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職員が市長にインタビューしてみよう企画・高岡市長編【前編】

こんにちは。富山県内の県・市町村の若手職員で作るグループ「とやまる」です。普段はLINEグループで、たまにリアルで交流します。

「非公式で市長に職員がインタビューしたら面白いかな?」という思い付きから前回、魚津市長にオンラインで職員がいろいろ聞いてみる企画を実施しました。(記録はこちら)
今回はその企画の第2弾として、高岡市の角田市長にインタビューする企画を実施しました。その記録をnoteにまとめていきます。

角田市長は現在39歳で、県内の首長で最年少。参加した若手職員からもいろんな質問が飛び出しました。文字では伝わりづらいですが、会場は終始笑いに包まれていました。

それではどうぞ!

※トークの内容は当記事作成用に抜粋、編集しています。

【とやまる×高岡市長・前編】

青木主査 「とやまる」は、最初は各市持ち回りで、それぞれの市に集まって意見交換などをやっていました。最近は集まるのが難しくなり、各市の首長を誘ってトークショーをしたら面白いんじゃないか、ということで、今回は魚津市長に次ぐ第2弾。高岡市の角田市長を招いて、いろいろお話をしよう、という会になります。今回も県庁をはじめ複数の市の職員が聞いています。

角田市長 よろしくお願いします。

角田悠紀市長 令和3年7月より現職

青木主査 今回の参加者ですが、角田市長と、高岡市から職員3名、山口主任、帯刀主事、私の計4人でお話をしていきたいと思います。同じ会議室にいますが、マスクをしながらそれぞれのパソコンの前で喋ります。

山口主任 私は、市長とは中学校の先輩と後輩になります。私が一つ先輩です。なのでお互いやりにくいなと思いながら一緒に仕事をしている仲です(笑)

角田市長 (笑)

帯刀主事 私は青木さんをとても慕っていまして、青木さんに誘われて、話を聞きたいなと思って参加しました。よろしくお願いします(笑)

青木主査 そうなんですよ、今回2人も助っ人を呼んだのは、市長にこの件でアポを取ったら、市長のレスポンスがすごく早くてですね、こう・・・1時間市長とタイマンで話をするの自信がなくなってしまいまして、後輩も呼んだ訳です(笑)

角田市長 そうなの?(笑)

市長になったきっかけ

青木主査 いろいろ質問が来ていますので、聞いていこうと思いますが、まず市長になられたきっかけからお願いします。

角田市長 僕は市議会議員をしていたのですが、この5年間、財政健全化を進めてきた中でどうしても、高岡に元気がないな、と思うことがありました。これから新しい時代を作っていかないといけないのに、これから10年、20年このままで良いのだろうかということを自問自答して、当時38歳、この年齢が適正かどうか分かりませんが、僕にはこのタイミングしかないなと思って、市長選挙に出ました。勝ち負けよりも、一石を投じることをしたかったという思いもあって、そこにいる山口先輩にも、「マジか」みたいなことを言われたのを覚えてます。

山口主任 それ言わなくて良いですから(笑)

青木主査 山口さん、相談に乗ってあげたりしてたんですか?

山口主任 してません(笑)

角田市長 新聞に大きく載った時にたまたま言われたんですよね(笑)
でも市議会議員時代にお世話になったいろんな方からは、「マジか」とは言われても、「絶対やめとけ」と言われたことはなかったかな。それはやっぱり、市職員の皆さんも普段頑張っておられるのは知ってるんだけど、何か変えていかないといけないっていう雰囲気があったからなのかなと思ってます。

青木主査 選挙に出るとき、家族の了承を得るのは大変だったのではないですか?

角田市長 そうですね。でも、いま1歳の息子がいるんですが、当時はまだ生後半年で、反対されるだろうなと思ってたんですが、妻は「あ、そうなの」くらいで。僕の気持ちを分かってくれていたのかなと思います。それから自分と妻の親に話に行きました。

青木主査 周りの方は割と賛成してくれる方が多かったのですか?

