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「痛み」について解説します⑥
今回の記事では、「慢性痛症」について書きます。
痛み学習マガジンはこの記事で一区切りにする予定です。
痛みの治療を考える際、「慢性痛症」に対する理解は必須だと思います。
なぜなら「慢性痛症」に悩む方が圧倒的に多いからです。
「急性痛」は時間が経てば必ず治まります。例えば骨折のような大きな怪我でも、時間が経てば痛みは無くなります。
しかし治療院に訪れる患者さんは長期に渡って痛みに悩んでいる方がほと
「痛み」について解説します⑤
今回の記事では鎮痛の機序について紹介していきます。
生体内には痛覚を抑制する機構が存在しています。痛みは他の感覚と異なり順応しないという性質がありますが、その代わりに痛みを感じにくくするという機能が備わっているのです。
鎮痛の機序は疼痛の抑制が起こる部位で分けて覚えると、理解しやすいです。
鎮痛を起こす部位は、「脊髄」・「中枢」・「抹消」の３つです。
順番に説明していきます。
また鎮痛には内分
「痛み」について解説します③
前回と前々回の記事では、「通常の痛み」の仕組みと、「病的な痛み」の仕組みについて解説しました。
「通常の痛み」の仕組みについてはこちら。
「病的な痛み」の仕組みについてはこちら。
今回は、体の各組織の痛みについてそれぞれ解説していきます。
1.皮膚の痛み一般的な皮膚の痛みは、痛みの部位が明確なことが特徴です。また、ピリッと刺すような鋭く激しい痛みがすることも特徴です。これは「組織の損傷」に
「痛み」について解説します②
前回の記事では「痛み」について基礎的な部分を紹介しました。
今回は一歩踏み込んで、実際に怪我をしたときなどの、「病態時の痛み」がどのように引き起こされているのかについて解説していきます。
1.炎症による痛み1-1.組織損傷と炎症について
炎症とは、生体に侵入した異物の除去や組織損傷を受けた自己組織を修復する一連の生体防御反応を言います。発赤、疼痛、腫脹、発熱、機能障害の５大徴候を伴います。
「痛み」について解説します①
今回は「痛み」について基礎的な事項を紹介していきます。
痛みとは何か。なぜ痛みが起こるのか。こういった問いが気になる方に是非読んで欲しいと思います。
痛みについて学ぼうと思うけど何を学べばいいかわからないという方にもおすすめです。
1.痛みの定義痛みの定義についてまずは確認をしましょう。
2020年、国際疼痛学会（International Association for the Study o