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感覚からの選択

前回は、“認識する“時のモノサシ、自分の感性感覚についてお話しました。今回はその育み方のポイントについて。

自分の感覚なんて後回し

いつからか私たちは多くの場面で、自分の感覚感性を軽んじ、あまり信頼できないものと置きました。選択には理屈や後ろ盾が必要で「いいと思うから、しっくりこないから」が理由に出来なくなっていました。

本来感覚や感性は、生命を守るために何よりも頼りにされてきたはずですが、今はその能力に蓋をする事の方が安全とされる場面が少なく無い気がします。

例えば、大多数の方向性や、発言力や影響力のある人についていく時は、自分の中に生まれたちょっとした違和感は感じなかったことにした方が楽です。そのパターンを何年も続けた先にあるのは、自分の感覚が邪魔になる世界ではないでしょうか。
恐ろしいです。。。

良いものの追求は、難しい。

一度閉じた感覚感性を呼び起こすのは、結構難しいものです。常にあらゆる防衛反応が働きます。でも、生きる力は強力です。いつからでも身体との信頼関係をもう一度育み直す事ができます。

その第1歩が「嫌」という感覚です。

自分は何が「嫌」か。何で「嫌」か。
そこに目を向けると、その奥にある「好き」が見えてきます。

嫌に隠れている大切なもの

「嫌」には大切な理由=大切にしたい価値観が隠れています。
それを自分の中で1つずつ丁寧に感じる時間をつくります。必要がなければ外部に表現することもありません。ただ自分の中で大切にしていく。

自分の嫌を知っていくと、嫌の少し前の段階の「違和感」に気づき始めます。

違和感という最高の相棒

なんかしっくりこない。
これは危険察知、臨機応変な対応、対人関係コミュニケーション、全てのシチュエーションで大切な材料になります。

“なんかしっくりこない“ をヒントに進んでいくと、“心地いい“を見つけられるようになってきます。この対極とも捉えられる、表裏一体の「違和感と心地よさ」。

相互循環セッションは、この互いの違和感と心地よさをコンパスにして、2人だから見つけられる新しい可能性へ進んでいく時間です。

次回は「施術する人あるある」についてお話しします。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表
KAWASAKI ACADEMY Professional Diploma

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