2022年版!ドイツでのアパートの探し方【WG-gesucht】【留学生必見】
アパートは現地での拠点であり、生活や勉強で重要であるのは勿論のこと、学生ビザなどの手続きにも不可欠です。
しかし、ドイツでの物件探しは一筋縄ではいきません。ベルリンやミュンヘンなどの大都市では、そもそもの部屋数が少ない上に倍率がすこぶる高く、ドイツでの滞在歴が長い人ですら非常に手こずります。
とはいえ、住むところがなければ住民届を申請出来ず、ビザを入手できないまま日本に強制送還されてしまいます。できればドイツに到着する前には確保しておきたいものです。
ということで、今回は私がアパートを探したときに使った方法をご紹介していきたいと思います。皆さんの物件探しのお役に立てれば幸いです。
シェアハウスのマッチングサイト "WG-GESUCHT"
早速ですが、これが一番オススメです。留学生はもちろんのこと、現地人も使用するドイツで最も人気の物件サイトです。
このサイトでは新しい入居者を募集している家主さんが物件を掲載しています。私達は気になる物件を見つけ次第、サイト経由でメッセージを送り家主さんにアピールします。
"WG-GESUCHT"での物件探しの流れ
①会員登録
サイトに会員登録します。プロフィール画像はとても重要で、写真次第ではメッセージを送っても無視されてしまいます。自分の顔がハッキリと出ているものを使用しましょう。
②サイト内検索エンジンで物件を検索
WG-Zimmerを選択し、留学先の大学の住所を入力して物件を検索します。バスや電車の路線図を考慮して探すと住んでから困りません。都市や地域によって異なる事もありますが、私の住む街の平均家賃は200~300€がおおまかな相場かなと調べていて思いましたが、大人数で住む物件でもない限り家賃が安すぎる (私の場合200€を下回る) ところは何かしらデメリットがある可能性大です。
③いくつかのWGをピックアップ
検索条件に沿って物件が表示されます。
物件ごとに個別のページが有り、具体的な情報が記載されています。部屋の大きさや家具の有無だけでなく、フラット内での言語や居住者の年齢制限なども書かれています。その物件を気に入れば保存します。
④できる限り早くメッセージ
いい物件が見つかったら家主さんにできる限り早く連絡します。人気の物件には膨大な数の人からメッセージが来るので、いい加減な内容では即見捨てられます。なので、初めてのメッセージは大学への志望動機書レベルに書き込む必要があります。
私が送ったメッセージは以下の通りです。
Hello, (担当者名)!
I’m (自分の名前) from Japan, (年齢). I got the admission to (大学名), and I’m looking for a room. Your room seems completely perfect for me to enjoy college life!
My hobby is housework. Especially, cooking is my lifework. Besides, I had worked at a Sake brewery. I can offer a wide range of knowledge about Sake and whisky, but I do not drink so much, only a few a week.
I can speak English. I have enough savings to stay for two years and will never bother you with payment. However, this is the first time for me to live with someone other than family. I’m very looking forward to, and I’ll do my best to make everyone comfortable. I’m going to move to (都市名) in (移住日). If it is too late, I can pay the rent from (連絡した月).
My phone number is (電話番号)
Skype ID is (SkypeのID)
If you are interested in my message, please feel free to contact me whenever you want.
