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モンスターペアレントってだるくない???


1.モンスターペアレントは先生の天敵だ!!


 まじで先生にとって天敵だと思うんです。教育実習の時に保護者対応している先生方を見て改めてそう思いました。ハブにとってのマングース、ロキにとってのハルクです。

 まずシンプルに時間が取られます。モンスターペアレント(以下モンペ)にとってはたかだか30分程度かもしれませんが、多忙すぎる先生方にとってはめちゃくちゃ貴重な30分です。

 また、教育活動を萎縮させます。先生に「こんな教育活動がやってみたい!」という思いがあっても、モンペの目があります。モンペに文句言われるくらいなら・・・と、守りに入った、モンペの思い通りの教育にならざるを得なくなります。

 さらに先生方は心を削られます。先生だって完璧ではありません。人間だもの。しかし、モンペは先生に完璧であることを求めます。些細なミスも見逃さず文句を言ってきます。ひたすら減点方式で評価されるんです。加点はされません。それは当たり前のことだから。

 たまったもんじゃありませんよね・・・。私なんてめちゃくちゃミスが多い人間なので、減点方式で評価されちゃったらあっという間にマイナス値突入です。モンペの標的にされる確固たる自信があります!!いやだーーーー😿

 このようなモンペはなぜ生まれてしまうのでしょう??原因が解明できればモンペがこの世から消え去り、先生方もより良いマインドで教育活動ができること間違いなしです!!

 次の章ではモンペが生まれる原因を探っていきたいと思います!!


2.モンスターペアレントが生まれる原因


 実際の事例を見ていきましょう!!

  意味がわからない・・・。Tくんの親から”運動会の徒競走は全員が同時ゴールできるようにしてくれ”というお願いがきた。いくら断っても毎日尋ねてきて本来やるべき業務が全く進まない・・・。先輩方もTくんの親には参っている。受け入れるしかないのか・・・。

 これは有名な事例ですね。大半の人が「意味わからん!!」って思うことでしょう。私もそうでした。

 ではこれを教師視点ではなく、保護者視点で見たらどうでしょう?

運動会の徒競走。うちの子供はいつも最下位。悲しそうな顔で「またビリだった」と報告してくる。なぜうちの子ばかりがこのような思いをしなくてはいけないんだ・・・。そうだ!みんなが同時にゴールできるようにしてもらえれば良いんだ!!先生に提案してみよう!!
 いくら訪ねても全く取り合ってもらえない・・・。先生たちは当てにならない・・・。でもうちは夫が単身赴任で相談できないし、信頼できる友達も地元にしかいない・・・。やっぱり学校に出向くしかない!!子供のためよ!

 大分、印象変わりませんか??この保護者の極端な行動は「子供の悲しむ顔が見たくない」という気持ちからきていたんですね。

 とはいえ、「学校は自分の子供だけではないのだから、もっと協調性をもて」と思われるかもしれません。本当にその通りだと思います。ただ、さっきの例の太文字になっている部分を見てください。

 いくら訪ねても全く取り合ってもらえない・・・。先生たちは当てにならない・・・。でもうちは夫が単身赴任で相談できないし、信頼できる友達も地元にしかいない・・・。やっぱり学校に出向くしかない!!子供のためよ!

 太文字の部分からTくんの母親は相談する人もおらず、孤独な状態で子育てをしていることがわかります。

 そんな母親が唯一頼れる人は誰でしょうか。それは先生、そして学校です。

 この結果過剰に学校に依存してしまい、モンスターペアレントが生まれてしまうのだと思います。


3.モンスターペアレントを生むのは誰か??


 結論から先に言います。モンスターペアレントを生むのは社会だと思います。なんだよもぉぉぉぉ。またかよぉぉぉ。・・・・・・はい(笑)

 先ほど誰にも頼ることのできない母親が、過剰に学校に頼ることで生まれるのがモンペだという話をしました。では、誰にも頼ることのできない母親を生み出しているのは誰でしょう。

 社会としか言いようがないですよね。

 昔は近所の人みんなで子供を見守るという風潮がありました。しかし今はどうでしょう。子供を狙う犯罪が増えたことにより、他人の子供に関わるのがタブーという風潮が広まりました。

 その結果、親は自分たちだけで子供を見なくてはならなくなります。だから、社会には「子供が悪いのは親だけのせい」という風潮がさらに広まります。

 親も子育てに関しては基本初心者です。何が正解かはっきりわからないまま、それでも成長していく我が子のために不安と戦っています。そんな中「子供が悪いのは親だけのせい」という風潮が社会に広まってしまえば、保護者にかかる心理的プレッシャーは計り知れないものがあります。

 そんな保護者が頼る場所がもっと多ければ良いのですが、日本社会にはそれが十分ではありません。だから学校にアクセスが集中してしまうのだと思います。

 

4.モンスターペアレントがいない社会を作るために・・・


 私はモンスターペアレントを擁護するわけではありません。それによって大変な思いをされている先生がたくさんいることも理解しているからです。

 しかし、モンスターペアレントを責めることでは何も解決しません。ここまで見てきたように、モンペが生まれるのは社会の仕組みや風潮のせいなのですから・・・。

 だから私は社会全体が教育に対してもっと関心を持てるようにする必要があると思っています。子育てを人ごとだと思っている風潮をなくすためです。そのための具体的な手段として、

・「国語」、「算数」などと同じように「教育」という科目を作る
・国民全員がなんらかの形で学校に関わる仕組みを作る
・地域全体で子供と関われる行事や施設を増やす

 くらいしか思いつきませんでした・・・😿。しかも上2つに関しては政策上の問題となるのですぐに行動に移すことは難しそうです・・・。 

 しかし3つ目はどうでしょう。やろうと思えば公民館などを借りて、放課後の子供を受け入れればできちゃいます。そしてここに企業の力や地元のクラブチームなどの力も加われば、できることはもっと増えるでしょう!そうすれば「学校以外に保護者が頼れる場所」とすることができるでしょう。

 その1つの案が、「スーパー子供食堂」です。詳しくはこちらの記事を!

まとめると・・・

🌈モンペが生まれるのは頼る場所が学校しかいない母親がいるから
🌈頼る場所は学校しかいない母親が生まれるのは「子育ては他人事」であるという風潮があるから
🌈モンペが生まれないようにするためには「社会全体が子供を育てる」という風潮を作る必要がある!!
🌈そのために、できることの第一歩として「保護者の居場所(頼れる場所)」を増やすことがある。

 

 「教育」とは決して保護者や先生のみが行うものではありません。子供は未来です。未来を作るために、私たちができることをしていきませんか??

 ここまで読んでくれてありがとうございました!!


 


 

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