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先生をしていて、シンプルに感じた疑問


 先週、個人面談が始まり、たくさんの保護者さんとお会いしました。

 結論から言うと、皆さん本当に良い方ばかりで、また私は人に恵まれてしまったなーって思いました。

 初任だからって見下したりせず、不満を持ったりせず、それどころか

「どんどん頼ってくださいね」

そう言ってくださる保護者がたくさんでした。

 「この1年間、やっていけそうだ!!」

 そう思いました。



 タイトルのシンプルな疑問とは、この個人面談で生じました。

 私は個人面談で時間があれば(基本は聞き役に徹するのが良い)、その子の良いところを精一杯伝えるってことを意識していたのですが、その中で

「学校に通わせ始めて以来、先生に褒められるのは初めてかもしれない」

 って言う保護者の方がいらっしゃったんです。

 私はそれに対して、「えーー」って思いました。

 その子とはたった一週間の付き合いですが、何度も何度もその子の良いとことを目の当たりにしました。それなのに一度も褒められたことがないとは・・・。どういうことだ??って思いました。


 話は個人面談から逸れます。1人の児童が日記的なものにこんなことを書いてくれていました。

 「最近学校が楽しい。先生がたくさん褒めてくれるから」

 確かに、私は子供の良いところを見つけるのを意識しています。ですが、それを書いてくれた子は、誰が見ても褒めるところがたっくさんあるような子です。「今までもたくさん褒められてきたでしょ??」って感じの子なんです。

 そんな子ですらも、褒められ慣れていないのかーーって思いました。


 この2つの事実から鑑みるに、私の受け持つ子供たちはあまり褒められた経験がないのだろうと推測されます。

 ここです。ここがシンプルな疑問なんです。

「あまり褒めちぎるのは良くない説」

 が私の中で浮上しています。

 子供たちは今まで少なくとも3人の担任と関わってきているわけです。

 しかし、その3人の中に「褒めちぎる系」の先生がいなかったのは上記のエピソードからも明らかです。

 ってことは、単純な数の論理ですが、これまで脈々と受け継がれてきた学校文化の中に「褒めちぎる」っていうのは組み込まれていないってことになります。

 そして、そんなに長い間受け継がれてきたものの前では、私の「褒めちぎる、悪いところより良いところを見る」っていう考えはあまりにも頼りないです。

 だから、今私は自分の学級経営が不安になってます。このままじゃ、学級崩壊とかしてしまうのかなって・・・。


 もちろん、叱るべきとことはしっかり叱っているつもりですよ?ただ、比重が「叱る」よりも「褒める」に傾いているだけです。

 私の主観でありますが、子供たちは最初に比べて伸び伸びとしていて楽しそうです(最初は”先生”である私を恐れ、恐る恐るという感じで接してきている感じでした)。

 友達の良いところを認めるっていう習慣もつきつつあるように見えます。友達の良いところボックスはいっつも満タンです。

 また、「できている」ことに注目して褒めることによって、周りの人がその子の行動を真似るようになりました。注意されることが多かった児童が、周りに「今は静かにする時間だよ」って呼びかけている姿はすごく印象的でした。

  でも、その結果クラスの秩序が崩壊してしまったら、元も子もないです。私はどうしたら良いのでしょうか??

 ぜひ、教えていただければ幸いです・・・。








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