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ゲームプランナーの就活を一撃で決めた私が取り組んでいたこと

※この記事はゲームプランナーを目指す学生向けの記事になっています。
※主に新卒就活の内容となっています。

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今回は新卒で就活を控えるゲームプランナー志望の学生に向けた記事です。
私は2021年の10月ごろから本格的に就活への準備を始め、2022年の3月に大手ゲーム会社のゲームデザイナー(ゲームプランナー)として内定をいただきました。
当時受けていた会社は3社で、第一志望の会社が結果が出るのが一番早かったため、そこで就活を終わらせていただきました。

◯この記事の筆者についてはこちら
https://toyoryu4270.wixsite.com/toyotaryuto-portfoli

今回は各段階に分けて取り組んでいたことをお話しさせていただきます。
※今回の記事の内容は、特定の会社に対して行っていたものではなく、あくまで就活として取り組んでいたことになります。
※この記事の内容は私が取り組んでいたことであって、オススメしているわけではないので参考程度にどうぞ。


◆書類審査

・企画書

企画書に関しては前回書かせていただいたこちらの記事を参考にご覧ください。

+αであるとすれば、企業ごとに求めている人材や作っているゲームの傾向が違うため、それに合った企画書を作るようにしていました。

・ポートフォリオ

①1ページ毎に伝えたい1メッセージを決める
ポートフォリオではとにかく各ページごとに「何を伝えたいページなのか?」というのを明確にするように意識していました。

「これだけゲーム作ってきました、誰よりも熱量あります!」というメッセージ


②見ていて疲れないデザイン

これに関しては企画書で行っていることと基本的には同じです。

違う点を挙げるとすると、「ページ数や内容量があまりに膨大だと見る気が失せてしまう」ということや「どのページに何の情報があるかわからないと全部見ないといけない」「ページ枚数が書かれていないと、読んでいていつ終わるのかがわからない」などといったことに対策するため。

  • ページ枚数はできるだけ抑えつつ、伝えたい情報を伝えきる

  • 目次を作る(どのページに何の内容が書かれているのか?)

  • ページ枚数を全部のページにつける(10 / 25みたいな)

ポートフォリオや企画書などでは、とにかく読み手のことを考えて、少しでもマイナスに働く可能性をつぶすようにしていました。

積極的な活動で、行動力とコミュニケーション能力を培った


③自信のある作品 かつ 他人の評価がある作品 を加える

「〇〇さんからこう評価していただいた!」や「コンテストで賞をいただいた」などといった "他人からの評価" というのはとても絶大です。

ポートフォリオを見る側も人間なので、「自分はこう思っている」というのがありつつも「でも他人はこう評価している」というのがあると、少し意見や評価が揺らぐ可能性があります。

学生であれば、講演会にゲーム業界の方が来ていただけることも多いと思うのでそういった機会に自分の作品を見せ、しっかりと評価をいただきましょう。

↓実際に講演会に来ていただいて、評価していただいた企画書


・ES

①自分の体験を混ぜることで、他との差別化を図る
例えば将来のビジョン的な質問の場合、多くの方が「ディレクター」という回答になりがちかなと思います。
この場合、どうしてそういう考えに至ったのか?というところに自分の経験を入れることでオリジナルな考えにすることができます。
「こういう経験を経てこういう考えで、こういうディレクターになりたいと思いました。」という風にすると説得力と共に、オリジナルな回答になるかと思います。

②なぜか?どうしてか?を納得のできる具体的な内容に
なぜこの会社なのか?なぜプランナーになりたいと思ったのか?なぜ会社に入ってゲーム開発をしたいと思ったか?なぜこのゲームを面白いと思ったか?などといった質問に対して、自分の体験を交えつつ、明確に「こういう理由です」と納得できるように伝えるようにしていました。

読んでもなぜ?となる内容だと、「本当にこう思ってるのか?」「これなら別の道でもいいんじゃないか?」「しっかりと分析しているのか?」といった疑問点が残ったままになってしまいます。

そういった可能性を減らすために、ここは意識していました。

③最新のゲームを遊び、分析する
ゲーム業界であれば必ず出てくる質問ですが、あたり前だからこそ軽視しがちな重要な質問です。最新のゲームを分析することで、「今の傾向や流行」「ゲームについての知識」「ユーザーは何を面白いと感じるのか?」などといった、ゲームプランナーにとって必要なことを学ぶことができます。

面白さや知識は少し前のゲームなどでも学べますが、ゲームは企画してから発売まで3~5年ほどかかるといいます。その場合今の最新のゲームは、3~5年前に構想されたものであり、私たちが考える必要のあるアイデアは3~5年後に売れるものである必要があります。なので、せめて最新のゲームは遊び、分析しておく必要があると感じ、行っていました。

