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徒然なるままにインド⑤〜電車に乗ってカーンマーケットへ:北インド編〜

インドの野良〇〇

「デリーは渋滞がひどいので、電車で移動しますね!」
旅の指揮をとってくれているオーナーの一言で突然のイベントが発生した。
インドの名物といえば人とカレーと渋滞。

そりゃそうだろうなぁと思う。
車や日本に比べて道路を走る乗り物が多すぎるのだ。

バイク、原付(HONDAが多い)オートリキシャー、リヤカー、乗用車(スズキが多い)トラック、牛、ラクダetc・・・
確かに日本でも馬は軽車両扱いになるが、だからと言ってそうそう道路を走っているものでもない。

ちなみに牛はまだ見ていないが、オールドデリーにはいるらしい。インドのプロである旅の友は野良ラクダにも出くわしたと言っていた。
レベル日本の私が道路で会った野良など、犬か猫しかせいぜい浮かばない。

いや、うちの近所の神社の鎮守の森では野良アライグマと野良カミツキガメ、野良イグアナがいたな?
飼育放棄ってやつだ。

ラクダの飼育放棄。
凶暴なアライグマやカミツキガメに比べてマイルドな気はするが、全然優しくない。
臭い唾吐かれるのはゴメンだし、なんせ奴らはデカい。
しかも砂漠を渡り仰るあのスタミナと長い足で追われたら、私はきっと何もしていないのに謝ってしまう。

ごめんなさい!ラクダさん!マジ、そのコブカッケェっす!背中に神宿ってます!!

いつだって私はチョロい。
負け戦は一才しない派だ。

だって最推しの富樫勇樹も言っていた。
「野生の足を持っている選手の速さには勝てない」
日本のバスケの神がハンズアップしてんだ、私がどうこうできる次元じゃない。

飼育されているラクダすらほとんどお目にかかれず生きてきた私は、野良の本気に後ずさる。
そもそも「街中で野良ラクダ」言葉が強すぎる。
出会った時はすぐに「I love camel!!」と声をあげ、攻撃をする意思が無いことを伝えながら少しずつ後ろに下がろうと胸に誓った。

100人乗っても大丈夫!

インドでは急に何かの祭りが始まる、祭り渋滞がある。
告知された大きな祭り、宗教行事や推しの神様の誕生日等以外にも、ゲリラ的に何かの祭りが華やかに始まるらしい。
そういえば、昨夜もホテルの側で急に花火が上がっていた。
どこにも祭りの告知は無かったが、どうしても祭りたい衝動があったのだろう。
衝動的に祭り、発想が違う。

日中の車移動時に祭りとバッティングすると、半日 渋滞で動かない、なんてのはざら。それに遭遇するのも悪くない旅のエピソードだが、そこまで時間に余裕がないので、今回はごめん被りたい。
オートリキシャーでのんびり街中を散策するのは刺激的だし発見も多いが、地元感が満載の電車移動もやぶさかではない!

とはいえ。

インドの電車。

私がまずイメージしたのは、めっちゃ箱乗りでぎゅうぎゅうになっているお馴染みのあれだった。

壁、天井にまで人が乗り込み(それをしている人は無賃乗車らしい)電車と言うより、人の塊がトロトロ動いている。
イメージ図↓

なぜそんなに誇らしげなのか?運転士はどんな気分なのか?

こんな角砂糖に集まったアリみたいな乗車は有りなんだろうか?

満員電車 大国日本で長く暮らしている私だが、さすがに唾を飲んだ。

問題は乗れるか乗れないかじゃない、生きて帰れるかどうかだ。
実際、この箱乗りは深刻な国全体の問題で死者もかなり出ているらしい。

乗車賃を払い、この中に押し込まれる方が安心なのか、旅の恥は掛け捨て!と、無賃乗車でワイルドに箱乗りするべきか。

どちらを選択しても、私のティッシュペーパーみたいなフィジカルでは簡単に押し出されてしまう。
インドの電車のペイントエリアはかなり重厚だ。
私に打ち崩せるのだろうか。
さすがに足が止まりかける。

その時、懐かしい声がした。

「動き続けろ!!」

どんなピンチな状況でも、上手くいかない時もスポーツの基本は「動き続けること」私はプロレスのリングでYAMATOさんからそれを学んだ。
運を動かすと書いて「運動」突破口は止まると見えなくなる。
動け、私。
そして楽しもう、自分が楽しまなきゃ誰が楽しむんだ?

よし。

やっとニワトリから逃げ仰せたと思ったら、インドからの新たな試客か。
野良ラクダ、そして電車。
だが、試練は乗り越えられる者にしか与えられないと人は言う。

違いを見せつけてやろうじゃないか!

