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「エクソシスト」の悪魔の正体

最近、映画館の入り口で「新作映画」のポスターを見て納得いかない気持ちになる時がある。
その昔上映していた映画をリメイクしたものが「新作」顔して並んでいるからだ。

続編に飽きれば初心に戻った話を作る。この手のやり口で「昔の良作をイジらないでほしい」と思っている訳ではない。

この映画を初めて見た頃の自分は若く、人生で3度来ると言われているモテ期の1度目の真っ只中だった。

輝いていた、プリプリでキュアキュアだった。

だからといって。
今の私が当時の制服を着直しても「新作」面しても、この映画たちの様にニューゲーム!とはいかないんだよな。って言う、悔しさが湧き上がってきたのだ。

素直に解せない。

そんな気持ちで「オーメン・ザ・ファースト」のポスターを私が眺めているとは誰も思わないだろう。
もちろん、私もポスターを見つけるまで思ってなかったから、出来立てほやほやの悔しさに包まれている。

悔し紛れにオリジナルの「オーメン」をAmazonプライムで見てやろうと思って、私は足早に帰宅した。
悪魔の出てくるオカルト映画は大好きだ。

当時の映画は圧倒的にオシャレ

オーメンと言えば「ダミアン」と言う悪魔の子の映画で、同じ悪魔系の映画でも「悪魔を憐む歌」のアザゼルのように作中では悪魔の正体が何なのかははっきりとしていない。

自分の記憶が朧げなのかもしれないし、確認も兼ねて再生した。

中東の発掘現場で、少年が白人の教授を探している。
どうやら何か見つかったらしい。
この教授は神父様で・・・

結構覚えてるものだな。
この後、場面が切り替わって悪魔に憑かれる少女の母親である女優が出てくるんだよな。
最初は脳障害と診断され、精神疾患を疑われる。その診察の裏側で精神科医で神父をしているデミアン神父が近くの教会に配属されて・・・そうそう、デミアン。

デミアン?

オーメンって6月6日午前6時に生まれた頭に「666」のアザを持つ男の子ダミアンの話やんな?

って、これ。
エクソシストやん。

またやりおった、私

タイトルを確認すると、ちゃんと「エクソシスト」のオリジナル版だった。
ジェイソン・ミラー演じるデミアン・カラス神父と「オーメン」のダミアンが頭の中で混ざりあう。

もう本当に、君にはうんざりだよ、なみくん。
またやったな?もう何度目だ?何回、映画のタイトルと内容を間違えれば気が済むんだ?

一回止めて、ため息をついた。

ま、いいや。腐るわけでも損する訳でもない。

この「エクソシスト」の冒頭で発掘された悪魔だが、東方の悪魔で名前は「パズズ」悪魔中の悪魔で神にも屈しなかったガチ中のガチ、これ絶対ヤバいやつである。

空から降ってきた少女を受け止め、一緒に天空の城に行ってくれたラッパが上手い青年に名前が似ているが、全く別物である。

ジブリ史上、最強に良い男は彼だと思う

出身はメソポタミア地方で、ペルシャ湾から吹く南東の熱風に乗せて疫病をもたらす、風の悪魔。

ライオンの頭を持ち、額には1〜2本の角がる。ライオンの様な二本の手で、足にはワシのような鋭い爪がある。
背中には二対の翼をはやし、蠍のような尾と蛇頭の男根を持っていた。

ライオン支持者の悪魔だろうか

なんか、強くてカッコ良さそうな動物をみんなくっつけてみたみたいな見た目だが、悪魔世界を統率する真の魔王・・何故だかどんどんただの厨二病みたいになる。
そもそもこんなキメラ、免疫学的にどうなんだろうか?それを超越してるから神にも屈しない頑固者に育ったんだろうな。

文字だと見た目が解りづらいので写真を載せたいところだが、股間にモザイクをかけないといけなさそうなので割愛します。

もうこれ以上に彼をいじると私が呪われる。

バチカンからエクソシストを呼ぶ発想が私の家族に無いと助からないので、ここらでやめよう。
うちは仏教徒だ、言葉の壁もある般若信教では太刀打ちできそうにない。
因みに検索するとオークションで爆売りされていた。日本では呪物的なものに分類されるのかな。

この映画のキーワードはきっとこの悪魔だが、日本には馴染みがないので知っていたら最高にイキれるので覚えておこう。

「パズー」やなくて「パズズ」!
「ダミアン」やなくて「デミアン」だよ。ここは発音とかやから同じ名前か。

エクソシストは不愉快さを存分に楽しむ映画、いたいけな少女が悪魔に憑かれ、大人を口汚く罵り、吐瀉物を吐きかける・・・不快極まりないが癖になる。

ラストも「うわぁ・・・」となりますが、めっちゃハッピーエンドです。
ほんまかよ?と思ったらみて見てください。


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