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仕事の報酬とは何か?

先日、自分自身の今後について相談しようと、

大学の頃、ゼミの講座を担当していた先生と話す機会をいただきました。

これから私の研究テーマについて相談しました。

『君と話していて、「一隅を照らす」という言葉を思い出した。』

そうアドバイスをくれたとき、本書を読んでいたところ、

「一隅を照らす。これ国宝なり」と書かれていたのです。

なんと良いタイミングなのでしょうか。

これは最澄の言葉だと初めて知りました。

このブログでは、『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして/田坂広志』より引用し、気づきについてまとめ行動宣言していきます。

■ 共感される人間になるためには?

これまでの企業社会で語られてきた「人間関係論」は、その多くが、密やかな「操作主義」に彩られているのです。それは、書店に並ぶ本のタイトルを見れば分かります。

『感動を呼ぶ一言』『部下を動かす方法』『説得の技術』
そうしたタイトルの本が溢れています。

その根底にあるのは、「いかにして、相手を意のままに動かすか」「いかにして、相手を自由に操作するか」その「操作主義」です。

そして、こうした「操作主義的な人間関係論」の洪水の中で、心の中に無意識の「他者を操りたいという願望」を抱いてしまう人は、決して少なくありません。

そして、我々の心に、その操作主義が密やかに忍び込んだとき、我々は、この「共感が大切だ」という言葉を聞くと、すぐに、こう考えてしまうのです。

「いかにして、仲間の共感を得るか」しかし、人間の心の世界とは、不思議な世界です。
いかにして、相手を自分に「共感」させることができるか。
そう願望する人間は、決して相手の「共感」を得ることはできません。
なぜなら、人間の無意識は、相手の無意識にある「操作主義」を、敏感に感じ取ってしまうからです。

『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして/田坂広志』 

営業にしても、「売ろう、売ろう」と思う人からは買いたくありません。

我々は無意識のうちに、そう感じ取っていたのです。

では、「共感される人間」になるためには、どうすれば良いのでしょうか?

では、どうすれば良いのか。
どうすれば、我々は、仲間との「共感」を生み出していけるのか。

「共感する」ことです。

他の誰でもない、自らが、仲間に「共感する」ことです。自分に対して仲間の「共感」を得ようとするのではなく、
自分自身が、仲間の気持ちに強く「共感する」ことです。

『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして/田坂広志』 

SNSやブログに「いいね」が少ないと思ったことはないでしょうか?

人に共感できない人に、人が共感することができるのでしょうか?

「共感される人間」になるために、まず共感すること。

小さなことを積み重ねていくことの重要性を感じました。

■ 一隅を照らす仕事

その町では、新しい教会が建設されているところであり、その建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。そこで、その仕事に興味を持った旅人は、一人の石切り職人に聞きました。「あなたは、何をしているのですか」その問いに対して、その石切り職人は、不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。

「このいまいましい石を切るために、毎日、悪戦苦闘しているのさ」

そこで、その旅人は、もう一人の石切り職人に同じことを聞きました。すると、その石切り職人は、表情を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたそうです。

「ええ、いま、私は、多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです」

これが「志」ということの、本当の意味です。この二人の石切り職人の寓話は、我々に、大切なことを教えてくれます。どのような仕事をしているか。

『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして/田坂広志』


 

今回は石切り職人の例ですが、レンガ職人など同じ教訓を教えてくれるストーリーがあります。

この寓話で重要なのは、「志」を持って仕事をしているか?

ということではないでしょうか。

それが、我々の「志」を定めるのではありません。

その仕事の彼方に、何を見つめているか。そのことが、我々の「志」を定めるのです。

そうであるならば、我々は、仲間と共に「共同作品」に取り組むとき、そのことをこそ、語り合わなければなりません。

その仕事の彼方に、何を見つめるか。

そのことを語り合ったとき、そこに生まれてくるのは、まさに「志ある仕事」です。

そして、その意味において「志ある仕事」に取り組むとき、我々は、この国において古くから伝えられるあの言葉の意味を、理解するのです。

「一隅を照らす。これ国宝なり」


この最澄の言葉の意味を、理解するのです。

『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして/田坂広志』 

この言葉から、仕事の報酬とは何か?というタイトルを再考することにしました。

自分の成長、

仕事の報酬は仕事

お金だけではない、いろんな報酬があることに気づきました。

そして、志を持って仕事をして、それを語り合うとき、

それが一番の報酬ではないかと、考えるようになったのです。

■ 行動宣言

1.相手の話やSNSやブログに共感すること

2.職場で志を持って働けた場面を語り合う場を作ること


相談できる人がいるということはなんとありがたいことでしょうか。

そう思えた時に、仕事にも人生にも前向きになれた気がします。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これからも学びを共有していきます。


大隈庭園 5月

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