「やさしいオランダ語」のニュース始まる
これは、オランダ在住の方以外は興味ないトピックかもしれませんが。
2021年11月から、オランダで「オランダが母国語ではない人向けのニュース番組」が始まりました。
「NOS Nieuws van de Week」（NOSの週刊ニュース）という番組です。
NOSとはオランダの公共放送局で、すでに様々なニュース番組を放送しています。一般的なニュース番組やスポーツニュースが中心の番組、はたまた子供ニュースなど、オランダで最もメジャーなメディアのひとつです。
そして今までは、オランダ語を母国語としない移民は、主にNOSの「Jeugdjournaal」を観るのが一般的でした。
これはオランダの小学生向けに編集された、いわゆる「子供ニュース」です。平易な単語で、話題のニュースを解説してくれるということで、外国人にも定評があります。
我が家がオランダに引っ越してきたときは子供が小学生だったので、私も子供と一緒に毎日このニュースを鑑賞していました。
扱うトピックも決して子供だましではなく、しっかりと時事ニュースを抑えています。解説も分かりやすいです。けれど、やはり一般のニュースに比べると子供向けトピックスが多いことは否めないと思います。雰囲気も、非常にポップです。
私がマガジン購読している野本響子さんも書かれていますが、外国人は母国語以外が公用語の国に来ると、急に出来ることが赤ちゃん並みになってしまうんですよね。
オランダでは、2015年以降、移民のみならず難民が急増しています。そういった人たちのなかからも、「オランダ語が不十分でも、子ども扱いしないでほしい」「オランダ語の語彙が少ない人向けにも、大人向けのニュースが欲しい」という要望が多かったのではないかと想像しています。
最初に紹介したオランダ語が母国語ではない人向けのニュース「NOS Nieuws van de Week」は、まだテスト運用の段階だそうです。とりあえず2022年3月まで、NOSの専門チームとオランダ語教育関係者が協力して、10分でその週の3つの重要なニューストピックをカバーする番組を編集するのだとか。
いち在蘭外国人として、テスト運用といわず、ぜひ正規プログラムとして運用していってほしいと思います。
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