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【脱線する】趣味を楽しめる体力の話【漫画メイン】

こんにちは。
今回は体力の話です。

体力は体力でも趣味を楽しむ為の体力。

言い換えれば【楽しむ力】です。力はりょくと読みます。

この楽しむ力ですが、歳を取ると弱くなっていくらしいです。
らしい、と言うのは大人達が勝手に言ってるだけで自分にはピンと来なかったのです。

しかし最近、三十路も見えて来た私は体感しました。
明らかに楽しむ力が弱くなっている。

私の趣味は漫画を読む事だ。
しかしここ数年、確実にこの趣味にかげりが見えました。

中学時代から毎週、週刊少年誌のジャンプ、サンデー、マガジンを買って読み、新刊も月に20冊以上買って読み、それとは別に10巻程度は毎月漫画を買って読んでいました。

それがいつの間にか読まなくなっていたのです。
現在、週刊誌は読んでいません。単行本も本当に好きな漫画を月に10冊程度買うくらいです。
しかもその10冊の単行本も読むのは2〜3冊。

未だに漫画は好きです。最近は終わってしまいましたが『チェンソーマン』は毎巻買ってすぐ読んでいましたし、『ちはやふる』と『不滅のあなたへ』は本当に新刊が楽しみで仕方ありません。

しかし、他の単行本を買う漫画達は本棚の「読んでいない漫画コーナー」に置かれてしまっています。

20冊以上。
面白くないわけじゃないんです。ただ私の「楽しむ力」が足りないんです。

なぜ楽しむ力が無いと漫画の新刊が溜まるのか。
それは【集中力と怠惰】です。

集中力は年々衰えていくらしいです。
そうなのです。
昔は月に何時間漫画を読んでも集中出来ていました。しかし今は、単行本1冊読んだら疲れてしまうのです。

ではなぜ集中力が衰えるのか。そんな事は別にどうでもいいです。
私が語りたいのはそんな事ではありません。衰える物は衰えるのです。

集中力が無くなるのは仕方ないとしても、それでも漫画を読むのは楽しいはずです。

ではなぜ漫画を読まないのか。

それが怠惰です。

用は「面倒臭い」のです。

読んだら面白い。しかし1冊読んだら疲れる。
だから読まないのです。

YouTubeやTikTokで動画は観る。
疲れないから。

しかし漫画を読むのは絶対に疲れるのです。
衰えてなけなしの集中力を使い、読み切った後には疲労感。

そうして溜まっていった単行本の山を見て、手を伸ばさなくなるのです。

つまり、使う体力と得られる幸福が見合わなくなるのです。

昔は楽しむ体力が多く、少しつまらないと感じた作品でも「得られる幸福」が「使う体力」よりも多かった。

しかし今は、「使う体力」が多い。だから「少しつまらなく感じる作品」だけで無く「ちょっと面白さが足りない」物でも満足できない。

満足できない物が多くなると「対価に見合った」作品ばかりを優先的に読んでしまう。

優先した物で満足するので優先順位が低い物は必然的に後回しになる。

そうした結果が読んでいない漫画コーナーです。

何かが悪いわけではありません。
ただの必然です。

漫画が面白くない訳ではありません。
経験や知識が作品の面白さを下げているのかも知れませんし、感受性や読み解く力が弱くなっているのかも知れません。

要因は人それぞれです。

結果は変わりません。

これからどうするか、は変わるかも知れませんが。

私が言いたい事は単純です。

「昔は楽しめた趣味も歳を取ると楽しめなくなる」とか御託を並べる馬鹿野郎共。
それは違うぞ。

「楽しむ為の努力を怠り、怠けた奴は将来楽しむ力が無くなる」だ。

歳は関係ない。ただ楽しむ力を鍛えなかった言い訳だ。
筋肉と一緒だ。健康と一緒だ。全てそうだ。

怠ったから衰えた。

勤勉で、謙虚で、誠実であれば良いのだ。

もし若い人で「ずっと楽しむ力が欲しい」と願うのであれば考えるのだ。
「自分が楽しいと感じる気持ちは何か」

「自分が好きな物は何か」

「自分が必要としている物は何か」

YouTubeの何かの広告で見た「好きに理由はいらない」みたいなやつ。
いるんだよ。
あるんだよ。

ただ考えてないだけ。
考えても答えを導く知識が無いだけ。

明確な答えはないかも知れない。
それでも答えに繋がる「過程」を無駄だと思う人は、いずれ疎かにしたツケを払う。

楽しい力を失った人。取り戻したい人。
ただそのツケを払うだけだ。

溜まった洗い物もいずれは洗う。
散らかった部屋もいずれは片付ける。
面倒臭い人間関係も、気持ちも、金も、全部。

単純な話だ。

借りたら返す。

上皇后陛下が昔みたいに上手くピアノが弾けない事を、「今までできていたことは授かっていたもの、それができなくなったことはお返ししたもの」と受けとめているそうだ。

上皇后陛下が偉い人だから良い言葉という事はない。
しかしこの考え方は「出来た人」だと思う。

私は授かり物などとは思わないし返すつもりもない。

私の楽しむ力は私が努力して育てる。衰えないように鍛える。

授からない。自分で育む。

返さない。自分で育む。

いつだって言い訳は都合が良い。

都合が悪い言葉を人は「間違い」だと勘違いする。

漫画を読めなくなったのを「歳のせい」、「漫画のせい」、何かのせいにする。
都合が良いから。

違うね。
いつだって都合の悪い所に、目を背ける所に重大なヒントがある。

楽しむ力はタダじゃない。

今は力は「ちから」と読んでいる。

感銘を受ける言葉には感銘を受ける理由がある。
都合の良い理由が。

なぜそれに感銘を受けたか、それが大切なのに誰も何も考えない。

そうした怠けが、ツケとなる。

全人類が勤勉な人になれ、とは思わない。
しかし「もうちょい考えろ」とは思う。

愚か者という言葉の意味を調べろと思う。

結局言いたい事は漫画を読む読まないじゃない。

漫画を楽しいと感じるのは努力した人だ。

つまんないと感じるのはその人のせいだ。

俺が漫画を読めないのは俺のせいだ。

頑張ります。

然様然らば是にて御免。

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