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【調査】新型コロナによる消費変化:世界17都市「売れた」「売れなくなった」ものは何?!

海外と関わる人の課題を解決する事を目的に運営する「ロコタビ」が今できる事は世界の変化を自社サービスがもつネットワークを生かし、現地のリアルを伝えていくこと。先月に引き続き、今月も新型コロナウイルスよって変化した「各国の変化」について、海外在住者から集めたデータをもとに調査分析を行いました。

今回は、調査の中から新型コロナの影響による「各国の消費の変化」に着目した調査結果を紹介いたします。

日本ではおおよそ消費のバランスが戻りましたが、海外ではどうなのでしょうか?

(6月に集計したデータはこちら)

最近の消費の変化について「海外在住日本人17人に聞いてみた!」

マップ

🇫🇷フランス:
通常に戻りましたが、美容院やレストランやマンションのリフォーム工事関連が多忙だそう。
🇭🇳ホンジュラス:
6月中旬に禁酒令が解除されましたので、ビールをはじめとするアルコール飲料、小麦粉、米、乾燥パスタ類などが売れています。
🇮🇹イタリア:
コロナに関係なく、夏なので、アイスや清涼飲料、ビールが良く売れていますが、毎年夏には店頭を飾るBBQ用品が、例年より少ない気がします。
🇺🇸ニューヨーク:
高級缶コーヒー、DIY関係、オーガニック野菜が売れています。
🇦🇷アルゼンチン:
みんな収入がないので消費は全て下がってます。
🇪🇸スペイン:
日焼け止め、高級な化粧品が売れていません。
🇰🇭カンボジア:
自転車が売れてるのか、レンタルなのか増えました。
🇰🇷韓国:
消費については、ほぼ普通の生活に戻ったと思います。
🇨🇭スイス:
特には気づきませんが、ニュースでは、洋服など例年に比べると、あまり売れていないようです。
🇧🇷ブラジル:
大きな変化はありません。

一時のコロナショックと呼ばれた、異常な消費変動は落ち着きを見せ、徐々に元の消費に戻りつつある今。前回、調査を行った時に寄せられた「バリカンの売上が伸びている」という声は無くなり、現在は「美容院」が再開された国が増えているようです。また、外出制限が解除されたことによって、仕事の再開も徐々に広がりをみせ、フランスでは美容院やリフォーム関連の工事が多忙という回答が寄せられました。

気になる点は、夏に消費の増える「日焼け止め」や「BBQ用品」の消費の落ち込みを感じるという声。例年とは違う夏の過ごし方がすでに広まっていることを表した結果とみられます。

消費増は変わらず「マスク」、消費減は「特になし」

消費についての自由回答に含まれるキーワードを並べ数値化しました。売れているものの回答の多くには「マスク」が含まれており、生活必需品として世界中で利用されていることから、現在も必然的に消費傾向は右肩上がりという結果です。消毒用品についても同様の理由により、現在も消費を大きく伸ばしている結果がみられました。

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また、アルコール飲料の消費が伸びている事に関しての要因は、暑い季節に向かっていることや、ロックダウン時の「禁酒令」などの規制が緩和された地域において、止まっていた消費が一気に回復したことです。

しかし、南アフリカでは2ヶ月行われた禁酒令が解禁されたと思いきや、7月13日から再び規制が強化され酒類の販売が停止しているとのこと。

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一方で、世界17都市のロコに様子を聞いたところ、増えた、減った、ともに「特に変わりなし」という回答がスイス、イタリア、ブラジルから寄せられました。一時のコロナウィルス発生時の消費の偏りは徐々に解消されているようです。


しかし、「外出が減った影響で 衣料品の売り上げがかなり落ち込んでいる様です。(トルコ)」「化粧品や下着が売れていないと思う(南アフリカ)」というアパレル業界の消費の低下を身近に感じているという声が並び、頻繁に報道で目にするアパレル業界の衰退がアンケート結果からも事実として浮かび上がりました。

調査資料全て閲覧可能

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