建築の創造という価値
建築の価値とはなんだろうと全ての設計者は考えている。
設計にとって価値のあるものが計画するに値すると考えている。そう教わってきた。私の場合は大学時代に教わった。
設計にコンセプトがあるものは『建築』である。そうでないものは建物である。
また住宅においても同じである。コンセプトの明確に示された住宅は『住宅建築』であり、そうでないものは住宅である。
ただ『住む』という意味では同じものだ。
同じなら手間の掛からない、安いものの方がいい。
そんな考えもあるだろう。
暮らせればいい。余計なものはいらないし、コンセプトもいらない。
そんな考えもあってもいいと思う。
建築も共感を得られなければコンセプトは成立しない。
コンセプトが重要でない世界においては『建築』は成り立たないからだ。
コンセプトを大事にする世界ってなんだろう?
この事に『建築』を学び続ける本質があると思う。そしてそれを理解しようとする世界とは何か?
敷地や空間にクライアントがいて唯一無二の世界が作られている。そのことを物語のように明確化する。それを心地よくクライアント自身の世界観として建物・空間が成り立つ事は、その事自体が『創造性のある行動』と『その理解』である。
敷地とクライアントにとって一番の回答である『コンセプト』を出す
それが設計者の価値のある仕事でないかと思うこともある。
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