、ガラス窓に反射した景色 全てが情報として入ってきて 流れていってくれなくて辛くなる。美しいものだけ吸収していらないものはポイッとできたら。



いまあなたの頭を支配するそのことによって涙を流したことがあるなら、
軽視されない悲しみだって胸を張ってちょうだい、

誰かと比べて私はまだマシだなんて考えないで。これは涙を落としたいまの私からのお願い。

でも濡れた顔を洗って すっかり落ちてしまった化粧水を塗り直している私はどうしようもなくまた明日を通常みたいに生きようとする 悲しみ続けることはできない、どうにも進もうとする。
今の私に寄り添うこともまともにしないままで、明日の私を想うこの性が憎くて頼もしい。


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