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【アート旅】印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵 in東京都美術館

 みなさんこんにちは。お出かけ大好きTRIP_YUKOです。
 先月末から東京都美術館で始まった「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」の展覧会に行ってきました。
 ほんとは先週行く予定だったのですが、当日朝じゃチケットが夕方まで売り切れている人気ぶり。今年も色々と見に行きたい(海外旅行先でも訪れたい)。今年は大規模なマティス展が春からあるし楽しみです!!


 私は展覧会は行きますが、芸術センスも教養もありませんのであしからず。

■印象派とは

 よく耳にする「印象派」という言葉。なんだかわからんが、新しい派閥だったんだろう的なイメージしか持ち合わせていない。そんな私でも楽しめるのが美術展のいいところです。

 展覧会では、印象派とはなんぞや?を分かりやすく説明してくれるのかと思っていましたが、印象派が何かを解っている前提で展示されています。
 展覧会は、印象派がヨーロッパからアメリカに渡ってどう隆盛したかがテーマなので印象派自体の説明はそこまで解説されていないようです。

印象派をざっくり言うと、、、
 印象派は19世紀後半のフランスで生まれた絵画のスタイルで、古典的な宗教画や手法を批判し、自然や日常の情景をテーマに色彩や光の効果に重点を置いた新しい表現方法を求めた画家たちのこと。
 代表的な画家にモネやルノワール、セザンヌなどがいます。
 印象派という名前は、モネの作品タイトル「印象、日の出」から取られたものだそう。

■明るく春にピッタリな展覧会

 無知な私は、印象派という単語から「印象を描く(=抽象的で理解が難しい)」とイメージをしていました。
 むしろ印象派は、写実主義の流れを汲んでいるため、風景が見たまま描かれていて、分かり易い絵画が多いです。構えていた私も気が楽になりました。
 印象派の絵画は光や色彩に重点が置かれているので、全体的に明るい雰囲気の絵画展になっています。主題について考え込むよりも、穏やかな風景や日常の一幕を垣間見て、世界を旅しているようなワクワクした気持ちにさせてくれる。春にぴったりな展覧会でした。

■印象派の宝庫 ウスター美術館

 今回の絵画を所蔵するアメリカの「ウスター美術館」は、世界の美術館で最初にモネの睡蓮を購入した美術館。以来、ウスター美術館は印象派の作品を積極的に収集してきた印象派の宝庫です。

 フランスで興った印象派は、アメリカの画家たちにも大きな影響を与えました。展覧会では印象派の興りであるフランスのモネやセザンヌの絵画から始まり、アメリカで隆盛したアメリカ印象派の絵画へと移り変わっていきます。
 ヨーロッパの絵画作品では見ることのない、アメリカならではの風景や人々。これまでたくさん印象派の絵画を見てきた目の肥えた方々にも新しく映るのではないでしょうか。

□心惹かれたTOP3作品

(購入したポストカードより拝借)

第3位 Anders Leonald Zorn 「Opal」


Opal / Anders Leonald Zorn

 日差しが煌めく美しい湖畔。草場にいる2人の裸婦がなにやら湖を覗き込んでいます。魚が飛び跳ねたのでしょうか?

 スウェーデンの国民的画家、アンデシュ・レオナード・ソーンの作品。音声ガイドの解説の対象にもなっていて、目玉のひとつです。

 春を思わせるキラキラした光と、風にそよぐ草むら、白い肌に差し込む木漏れ日の描写が秀逸でとても美しいです。
 アンデシュ・ソーンは人物を描いた作品が多いるようですが、人物の描写が卓越しているように感じられました。ぼかした筆の運びにも関わらず非常に写実的に感じられます。
 北欧の風景の美しさが目の前に広がっているよう。北欧に行ってみたくなる1枚でした。

第2位 Joseph H. Greenwood 「Melting snow」

Melting snow / Joseph H. Greenwood

 アメリカ印象派を代表する画家、ジョセフ H グーンウッドの作品です。
 印象派を広めたのはパリに留学して技術を母国へ持ち帰った画家だけではありません。
 グリーンウッドはアメリカで美術を学び、生涯をアメリカで過ごしました。

 晴れた冬の日、雪と川の氷に反射した光が眩しいほどです。凍った川の水面は、真冬のカンカンに凍っている氷ではなく春の訪れを間近にひかえて、あと何日が経てば割れそうな感触までも想像させます。氷の描写が凄くて見入ってしまいました。
 すべての音が雪に吸収されてシン…とする風景
。ピチチチ…と小鳥の鳴き声が聞こえてきそうです。

第1位 Joseph H. Greenwood 「Apple Orchard」

Apple Orchard /Joseph H. Greenwood

 1番のお気に入りは、こちらも同じく、アメリカ印象派代表画家のグリーンウッドの作品です。グリーンウッドの過ごしたニューイングランドののんびりとした風景が描かれています。
 リンゴの花が咲く穏やかな風景。美しい風景の描写はまるでその場に佇んでいるような感覚になりました。
 絵画からは、グリーンウッドが生まれ育ったニューイングランドを愛して生涯を過ごしたことが伝わってきます。アメリカ画家だからこそ、この土地で描き続けてきたからこその1枚。今回の展覧会「アメリカ印象派」を代表する絵画だと感じました。

■グッズも可愛い!

 展覧会のグッズはかなり種類も多かったです。フライヤーのビジュアルデザインに使われているモネの睡蓮をプリントしたグッズは、色合いも明るくて使いやすそうです。
 購入するか迷いましたが、もう少ししたらマティス展があるから…とグッと堪えました。

 印象派とはなんぞや、が少し分かった気がする展覧会。気分を明るくしてくれる素敵な展覧会です。
 以上、「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」のお出かけでした。一足先に絵画で春の訪れを感じて見てはいかがでしょうか。

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