算数って勉強する意味ある??
私は算数、数学が苦手でした。
そして、先生になって今、今度は算数を教えるのに苦戦しています。
ここまで自分の前に立ちはだかってくる算数。忌々しいです。全く忌々しいです。
だから、こう思っちゃってました。
算数、数学って勉強する意味ある????
だって、コンピュータがこれだけ発達しているんですよ?計算なんてする必要ないじゃないですか。
あと、面積とか角度とか測れたところで日常生活に何の役にも立たないし・・・。
ですが、僕は一応先生です。子どもに教えなくちゃいけません。何なら、自分は算数嫌いだけど、子どもには算数を好きになってもらいたいです。
ですが、現状僕の算数の授業は酷いものです。いつも子供の顔が死んでます。
心なしか、算数の授業が終わった後、学級が荒れている気がします。
なのでこの夏休みのテーマ一つを「算数の授業改善」に設定したんです。
だから、算数の授業の技術を高めよう・・・と思ったのですが、自分が算数に面白さを感じていないのに、面白い授業ができるはずがないという考えに至ったんですよ。
そこで授業改善の第一歩として、まずは算数の面白さを知ることから始めることにしました。
読んだ本は、以前の記事のコメントで教えていただいた、桜井進さんの「感動する!数学」です。
この本がですね・・・
死ぬほど面白かった!!!
今の僕は以前の算数嫌いのT.Puではありません。
算数苦手だけど、算数が好きな数学者T.Puです。
ここで得た、算数の面白さを実際に授業にどう落とし込んでいくのか、そんなことを書いていく記事にしたいと思います!
よろしくお願いします!!
○数学は世界の仕組みや秘密を「発見する」学問である
数学って、何か新しいものを「生み出す」学問ではないんですって。
物理学とかだと、一つの発明が世界を変えることだってあります。それに対して、数学は新しい公式などが発表されたとしても、それが世界を変えたりすることはほぼありません。
なぜなら、数学とは新しい何かを「生み出す」学問ではなく、当たり前にある現象を「発見」し、数字へと「言語化」する学問であるからだと言います。
例えば、私たちは何かを見て「美しい」と感じますよね?
それに対して、「違う!人間は美しいとか感じない!」とか異論を唱えてくる人はいないと思います。
そういった当たり前のことを、式に表し、「発見する」学問こそが数学というわけです。
そして、この美しいという感覚。これすらも数字に表すことができるんです。それが黄金比というもの。
黄金比は1:1.618で、世の中の「美しい」とされているものには、この黄金比が関わっているのです。
ミロのヴィーナスやパルテノン神殿。美人の顔の定義。
こういったものには黄金比が関わっているようです。
また、この黄金比に関して、宇宙の意志としか思えない不思議な話がありまして・・・。
例えば、ミツバチのオスの数をメスの数でわると、世界中のどこへ行っても黄金比になるそうです。
また、縦と横の長さが黄金比の長方形があるんですが、短辺を一辺とした正方形を描くと、残った長方形の部分がまた黄金比の長方形になるんです。そしたらその中にまた黄金長方形ができて・・・というように永遠に黄金長方形ができます。その長方形を辿っていくと渦巻きのような形になるんです。
この渦巻きが、オウムガイの模様やひまわりの種の配列、さらに渦巻き星雲の形とぴったり一致するそうです・・・。
さらにさらに、へそから床までの長さと頭頂から床までの比率は黄金比らしいですし、腰から床までの長さと膝から床までの長さの比率、肩から肘までの長さと肘から指先までの長さの比率も黄金比らしいです・・・。
なんてこったい!ここまでくると、無神論者の僕も神様がいるとしか思えなくなります。
話がそれました。つまり、何が言いたかったかというと、数学っていうのは世の中にある概念や現象を公式化し、言語化しようという営みなんです。
イメージ的には神様がプログラミングによって作り出したこの世界のコードを暴いていくという作業って感じですかね!
もしかしたら、今頃神様は
「え??人間にこんなにコードがバレてるの???やばーい😭」
って焦っているかもしれません。
○算数の授業でも「発見する」経験を
数学は「発見する」学問だということがこの本のおかげで分かりました。
そして、法則や決まりを「発見する」することがどれだけ楽しいことなのか、この本についている問題を解いていくことで理解することができました。
だからですよ、算数の授業を楽しくするにはこの「発見する」っていう経験を授業で一度は取り入れたらいいんじゃないかって思いました!
神様が作ったプログラムを暴く時間を作るのです。
・経験したことや体験したことを数式化する方法を「発見する」→時計の学習、速さの学習、角度の学習など
・今まで習ってきたことを駆使して、答えへのアプローチの仕方を「発見する」→少数、割り算、垂直と並行など
だから、授業を作るときメインとなる発問を作るときは、この「発見する」っていうのを意識して授業を組み立ててみたいなって思います。
何なら、本時の目標の結びを「発見することができる」にしちゃえばいいのかもしれません!(研究授業の時にはしませんが)。
○算数って勉強する必要ある??
大人になったら使わないし・・・。
コンピューターが計算してくれるし・・・。
勉強する必要・・・
あります!!!!大有りです!!
使うか使わないかじゃないんです。ロマンです。音楽や絵、何ならゲームとかと同じのような気がします。
ワクワクするからやるんです。
算数の授業を通して、何か法則を「発見した」そして、それにワクワクした、それ自体に非常に価値があると思うような気がします。
そうしたら、生涯にわたって課題があったら何か解決策を「発見」してやろう。攻略法を見つけてやろう。そういう習慣ができると思うんです。そして、そういった課題を面倒なものではなく、「ワクワクするもの」として捉えることができると思うんです。
ただ、それには確かな授業力が前提になります。
児童の実力を正しく測る力
実力に適した課題を出す力
課題を解決するための手立てを考える力
子どもの考えを正しく組み立てて、解決に導く力
こんなものが必要になります。
なので、少しでもそんな授業ができるよう、この夏休みで修行したいと思います!!
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!!
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