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コーチングで人は変わるのか

「コーチングで人は変わるのか?」

この問いに対する答えは、私もずっと探している感じがあります。

CTIのコーアクティブ®︎・モデルの礎にも、「本質的な変化を呼び起こす(Evoke Transformation)」というのがあります。

確かに、人はコーチングで変容します。
何かできなかったことができるようになるとかいう次元の話ではなく、特に、コーアクティブ・コーチングでは、もっと本質的なところからの変化が起きます。
私はよく、incremental change(徐々に改善していくような漸進的変化)ではなく、transformation(変容)が起きる、と表現しています。

一方、この変容の結果、起きることの一つとして、まるで子供の頃にかえっていくような感じがする、というのも実際に感じることです。

小さい頃は、自分の可能性を疑わず、人の目をそんなに気にするでもなかった。きっと純粋な心で自分のことも周囲のことも信じていた。
大人になるにつれ、人は誰しも、社会に適応するために、自分の欲していることにフタをしたり、自分の感情を押し殺したり、一生懸命に”強い自分”を守り抜こうとしたりします。
周囲を信じられなくなる話を見聞きしたり経験したりして、傷つけられないように鎧(よろい)を着たり、あるいは着飾ったりするようになります。もちろん比喩的な意味で。

コーチングで起きていくことの一つは、いつの間にか過度に抑制・抑圧してきたものの解放であり、また、必要以上に着込みすぎた鎧を脱いでいくことでもあります。

今、自分が「自分らしい」と感じていることは、それが本物である場合と、抑圧した状態や鎧を着たり無理して着飾った状態を「これが自分だ」と思い込んでいる場合とがあります。
コーチの仕事の一つは、それを聴き分けることだとも思っています。
なので、脳が語る言葉だけではなく、身体の声、心の声、魂の声に耳を澄ましています。

このプロセス自体は、自分と向き合うので、時に、居心地が悪かったり、大きな抵抗が生じることもあります。
例えば、「ありたい自分・あるべき自分」と「現在のあるがままの自分」というのは、誰でも、ズレが生じています。
ここを認めることは、苦々しいものです(だからこそ、コーチが一緒にいます)。

が、それを超えた先では、皆さん、生きていくのがラクになったとか、自然体でいられるようになった、とおっしゃいます。
それはコーチから見ているともっと明らかで、いい感じで力が抜けていくのがよくわかります。

いろんな変容を私自身も経験し、また目撃もしていますが、経験上、この類の変容が一番事例が多く、またインパクトも最も大きいと思います。
ご本人がラクになっていくと、周りもラクになるので、人間関係もだいぶ変わります。
その人の周りにエコなエネルギーが流れ始めます。

この時、人は、変容しているのか。
それとも、本来の姿になっていっているだけなのか。
それ自体を変容というのか。

言葉にしようとすると、難しいです。

こんな変容(トランスフォーメーション)、読んでみてどんなご感想をお持ちですか?
ご興味が湧いたら、ご自身にコーチをつけたり、CTIの基礎コースにいらしたり、してみてくださいね!
徐々に進んでいきますから、怖がらなくて大丈夫です!

そしてこの度、コーチングをより身近に感じていただくための機会を用意しました。当日は実際にコーチングの実例も見ていただくつもりです。
その後の営業等は一切致しませんので、お気軽にお越しください。
お待ちしています。

【初開催! ここみちサロン】
日時:2023年7月19日(水) 19:15~20:45 (開場 19:00)
場所:神保町 PASSAGE bis!(すずらん通りのPASSAGEのビルの3階)
内容:「コーチングって何ですか?」
詳細・お申込:https://cocomichi20230719.peatix.com/


では、今日もよい一日を!

◆今日の写真は、変容の代名詞・蝶。先日、見つけて写真に収めました。

この記事は、2022年6月22日配信のここみち便りをリライトしたものです。
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