子どもに、「なんで本を読まなきゃいけないの?」って聞かれたら、なんて答えますか?
1年くらい前に、子ども食堂に通ってくる児童にこう言ったことがあります。
「読書習慣はつけたほうがいいよ」
それに対して、児童は
「なんで??」
そう聞いてきました。
私は逆に質問されて、答えにつまってしまいました。
私自身、周りの大人に「読書は大切」と言われ続け、それに従っていただけで、読書をした方が良い理由なんて考えたこともありませんでした。だから、
「読書習慣はつけた方が良いよ。」
この言葉はただの借り物であって、心の底から読書を勧めるためにでた言葉ではありませんでした。
私は、浅はかなことを言ったことを後悔しつつ、頭をフル回転させ、読書をする理由を必死に考えました。そしてやっとのことで口から出た言葉が・・・
「国語の点数が上がるよ!!」
でした。自分で言っておきながら、この答えに対してものすごい嫌悪感を抱きました。
読書の価値はそんな安っぽいものではない。それだけはわかっていました。
だから私はこの時誓ったんです。
「自分が読書の本当の価値を口で説明できるようになるまで、『読書はした方が良い』なんて軽々しく言わないようにしよう。」
その苦い経験からはや一年。やっとわかったんです、読書の価値が!!
今回の記事ではやっと気づいた読書をする価値について、整理していこうと思います。
結論から言うと・・・、読書は、「人間としてのレベルを、簡単に上げることができるため価値がある」と言えるのではないかと思います。
ポケモンをイメージするとわかりやすいかと思います。
ポケモンには”レベル”と言う概念があります。より多くのポケモンを倒し、経験値を稼ぐことで”レベル”をあげることができます。
この”レベル”を上げればあげるほどポケモンは強くなり、戦闘で活躍できるようになります。
そしてこの”レベル”、低ければ低いほど上がりやすくなります。同じ経験値でもレベル1とレベル30では”レベル”の上がり方が全く異なるわけです。
さらに、”レベル”をあげるために必要な経験値ですが、倒したポケモンの”レベル”が高ければ高いほど、たくさんもらえることができるんです。
だから、仮にレベル1のポケモンがレベル50のポケモンを倒すと、レベル1のポケモンにしては豪華すぎる経験値を得ることができるんです。そして、レベルは一気に20くらいになります。
読書もこれと同じだと思うんです。
私は今22歳ですが、現実で私が得られる経験値っていうのはあくまでも、日本人の22歳がもらえるのに相応しいくらいの経験値です。だから、そんな大幅なレベルアップは望めないわけです。
でもですよ、読書は違います。本っていうのは、人間がその長い歴史をかけて積み上げた知恵が詰まっているものです。
先人が一生をかけてやっと気づくことができたような知恵を、私は”読書”というわずか1時間くらいの営みで得ることができるんです。
まさに、レベル1のポケモンがレベル50のポケモンを倒した時と同じです。私は読書によって、人類の叡智に触れ、普通の22歳の生活では決して得られないような、膨大な経験値を得ることができるんです。
人間にもレベルがあるのだとしたら、私はめちゃくちゃレベルが上がったことでしょう。
読書は最強のレベル上げツールなのかもしれません。
これが私が今回発見した読書の価値です。子どもに読書を勧めるとき、こんな風にポケモンを使って説明してみたいと思います!!
他にも読書の価値っていっぱいあると思います。私が気づいていないだけで。だから、「読書の価値にはこんなのもあるよ」っていうのがあったら、ぜひ教えてください!!
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
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