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【映画感想】残り火

旦那がクソ。

あらすじ

クリスチャン(ダール・サリム)とレオノーラ(ソニア・リヒター)の夫婦、高校生の息子がひとり。クリスチャンの仕事は順調で生活は豊か。
午前5時の着信でクリスチャンが浮気をしているのでは?と疑い始めるレオノーラ。
一方で建築家の女性と不倫中のクリスチャンは妻との離婚を本気で考え始める。

弱みを握られた夫が、なんとか妻をやり込めたくてあれこれ画策するも上手くいかず犯罪まで犯してしまい、にっちもさっちもいかず結局は妻に玉を握られたままになるという話。

クリスチャンがクソなので自業自得だろ……と観ていたんですが、ここまでコテンパンにヤられると笑っちゃいます。

浮気相手の女性

レオノーラの「私はキャリアを諦めたのよ!息子のために!あなたは何もしなかった!今更教師ですって?20年間もバイオリンを弾いてないのよ!(雑)」とブチ切れる台詞は、妊娠でキャリアを中断しなくてはいけない女性達が多かれ少なかれ葛藤する問題だし、そして旦那が「他所に好きな女が出来たから別れてくれ」「まだキャリアの再建ができる」とかほざいても(貴様あぁああああ何を勝手にほざく🤬)ブチ切れるわと同意してしまう。

……レオノーラ自身かなりクセのある人間なのですが。演じた女優さん上手い。

完全犯罪を仕組んだ夫婦の話を担当刑事が結婚式を控えた娘に語るという形式。

結婚とは恐ろしいんやで……という教訓か。


夫婦のマウント取りと典型的不倫夫のクソっぷりが観れた作品でした。

ミステリーとしてはオチと展開は読めるものの伏線の引き方はスマート。

またレオノーラ役の女優さんの存在感で底上げされていた印象。
そしてどんどん、生気が失せていくクリスチャンの表情も見もの。

おしまい。

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