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“認識する”ためのモノサシ

前回の記事では、「認識する」についてお話しました。
今回は“認識する” ためのモノサシについてお話します。

それは自分の 感覚・感性 です。
数値化できない曖昧なもので、難しいと感じる方も居られるかもしれません。

多くの方が、幼少期の感覚感性たっぷりの時代から、成長とともに根拠や理論・知識の世界へと足を踏み入れたと思います。どちらに優劣があるわけでもなく、それぞれの特性を使い分けることが大切だと感じます。
自分の感覚・感性を元に、その現象を必要な形で表現できる世界です。

私たちは毎瞬間、「感じる▶︎調整する▶︎選択する」の工程を繰り返しています。寒いと感じたら、血管をキュッとしめて、それでも寒いから上着を着るなど。
ということは、感じていることへの信頼は、自分自身への信頼と同じことなのではと思います。

何よりも確かなもの

本来は、自分が感じたこと以上に信頼できるものはないはずで、何かの情報も「本当にあっているのか?」という見極めよりも、「自分はどう感じるか?」というフィルターにかけることが出来るはずです。

でも自分の感覚というフィルターを通さず、別の何かを信頼して無条件で採用してしまったり、一方、あらゆる所で確証を得てより真実だと証拠を固めることで間違っていない選択だと信じようとする事があります。

しかし、その情報はどれも今目の前の状況でもなく、「今の自分にとってどうか?」というテーマで出た答えではありません。結局最後は自分の感覚感性を通して選択するしか無いんですよね。

もし自分の感じている事を信頼できない状況で進まなければならないとしたら、それはまるで、少しでも安全だと噂されている橋を選び、落ちないことを祈りながら、目隠しで踏み外さないように渡ろうとするようなものです。

自分の感覚感性を呼び起こす方法

自分自身との信頼をもう一度育むことは、誰でも今から実践できます。
それは、日常の「違和感」を拾い「心地よさ」を受け取ることです。

これが ”認識する”ことに直結します。そして、相互循環セッションにとっての生命線にもなります。

特別何かをプラスする必要もなく、いつでもできて、お金もかからないこと。だからこそ、難しい部分もあるのかもしれません。

次回は、「感覚からの選択」についてお話しします。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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