Best regard,
(自分の名前)
主なポイントは
・名前、年齢、大学
・入居したいタイミング
・支払い能力の証明
・連絡先
・趣味
の5つですが、他にも文章内での文法のミスなどは英会話に難ありとマイナスイメージを持たれますので要注意です。
また、後から家主さんに聞くには「日本人であること」「お酒が好きなこと」「家事にやる気なこと」の3つを気に入ってくれたそうです。
⑤オンラインで内見
WGは若い世代が主体になっているので、Skypeなどのオンラインツールを使用した内見が出来る物件が多いように感じます。ただし、時差のため夜中の3時に通話する事も覚悟しなければなりません。
オンライン内見はカメラを通じてフラットの雰囲気や設備を知るだけでなく、家主さんへのアピールタイムになります。しっかりとコミュニケーションを取れることや、ルームメイトとしての相性を見られます。ここで好印象を残せれば、契約にグッと近づきます。
⑥契約
お互いにOKが出たら契約成立です。現地に到着してからサインしたり、契約書がPDFで送られてくるなどの場合があります。どのような形でも最後には家主さんと膝を突き合わせて署名を行うことになります。
以上は順調に進行したケースで、現実はあまりスムーズに行かない事が多いです。連絡を取るにつれてサイトに掲載されていない物件のデメリットが分かったり、家主さんとのトラブルで契約が白紙になることも多いです (私も経験しました)。さらに、家主さんがNGと判断すればその時点でメッセージが途絶えます。
最初のメッセージを送ってから契約に至るまで何度も連絡を取る必要がありますし、連絡を取り続けていても他の人に先を越されて契約されてしまうこともありました。結局、私の場合も物件を探し始めてから契約までに1ヶ月がかかりました。
【追記】
WG-GESUCHTでも様々な詐欺などが横行しているようです。物件の写真詐欺は良い方で、オンラインでデポジットを先に払わせて実際は物件がないといったデポジット詐欺、内見の際にナイフで脅す強盗など悪質な事件を何度も聞いています。
家賃が安すぎたり、オンラインでの内見を断るような物件を避けるなど対策が重要です。
私の場合も、部屋が狭いのに家賃が相場よりも高い物件や、人気を装って早期の契約を迫る物件に遭遇しています。家探しに失敗しない為にも、肝を据えて冷静に判断することが大切ですね。
意外と使える "Airbnb"
民泊や体験教室を探す際に活躍するAirbnbですが、物件探しにも使うことが出来ます。基本的にAirbnbは1,2泊の短期滞在者が対象ですが、中には1ヶ月~1年単位での長期滞在が可能なところもあります。
WG-GESUCHT で探す物件よりは高くなってしまいますが、家主さんとのメッセージのやり取りなどの手間が少なく、予約して支払いさえすれば契約できるのがポイントです。
長期滞在で予約できれば住民登録の際にAirbnbの物件の住所を使用することが出来ます (ただしオーナーさんからの許可と書類の記入が必要)。お金は掛かってしまいますが、時間がない人には案外アリなのかもしれません。ただ、他の住民についての情報が手に入りにくいのが難点です。
あんまり通らない "大学の学生寮"
各大学が学生向けに大きなアパートを所有しています。原則フラットシェアですが、大学に近く、また同じ大学の学生同士で住むので勉強や生活の面で心強いです。
しかし、学生寮は金銭的に問題のある学生が優先されるため申請が通る可能性は高くありません。さらに、学生寮の審査が決まるのが9月以降と入学ギリギリの場合が多く、結局落ちてしまって残りの1ヶ月でアパートを探す羽目になりかねません。このタイミングだと物件は一通り埋まっているので、難易度はさらに高くなります。
個人的には1年目は普通のシェアフラットを確保し、2年目から学生寮に住むのがベターだと思います。
日本語の通じる不動産屋 "D-Granz"
これは最終手段です。日本語が通じる上に確実に良い物件が確保できますが、家賃や手数料が高いです。不動産屋は基本的に企業の駐在員向けなので、家賃が15万円近くのものが多いです。
一応フラットもありますが、月に7万円と高額です… WG-GESUCHTで良い物件が見つからなかった時に頼るのも1つの手段です。
最難関 "現地の不動産屋"
これを使いこなせる人はよっぽどいません。大きな会社であれば英語が通じるかもしれませんが、基本的にはドイツ語で連絡を取り合う必要があります (by 山本先輩)。もちろん倍率が高いので、不動産屋のホームページを常に監視して物件が掲載されたら即電話をかける必要があります。
いざ契約にたどり着いても、契約書がドイツ語だったり不利な内容が書かれていたりと弱みにつけこまれる事例が跡を絶ちません。さらには安い家賃で釣って詐欺を仕掛ける人までも…
もちろん不動産だからこそのメリットもあるのでしょうが、総合的にはデメリットが上回っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は5種類の方法をご紹介しましたが、まずはWG-GESUCHTを使ってみて欲しいです。同時にいくつもの物件に連絡する必要があるので大変ではありますが、家主さんとの連絡を楽しみながらあなたの理想の物件を見つけてください!
使い方に質問があれば、コメント欄やTwitterでご連絡ください。では!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?