デザイナーのための印刷研究所 - TOWA PRINTING LAB -

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東京都の神楽坂・吉祥寺、埼玉県の戸田市に拠点を置く印刷会社の藤和で活動している印刷研究所です。印刷会社として、デザイナーの皆様に役立つ印刷表現をお届けしています。印刷に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。https://www.towaprintinglab.com/

最近の記事

【印刷研究所コラム】 vol.22|リーフレット|印刷・加工の見積もり項目と発注方法

この記事では、リーフレットに関する基礎知識、具体的な製作工程(見積もり項目)をはじめ、実際に制作する際に必要な情報(発注方法)までを丸ごと解説します。 ● リーフレットについて リーフレットとは リーフレットとは、一般的に1枚の紙を折ることでさまざまな形状に加工した印刷物を指します。リーフレットは、1枚の紙を半分に折る2つ折り(4頁)、左右の両端を内側に折り込む3つ折り(6頁)など、折り目を誌面上の区切りとしてページを分け、掲載する情報を整理し、見やすくメリハリのある誌

    • 【印刷研究所コラム】 vol.21|パンフレット・冊子|印刷・加工の見積もり項目と発注方法

      この記事では、冊子・パンフレットに関する基礎知識、具体的な製作工程(見積もり項目)をはじめ、実際に制作する際に必要な情報(発注方法)までを丸ごと解説します。 ● パンフレット(冊子)について パンフレット(冊子)とは パンフレットとは、一般的に2枚以上の紙を綴じることで冊子の形状にした印刷物を指します。パンフレット(小冊子)は、定期刊行物とは異なる出版物が「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」というのがユネスコ※ による定義で、49ページ以上のものに関しては「

      • 使いやすくエコ仕様| 紙製ファイル

        環境に配慮した紙もの販促ツール SDGs(エスディージーズ/持続可能な開発目標)への取り組みとして、販促ツールの制作からできることがあります。そのひとつが、脱プラスチックの取り組みです。 昨今の脱プラスチックの観点から、弊社ではプラスチック製品を紙製に変更することをお勧めしています。紙製に変更するだけで環境に配慮した製品になり、脱プラスチック・SDGsへの取り組み・環境配慮へのPRにも一役買うツールになります。 今回は、今すぐできる環境配慮のご提案、 プラスチック製品の

        • 夏ならではの販促施策|手配り紙うちわ

          手配り販促施策の設計ポイントイベント開催・新店舗オープンのお知らせ、展示会での商品案内・集客ツールなど、様々な場面で使用する手配りチラシ。チラシなどの販促施策は、 受け取ってもらえる 内容に目を通した上で行動に起こしてもらえる この2つの目的をより多く達成できるものを設計する必要があります。 今回ご紹介するのは、夏季限定の販促施策として有効な紙うちわです。 いつもの手配りチラシを紙うちわに変えるだけで、販促効果を向上させることができます。 うちわを販促物にする3つ

        【印刷研究所コラム】 vol.22|リーフレット|印刷・加工の見積もり項目と発注方法

          【印刷研究所コラム】 vol.20|アイテムに適した紙の厚さ

          前回の vol.19 では、印刷発注の際に必要な情報である、印刷用紙の厚さ(重さ)についてお話ししました。 今回は、つくりたいアイテムの適切な紙厚をイメージできる一覧表を作成しましたので、連量(kg)と紙厚(mm)の早見表とあわせてご覧ください。 紙の厚さから見る、アイテム一例 代表的な連量(四六判ベースで記載)ごとに、適している制作アイテム・用紙の特徴・使用用途などをまとめました。 また、A4一枚当たりの重量を記載しましたが、特にダイレクトメールで必要不可欠な重量計算に

          【印刷研究所コラム】 vol.20|アイテムに適した紙の厚さ

          【印刷研究所コラム】 vol.19|紙の厚さ、紙の重さ。

          印刷物を発注する際、使用する紙の種類と厚さを用途によって決める必要がありますが、紙の厚さはなぜか寸法ではなく重さで表されるため、数値を見てもイメージしづらく分かりにくい!という方も多いかもしれません。 今回は、印刷発注の際に必要な情報、印刷用紙の厚さ(重さ)についてお話しします。 用紙の厚さを表す単位 印刷・製造に関わる工程では、使用する用紙を【種類】【厚さ】【量】という3つの要素で表現します。 例えば【 コート紙(種類)の 四六110kg(厚さ)を 2000枚(量)】と

          【印刷研究所コラム】 vol.19|紙の厚さ、紙の重さ。

          印刷検証資料|資料請求について

          印刷検証資料とは デザイナーのための印刷研究所(https://www.towaprintinglab.com/)では、 実際に印刷工場に行ったことがない、印刷物をしっかり見る機会が少ない、印刷物がどのように作られるのかよくわからない、というグラフィックのクリエイターの方へ、実際の印刷物(印刷検証資料)をお送りしています。 印刷検証資料がどのように作られているかをWEB上で確認し、印刷物と照らし合わせて見ることで、印刷知識をより深められる場を提供しています。 資料請求に

          【実験・検証室】 特別編02:コズふわ印刷

          コズふわ印刷とは?2019年10月、デザインのひきだし38(グラフィック社編集部 編)に掲載された【祖父江慎の実験だもの】で、アートディレクターの祖父江慎さん・インキメーカーのT&K TOKAさんとタッグを組み、弊社で新しい印刷表現を模索し誕生した特色印刷。 “ 夢かわいく・澄んでいて・鮮やかなパステルカラー ” を求め、配合した特色を5種の紙にそれぞれ印刷し、計150パターン以上の表現を作成。かわいい見た目に仕上がったインキの配合ルールを見つけ、それに則った4色の特色をチ