角田市長 もちろん反対の人もいましたよ。いろんな理由があって応援できないという人もいました。妻を説得するよりも、周りの方との話に時間をかけたという感じですかね。

小さい頃の夢は高岡市長

角田市長 ちなみに、小学校の卒業文集に書いた将来の夢は高岡市長でした。

青木主査 えっ(笑)
小さい頃の将来の夢は?という質問もあるのですが。

角田市長 卒業文集に高岡市長って書いてましたね。これはホントに(笑)
その時の先生に聞いたことがあるんですけど、僕は将来の夢を最後まで書かなかったんですって。理由を聞くと、職業が分からないと。で、当時僕は児童会長をやっていまして、それは給食の後の自由時間を長くしたかったんですね。自分がおかしいと思うことを変えたかった。それで先生とも話して、国会議員など政治家という職業があることを知って。でも僕がやりたいのはこのまちのことなんだよな、と思って。それで「高岡市長」と書いたみたいです。

青木主査 政治家は人から薦められてなるもので、自分からなるものじゃないという話を聞いたことがあります。

角田市長 そういう方もいると思います。でも例えば、市職員出身の議員の方もたくさんいらっしゃいますけど、政治で何か変えたい、自分がしてる仕事をもっとよくしたい、と思って政治家になられている訳ですよね。
だから、若い職員の方で、いろんな思いがある方は、政治の世界に飛び込むのも一つの選択肢なんじゃないかなあと思いますよ。
相談いただければ僕の選挙の道具貸しますので(笑)

市長になってからの生活や職員との関わり方

青木主査 市長になられてから生活も変わられたと思いますが、見える景色は変わりましたか?

角田市長 景色はあまり変わらないですね。あまり市長らしくしたくないというか、僕は39歳ですが、高岡市でも、市役所の職員でも真ん中くらいの年齢ですよね。真ん中らしくしないといけないと思ってます。
それと思うのは、今は仲間内の会なので、皆さんフラットに仲良く喋ってくれていますけど、外に出たら対応違うじゃないですか。みんなで楽しくお酒飲んでる時もあれば、仕事の時は自分の立ち位置をしっかり決めて取り組む。これは高岡市の職員の優秀なところだと思いますね。

青木主査 年上の部下もたくさんおられますよね。やりづらいと思うことはありますか?

角田市長 部長さんたちはお父さんの年齢ですね(笑)
綺麗ごとだと言われるかもしれませんが、あまり上司と部下の関係だとは思っていなくて、家族みたいな関係だと思ってます。お父さん、お母さん、お兄ちゃんみたいな。僕の相談を受け入れてもらったり、そこからいろんな交渉をしてもらったりするので。だから若手職員の皆さんも、上司に対してどんどん意見を言っていけば良いと思いますけどね。僕に対しても皆さん、フランクに話しかけてくれますよ。

青木主査 そうなんですか?

角田市長 はい。青木さん先日、今日のこの件で市長室に来てくれたじゃないですか。あんな感じで皆さん来てくれますし、来てほしいですね。

青木主査 え?職員の皆さん、ふらっと市長室に入れますか?何分時間を取るか秘書課に連絡したり、資料を準備したり、身構えるというか。

山口主任 行ったことないです。

角田市長 でも僕も普通に内線電話しますし、担当課長がいなければ係長、担当者に話を聞くこともあります。全然フランクにきてもらって良いので、職員のそういった点は意識を変えていってほしいですね。
富山県の新田知事が、100%完璧な仕事で遅れるよりは、80%くらいでいいから早めに仕事を上げて、ということを言っておられました。僕は50%でも良いと思ってます。だって自分が固めた仕事を、最後ひっくり返されたら嫌じゃないですか。小出しで良いのでどんどん持ってきてほしいと思ってます。意外と時間あったりするので。

青木主査 えーっ。でも秘書課に市長のスケジュール聞いたら、びっしり詰まっているじゃないですか。

角田市長 それは秘書課の職員が優秀なので(笑)
スケジュールは本当、かなり調整してもらっているはずです。

参加者はオンラインで視聴

前編はここまで!

市長になられたきっかけから、39歳の市長ならではの職員との関わり方について語っていただきました。当日は本当にたくさん話をしてくださっており、この記事はかなり内容を抜粋しています。(文字起こしが大変でした。)

後編でも、市長が普段考えていることなどについて聞いていきます。
後編はこちらからご覧ください。

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