④それぞれの内容を結び付ける
別々の質問内容でも、内容を結びつけることで、その内容に説得力を持たせることができます。

例)回答1)好きなゲームの面白いところは、メカニクスの戦略性の高さ
  回答8)これまでのゲーム制作では、メカニクスの面白さを重視

これにより、「確かに、さっきこう言ってたな」という風に納得感が高まると考え、行っていました。


◆面接

①想定した質問に対する回答の暗記ではなく、自分の考えとして頭にいれる
自分の考えを一旦外に出し、整理してから頭に入れなおすというイメージで考えを整理していました。この方法は、一旦パソコンや紙などに文字として書き出して情報を整理するのが個人的にオススメです。
面接を通して思ったことは、いざ本番に暗記した内容を答えるのはそういう才能がないと、本番では全く役に立たないということです。
答えることができても、質問に対しての回答が少しズレていたり、あまりに完璧すぎると不自然です。就職活動で見られるコミュニケーション能力とは、ゲームプランナーで言うと「聞かれていることに対して伝える能力」だと思っています。その観点で言うと、ロボットの様に用意された回答というのは、その場で聞かれた事に対しての、適切な伝え方ではない気がします。
(AIと会話したら少し会話が食い違うように、少しズレや違和感を感じる)

自分の考えとして持っているものであれば、自分の言葉でスラスラと伝えることができると感じました。(こだわりや良さを聞かれたら語れるのと同じように、自分の考えはスラスラと話せる)

②とにかく深いところまで考える
このゲーム何が面白い→爽快感→爽快感とは何か?面白いとは何か?
とにかく深くまで考えるようにしていました。その考えを普段のゲーム開発や企画書の制作で実践したことで、自分の考えとして身に着けることもでき、一石二鳥でした。

もし考えてもわからない時は、思い切って調べてみることも一つの手です。
僕は当時、アクションゲームを作っていたのもあり、「アクションゲームの手触り」を調べて記事を見て、学んでいました。

③クリエイターとしての熱意を届ける
ユーザーではなくクリエイターとしての熱意を持って「ここで働きたい」と伝えましょう。

企業が就職活動で欲しいのは、ファンではなく、同じ志を持って一緒にゲームを開発する仲間だと思うので、クリエイターとしての自分自身の魅力、熱意、強みをしっかりと伝えていくようにしていました。


◆全体的に意識したこと

①ブラッシュアップの為にできることをとにかくなんでもやる
友達や先生、ネットの交友関係、添削してくれる場所、などとにかく使えるものは使って、やれることをやれるだけやりましょう。
僕は企画書やポートフォリオ、ESなどをとにかく先生に見てもらいアドバイスをいただきながらブラッシュアップを行っていました。
就活序盤は全く経験値が無かったため、とても良い後押しをしていただきました。

企画書やポートフォリオやESや面接
これらは、自分ではなく他人に見られ、他評価されるものです。
そのため、沢山の人に見てもらいアドバイスを貰ってブラッシュアップを行うことが大事だと考えています。

ここで注意したいのが、貰ったアドバイスや意見を全て鵜呑みにする必要はありません。これが絶対正しいという答えはないと思うので、自分が納得したものを取り入れ、これはちょっと違うなと思ったことは、なぜそう思われたのか?ということを考えてみましょう。

②一貫性を大事にする
個人的にはこれが一番重要だと感じました。
これさえ重視していれば、大体の違和感は消すことができると思います。
(あれ、前言ってたことと違う…?という疑念が生まれる可能性があります)

自分がこういう強みで挑む!と決めたことは貫き通してください。
途中でブレが見えてしまうと、そこが穴となってしまい、疑念を抱かせることになります。

とにかく軸をブレずに貫き通しましょう。
自分はこういう強みのあるクリエイターだと自信を持って伝え続けましょう!

③就活に対しての勉強を沢山する
Youtubeの動画や記事などをとにかく沢山みて勉強していました。
これはゲームクリエイターに限った内容だけではなく、一般的な就活に対しての動画や記事なども沢山みて勉強していました。

ここら辺の知識に関しては、業界が違っても変わらないところが多い印象だったため、とても役立つかと思います。

■実際に行った業界研究
・企業の採用関係の記事(中途採用の記事にも役立つことが書かれている)
・何を自社で開発していて、何を開発委託しているかを調べる
・IR情報(株主向けの情報)を見ると以外と勉強になる
・就活会議などの過去の面接体験談的なものをすべて読む

■実際に見て勉強していたYoutube動画
・エルトの就活・転職チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC3JDU1U32pvptG-Cl8O_jjA/featured
・Utsuさん
https://www.youtube.com/channel/UC7LnadOwPEGqGnIuwVGfjow
・ひろさんチャンネル【就活・転職支援のUZUZ社長】
https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
・しゅんダイアリー就活チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdo3Z5oFt04IDMjpjaXN5hw

お世話になったチャンネルの方々には、ここでお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。


◆まとめ

就職活動は、
「これまでやってきたこと」×「就職活動に対してやってきたこと」
だと思いました。

これまでにやってきたことであまり結果が出ていなかったとしても、就職活動への努力ややり方次第では2倍3倍にもできますし、逆を言えば今までに沢山活躍してきていても、就職活動に対しての努力量次第では 0.5倍になってしまう可能性もあります。

なのでこれまでに結果があまり出てこなかった人は「ここで逆転してやる!」という気持ちで、沢山活躍している人も油断せずに、全く新しいことに挑戦する気持ちで、是非取り組んでいただきたいです。

こういった細かい工夫や努力は、想像以上に結果として現れるので、皆さんも「これいいかも」「やってみよう」と思った内容に関しては、是非取り組んでみてください。(向き不向きや合う合わないはあるのでご注意を!)

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