トレイン・トレイン

盛大な前振りの後だったが、拍子抜けするほどに駅はめちゃくちゃ都市だった。

私の隣でオーナーがにっこり。
「メトロに乗りますよ」

自動券売機もあるが、
なぜか買えず、窓口で現金購入
切符はこのレシート
「おりるまで無くさないでね」とは書いているが余りにも心許無い

きっとあの箱乗り電車はかなり田舎の方なんだろう。
ここはデリー、観光客も多い。
ラクダも走ればメトロも走る。

改札は自動改札だが、その前に荷物検査がある。
日本も電車内で変な事故が多いから大切だな、と鞄の中を食い気味で見せる私。
それをチラッと見ると手でさっと「行ってよし」

かなり適当。
鎖鎌レベルは止められるだろうが、ヌンチャクと三節棍なら持ち込めるな。

だが、インドの警察と軍隊はむちゃくちゃ怖くて有名。
お咎め無しが1番だ。

利用者は少なく、圧倒的に男性が多い
女性はまだまだ家庭に入っていることが多いからだと思われる

電車に乗り込み涼しい車内から景色を楽しむ。
今日もインドは暑い。
屋外散策はサングラスにキャップもかぶっても辛すぎるので、みんなでしばしホッとする。
こいつは楽だ!

インドの車窓から

そう言えば、さっきメトロ(地下鉄)って言ったよな?
どうやらインドのメトロは地上、しかもかなり高いところを走るらしい。
箱乗りじゃなければもう何でもいいが、何ゆえのメトロなのか。

まぁ大阪中央線も地下鉄やけど地上走るしな、一緒か。

駅は地下にあるんだがなぁ?

たどり着いたカーンマーケットは、ラグジュアリーなインドのアーユルヴェーダコスメから、可愛いインドならではの木製や真鍮の置物、民族衣装まで多様なショップがぎゅっと狭い区画に並んでいる。

完全に観光客向け
でも呼び込みや客引きは一切ない

外国人観光客も多く、時間が経つにつれ賑わっていった。
街中も比較的きれいで、店員の物腰やサービスは全然日本に負けていない。

私は旅の友にくっつき虫して店内で涼みつつ、インドの良品を学んでいた。

スタッフは店内でソファを陣取るだけの私にも終始笑顔で接してくれる。
「お連れ様がたくさん購入してくださったので」とサンプルをくれ、更に「今日も暑いから」とミネラルウォーターのペットボトルまでサービスしてくれた。

ローズの洗顔🌹
ボトルも可愛い

有名どころは「soul tree」と「カーマ」
カーマはたまにサロンにもおいている。

2階にスタバがある

だが、なんにせよ暑い。
大体の時間をスタバで過ごす。
そうだ、国限定のマグを買おう!

「India」と「Delhi」2バージョンがあって悩む。
そんな私にスタッフがもっと限定!と出してくれたマグが可愛すぎて更に悩んだが、限定の限定に決めた。

黒とゴールド
私は肌の色的にシルバーなのだが、マグカップは身に付けないので大好きなゴールドを買った

もう10年愛用しているスタバの日本限定マグが割れないので、きっと使う事はないが、飾るなら可愛い方がいい。

メキシコのウーピースカルくんと、ガネーシャ様と一緒にデスクにいる

インドのカレーに食べ飽きたので、インドのCoCo壱に行った

お前、頭おかしいんか?案件だが、落ち着いて聞いてほしい。

辛いんや、カレー。

ほんで、ちょっとオシャレなショッピングモールのフードコートに行ったら、あったねんCoCo壱。

これも楽しみの一つでしょ?主食の違い、宗教の違い、食べる量の違い、日本と全く違う全国展開のチェーン店のグランドメニュー!!

ケンタッキーもあったけど、CoCo壱の「カツバーガー」の文字にノックダウンされた。

カツ!食べたい!

バンズがふっくらボリューミィ

カツは当たり前だが、チキンカツ。
ぎゅっぎゅとボリューミィなバーガーを押し潰すと、カツの衣がザクザクとこぼれる。もう美味しい歯触りが予想できてしまう。
縦に大きく口を開いてかぶりつくと、ジューシーなチキンの繊維がほぐれる!
今なら伝説の漫画「うしおととら」のとらの気持ちめっちゃ分かる。
ハンバーガーって美味しい!!

インドのCoCo壱、めっちゃ日本クオリティ!

だが、ソースはカレーソースでインドクオリティ、辛い。

景色の違いが面白い、北インドと南インド↓

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