【印刷研究所コラム】 vol.18|さらに深掘り!紙ものならではのABテスト
前回のマーケティング記事(vol14/16)でご紹介した、「納得力のある紙ものデザイン」「紙ものデザインABテスト」が好評をいただきましたので、今回は印刷研究の視点で、「紙ものならではのABテスト」と題し、少し深掘りしてご紹介します。
▶︎ vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン
▶︎ vol.16【比較して納得】紙ものデザインABテストは
紙ものならではのテストとは
紙ものの広告施策では、デジタル広告のそれとは違い “ 受け取り側が実際手に取って内容を確認する”という行動があります。そのため、受け取り手に対して 適切な導線で中身を読み進めてもらえるか を立体的な視点で設計していく必要が出てきます。
適切な設計をおこなっていくためには下記のような “ 紙ものならではのABテスト” が後々効果を発揮します。
デザイン/レイアウトテスト:メインビジュアル・コンテンツ構成などを変えるテスト
仕様テスト:DM等のパーツ構成や紙面のサイズを変えて効果を測定するテスト
レイアウトテスト
レイアウトテストは、項目自体は変えずに、レイアウトを変えて行うABテストです。紙のデザインにおいては、同じ用紙サイズであっても折り方次第で大きくレイアウトが変わります。リーフレットを例にして説明します。
① 横開き or 縦開き
② 巻き三つ折り or 外三つ折り(Z折り)
実際に手に取るお客様の導線を設計し、それに適したレイアウトを行う必要があります。読み物としての体裁を保つのであればDM折り、インパクトのある中面で印象に残したいのであれば二つ折りにするなど、折り方一つでも受け取り手の印象は大きく変わります。
適切な折り方・レイアウトを提案することもデザイナーとしての強みになり得るので、テストによって導き出された情報を蓄積しておくことが重要になります。
仕様テスト
仕様テストは、同じ内容でも異なる仕様(サイズなど)を比較するABテストです。A4サイズのチラシとA3サイズのチラシを例に挙げます。
単純に見るとA3サイズの方が紙面情報が多く反応率も高くなるかもしれません。しかし、紙ものにおいては印刷費用の影響が大きいため、費用対効果の観点で見るとA4サイズのチラシの方が効果が高いという判断になる可能性は大いにあり得ます。
デザインの用途に合わせて的確な提案をするためには、コスト感も含めた費用対効果の提示をおこなうことが必要になってきます。
まとめ
「レイアウトテスト」「仕様テスト」
細かい観点ではありますがこれらの提案をすることができると、信頼感のあるデザイナーとしての認知に繋がります。
弊社では、デザイナーのみなさまがクライアントにより納得感のある提案ができるよう、紙ものデザインに関する反応率などを数字で提示するお手伝いをしています。
T-Bridge のご紹介
ダイレクトメール(DM)やチラシなど紙媒体の販促ツールに個別のQRコードを印刷することで、その効果測定を可能にした無料の計測システム※【 T-Bridge 】を使用し、ABテスト計測設定 ⇒(印刷)⇒ テスト結果提出 までを弊社でご対応いたします。
皆さまが制作する紙ものデザインにQRコードを挿入するだけで、デザインのABテストや施策案件の反応率を取得することができます。
販促ツールをより効果的なツールとしてご使用いただくためお力添えさせていただきます。「計測ツール」「計測結果」はすべて無料※で提供しておりますので、紙媒体の販促施策に関わる企業のご担当者様はぜひ納得力のあるデザイン制作のためにご活用ください。
※条件があります。詳しくはお問い合わせください。
最後に。
今回は、前回に引き続きマーケティングカテゴリーにて、【さらに深掘り|紙ものならではのABテスト 】をお伝えしました。詳しくは下記リンクよりお問い合わせください。
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