見出し画像

失われたアーク


#旅のフォトアルバム #ミステリー #古代の謎

昔、インディージョーンズと言う映画があった。(今もあるけど)
その1作目は日本では”レイダース”と言う名前だったと思う。
副題は”失われたアーク”
アークとは今から3000以上前に、モーゼがシナイ山の上で神から授かった
石板を収めた聖櫃(聖なる箱)のこと。(この石板にはいわゆる”十戒”が刻まれている。)
この箱はどうやら本当にあったらしく、いろいろな文献に出てくる。
ただ、中の石板が本当に神から授かったのかどうかは、モーゼ以外に証人がいないので不明。
このアークはこの後数百年に渡っていろいろな文献に書かれているが、紀元前10世紀、ソロモン王の時代の途中からほとんど書かれなくなり、紀元前7世紀のヨシア王に関する『歴代誌下』 35章3節に
「あなたがたはイスラエルの王ダビデの子ソロモンの建てた宮に、聖なる箱を置きなさい。再びこれを肩にになうに及ばない。あなたがたの神、主およびその民イスラエルに仕えなさい。」
とある。これが聖櫃について書かれた最後と言われている。

**ちなみにこのアーク。文献によると結構大きく、高さ80㎝、幅も80㎝、長さは1m30㎝。蓋の上には2人の智天使(ケルビム)が向かい合って羽を伸ばしている。この智天使は何故か体がないらしい。
箱の下には持ち運び用に2本の棒が出ていて、それを使って複数人で担ぐという。まるで日本のお神輿だ。
これが日本に来てお神輿のルーツになったという都市伝説まである。

 このアークが、実は現在エチオピアにあるという。(エチオピア政府説)
しかも場所まで明らかにされている。
古都アクスムにある”シオンの聖マリア礼拝堂”。
エチオピアの伝説によると紀元前10世紀。ソロモン王とシバの女王の間に子供ができた。その子供が成人したときにアークを持ってエルサレムを出て、現在のエチオピアの地にやってきて国を作ったそうだ。
それ以来エチオピアにある。と言っている。
もし紀元前10世紀にエルサレムから持ち出したのなら、歴史と食い違う。
それにエチオピアの歴史はどうしても紀元前まで遡れない。証拠となる最古の文献は紀元1世紀にギリシャ人の船乗りの残したものだ。頑張って解釈しても紀元前3世紀が限度。

イギリス人の、元ジャーナリストで作家のグラハム・ハンコック氏はこれを調べて、面白い仮説を出している。エルサレムを出た後、すぐにエチオピアに来たわけではないのでは?ということである。
つまり300~600年くらいかけてゆっくりと来たかもしれない、と。
それはあり得るでしょう。そもそも当時には国家のなかったエチオピアを目指したことに無理がある。けれどもアークをエルサレムから持ち出すことが前提ならば考えられる。まずは当時の大国エジプトへ。そして追手が来るたびに少しずつ南下して、ついには誰も住んでいない現在のエチオピアあたりに落ち着いたとか・・・ ならばあり得る話だ。
**古代ギリシャのテーバイ(テーベ)も似たような話だ。ゼウスに誘拐された妹を探しに来た兄カドモスが、妹を見つけられずにそのまま居ついて町まで作ってしまったという伝説。

それにしてもソロモン王の時代ではなさそうだけど。ヨシアの隠し子かな?

しかし、一番大きな疑問が残る。
もし、ソロモンの子なり、ヨシアの隠し子なりがアークを盗んで国を逃げ出し、現在のエチオピアに来た。という話が本当ならば、なぜ世界中の研究機関なりキリスト教関係の団体なりがもっとしつこく追及しないのか?
もし、アークが本当にエチオピアにあるならばイスラエルやバチカンあたりが返還要求しそうだけど。
やはりエチオピアにあるのは本物ではないのか?

ここでまた別の疑問が・・・・
そもそも本当のアークっていったい何? 本当に神様がくれた石板?
もし、神様がくれたのならなぜ公開しない?
このアーク(の中の石板)は何故か奇跡を行わない。それどころか人を殺しまくる。むしろ大量殺りく兵器のようだ。
こんなものを本当に神がくれるのか?
この箱のふたを開け、中から漏れてくる光を見たすべての人は死んでしまう。光を見ただけで・・・?
こんな恐ろしい兵器なんて聞いたことがない。
いや・・・ ひとつだけある。
(ここからネタバレ・・もしグラハムハンコックの”神の刻印”を読む人はこの先を読まないように。)

グラハムハンコックはひとつの仮説を立てた。
もしかして・・・ 核兵器?
それならば説明が(ある程度)付く。
その光を浴びたものは全て死ぬ。同じものを誰も生成できない(=神のみができる)
モーゼはかつてエジプト王家に拾われて、王子と一緒に育ったと言われている。もし王家にのみ伝わる核生成技術を盗み出して逃げたら、エジプトは軍隊を出して捕まえようとするだろう。

でもまてよ?
今から3000年以上前に核生成技術なんてあり得るのか?

なんて考えていたら、偶然知り合いが原子力研究関係の人を紹介してくれた。
僕は大胆にもこの質問をぶつけてみた。
「今から3000年以上前のエジプト王家が核生成技術を知っていたと思いますか?」
「ば~か」と言われると思った。
でも、返答は「あり得る!」。
なんと! 地球には(天然の原子炉)なるものがあるそうだ。
しかもアフリカに!10個以上!
なんてこった!天然の原子炉!もしそれを古代エジプトの研究者が知っていたら? もちろん核についての正確な知識はないだろうけど、「謎の石から出る”神の光”を浴びたものは全て死に絶える。」とかなんとか。
その”死の光の石”を収めた箱なら、どの政府も、キリスト教団体も欲しくないだろう。

この説が一番説得力あると思うのだけど、みなさんはどう思う?

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?