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結婚反対論者の省察

私は結婚は人生の選択肢のなかでコスパ最悪なものだと考えている。

それは単に経済的な話だけではなく時間的にも精神的にも思考的にも関係的にもすべてが凝縮されたコスパの悪さである。

仮に個々人が諸コスパの悪い生活をしていたとしてもその生活は結婚するよりかは遥かにコスパの良い安寧した生活を送れるであろう。

すなわち最善の結婚であっても最悪の独身生活を凌駕しえない。最悪の結婚であればそれは地上で最も不幸な人生が固定化される事に他ならない。

そうは云っても「夫婦や家族や子どもと過ごした思い出」はそういった諸コスパを凌駕するものと考える人もいるだろう。

しかし私は前者の諸コスパ(経済・時間・精神・思考・関係)と夫婦や家族や子どもと過ごした思い出を天秤にかけた場合思い出などは諸コスパに簡単に凌駕されるものとしか考えていない。

なぜなら人間はストーリーやエピソードで生きているのではなく
現実的な社会構造の上で生きているからである。

ストーリーやエピソードや他者や役職に執着がある人間ほど人生が地獄的である事がわからないのだろうか。自分の理想を誇示し続ける人ほど思考停止に陥りさっと生きる事ができないのだ。

それだけ結婚というのは個々人の人生をより奴隷化させてしまう。

職場と家庭という二重の鎖から解放される日は永久に訪れる事はない。物理的にそこから離れたとしても長期間の貴重な経済や時間的要因は戻ってこない。

またセクシャル・ジェンダーバイアスが問題視される時代に近代的家族制や高度経済成長期型の役割分業など夫婦間や家族観で当てはめた所でかえって疑心暗鬼となり仲が悪化して全体の効率が悪くなるだけである。

もはや夫婦という役割分業自体が化石としか言いようがない。

仮に離婚したとしても縁を切る事は難しいであろう。契約関係を結んでいた諸トラブルが離婚後も確実に尾を引く。DVや家庭内暴力が進行していた場合心的外傷で人生崩壊する可能性も高い。

「寂しいから結婚をする」人がいるが寂しい人はどんな事をしても寂しい人である。

マッチングアプリをしているから寂しい人なのであり婚活パーティーに行くからいつまでも寂しい人なのである。

この2024年時点で結婚願望が強い時点で思考の枠組みを疑う。

構造論や離婚後の展望や最悪のケースを踏まえた上で考えられる胆力がない人々は鼻っから結婚などしない方がいいだろう。お花畑の結婚肯定論者は100%有害だ。

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