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音大受験のレッスンがなぜ高額なのか(ツキイチレッスンは音大受験生も同額で受講可能です)

以前どこかの音楽教室のホームページを見ていてふと疑問に思ったことがあります。それは、初心者の方と経験者の方で値段が違うこと。初心者の方が安いのです。なぜなのか、と疑問に思いツイートしたところ「値段が安いと始めやすいからではないか」とコメントをくださった方がいらっしゃり、納得しました。

僕はその時、講師目線でしか考えていなくて、むしろ初心者の方に伝える情報量は多いし、伝え方も工夫しないといけないし、ひとつひとつの動作を身につけるためにも時間がかかることから、常に丁寧に、変な癖がつかないよう実践していただく必要があるため、講師側のわがままを言えば初心者の方のほうが料金が高くなっても良いのでは、と思ってしまいます。そんなことしませんが。

というか、内容で料金が変わるのだったら、もはやレッスン料は時価にしたほうが良いはずです。その点で言うともうひとつ疑問点があって、それは

「音大受験のレッスン料はなぜ高いのか」

これ。

多分、より専門的なことを伝えるからだとか、進路に関わる講師の責任や重圧とか、そうしたことが関係しているのかもしれませんが、でも僕としてはそういうのは全部建前であって、音大受験レッスンが高額な理由は、昭和、平成初期の頃はやたら高額だったという名残り(著名な方はレッスン内容も素晴らしいから?ネームバリューやブランド的価値?)や、「自分が受験生だった時それくらい支払っていたから、そういうものなのだ」と思考停止して金額を定めているからだと思います。

確かに、昔は音大の先生に習うというのはスペシャルなことでした。習う先生を見つける方法が限られていて、今のようにインターネットなんて当然なかったので情報を手に入れることが難しい。街の音楽教室にも音大の教授が在籍していることは考えにくく、そうなると音大志望というプラカードを掲げた上で、どなたかに紹介していただくとか、音大の夏期講習に参加してレッスンの継続受講を依頼するとか(これは今も結構あります)、すごいバイタリティだ!と感心したのはプロオーケストラのコンサートの日にホール楽屋で出待ちして声をかける、なんてのも聞いたことがあります。

結局のところ音大受験のレッスン料がなぜ高額なのか、いまいち明確なところがわからないのですが、話を最初に戻して、講師という目線で言うならば音大受験生と一般の方のレッスンで言うことが特に変わらないので、料金を変える必要性を感じません。奏法は誰であっても同じ内容になるわけだし、音楽の理屈がレベルによって変わることもありません(伝え方は変える必要がありますが)。

強いて言うならば音大受験生にはタイムリミットがあるので、期日までに課題の曲を完成させなければならないプレッシャーはありますが、でもそのプレッシャーは受験生が負うことあり講師ではありません。課題を短時間でこなすための工夫の仕方や練習のコツなどを伝えることがあっても実際に努力してやってきてもらうのは受験生本人なので、そこにレッスン料の増額に関係することが何もないわけです。

ということで結局何が言いたかったかと言うと、毎月複数回開催しておりますツキイチレッスンは音大・音高受験生も募集してますよ!ってことです。

ツキイチレッスンはどのような内容でもOKと謳っています。ですから音大受験生も同額でレッスンします。ただし条件が2つあります。

1:受験が終わるまでは必ず継続的に来ること
2:1ヶ月に2回は最低参加してもらうこと

です。受講を開始した学年や、志望校(志望専攻)によっても変わりますが、とにかく譜読みから完成までをスピーディにこなすスキルが音大生には必要になります。これを受験生の時点で身につけてほしいのです。
音大は様々な授業やレッスンで演奏する曲の数が尋常ではなく、さらにレポートなどの課題も次々と出されるので、譜読みの時間がとても限られています。なので、できるだけ短時間でひとつの曲を譜読みする練習を早い段階から行いたいので、1ヶ月に最低2回レッスンに来てもらい、その間で課題を完成させる習慣を身につけていただきます。

ということで、音大や音高を受験する方もぜひツキイチレッスンにいらしてください。進路相談や受験までの計画を立てることも含めて、できるだけ早い段階から参加してもらえると僕も安心です(音大なら中学生か高校1年生あたりからスタートしたいところです)。

音大受験生もそうでない方も皆さんツキイチレッスンにいらしてください!開催日、詳細、お申し込みはBASEにて承っております。

荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。