          【実験・検証室】 特別編02:コズふわ印刷

          【印刷研究所コラム】 vol.18|さらに深掘り!紙ものならではのABテスト

          前回のマーケティング記事(vol14/16)でご紹介した、「納得力のある紙ものデザイン」「紙ものデザインABテスト」が好評をいただきましたので、今回は印刷研究の視点で、「紙ものならではのABテスト」と題し、少し深掘りしてご紹介します。 ▶︎ vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン ▶︎ vol.16【比較して納得】紙ものデザインABテストは 紙ものならではのテストとは 紙ものの広告施策では、デジタル広告のそれとは違い “ 受け取り側が実際手に取って内容を確

          【印刷研究所コラム】 vol.18|さらに深掘り!紙ものならではのABテスト

          【印刷研究所コラム】 vol.17 蛍光色の紙(蛍光紙)

          通常、蛍光色は白い紙に蛍光インキを刷ることで表現できますが、用紙自体が蛍光色の紙(蛍光紙)も存在します。蛍光紙には、印刷で表現する蛍光色とはまた違った魅力があり、表現の幅を広げてくれます。 蛍光紙は下記の2種類に分類でき、用途によって使い分けができます。 ・ 紙の原料に蛍光材を混ぜて抄紙しているもの  (混ぜ込んでいるので両面蛍光色) ・ 紙に蛍光をあらかじめ塗工しているもの  (片面塗工なので裏は紙色のまま) 特に後者の紙に蛍光色を塗工しているものは、印刷では到底出す

          【印刷研究所コラム】 vol.17 蛍光色の紙(蛍光紙)

          【印刷研究所コラム】 vol.16|比較して納得!紙ものデザインABテスト

          デザインとは、クライアントの目的や問題を抽出し、その解決へと導くもの。 感覚的に “クライアントのデザインが良い!” と思われていたとしても、“どちらがより目的や問題を解決できるか” を数字で提示することで、デザインに納得感を持ってもらうことができます。 前編でお伝えした紙ものデザインの共通の評価軸に引き続き、今回は数字を比較することで納得できる、デザインのABテストについてご紹介します。 ▶︎ 前編|vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン はじめに。

          【印刷研究所コラム】 vol.16|比較して納得!紙ものデザインABテスト

          【印刷研究所コラム】 vol.15 印刷・加工の見積もり依頼

          印刷会社に見積もりを依頼する際、 作りたいものをどのように伝えたらいいかわからない 紙に詳しくないので、想像しているイメージをうまく伝えられるか不安 仕上がりイメージを伝えたところで実際にできるのかな  など、 どのように希望を伝えたら良いか悩んでしまった、という声をいただくことがあります。 印刷・加工には工程が多い上、決めていく項目も多岐に渡るので、“なんだか複雑そうで難しい…” と感じる方が多いようです。 今回は、印刷会社に見積もりを依頼する際に必要な情報につ

          【印刷研究所コラム】 vol.15 印刷・加工の見積もり依頼

          【印刷研究所コラム】 vol.14|数字で見る!納得力のある紙ものデザイン

          日頃お付き合いのある紙媒体のデザイナーの方から、下記のようなお悩みをお話しいただくことがあります。 特殊な印刷で表現するデザインに対して効果はあるのか聞かれてしまう 担当者はOKを出してくれたが上長チェックで作り直しが発生してしまう 「良い感じにお願い」というふわっとした希望を形にしなければならない 悲しいことに、デザインの良し悪しを個人の主観で決められることも多く、定性的な判断でデザインが二転三転してしまうことも。 そこで今回は、クライアントにデザインを納得しても

          【印刷研究所コラム】 vol.14|数字で見る!納得力のある紙ものデザイン

          【印刷研究所コラム】 vol.13 製本について

          印刷、折り、綴じ、断裁、製本。 本や冊子を制作する工程は多岐に渡ります。製本の種類も多様で、いざ本や冊子を制作しようと思った時に、何から手をつけていいのかわからないという方も多いかもしれません。 今回は、製本ことはじめとして、製本 / 綴じの種類、作りたい冊子はどのように見積もりを取ればいいのかなど、製本に関わる基本的な情報をご紹介します。 製本の種類 製本の種類は、製本工程の違いで並製本と上製本に分けられます。 並製本とは、表紙と本文を合わせて綴じてから断裁をする製

          【印刷研究所コラム】 vol.13 製本について

          【印刷研究所コラム】 vol.12 様々な折り加工②

          皆さんの周りにあるチラシ・パンフレット・リーフレット・DM(ダイレクトメール)等の紙もの製品は、印刷機で印刷された後に何らかの加工を施すことによって完成しています。 後加工の中でも紙を製品サイズにカットする 断裁加工 と、用途に合わせて形状や見せ方を変えることができる 折り加工 は、あらゆる製品を作る上で基本となる印刷加工です。 今回は、少し複雑な折り加工・掲載できる情報量が多い折り加工 の種類について、仕上がり形状や使用例を絡めてご紹介します。 ( 前回|様々な折り加工①

          【印刷研究所コラム】 vol.12 様々な折り加工②

          【印刷研究所コラム】 vol.11 様々な折り加工①

          皆さんの周りにあるチラシ・パンフレット・リーフレット・DM(ダイレクトメール)等の紙もの製品は、印刷機で印刷された後に何らかの加工を施すことによって完成しています。 後加工の中でも紙を製品サイズにカットする 断裁加工 と、用途に合わせて形状や見せ方を変えることができる 折り加工 は、あらゆる製品を作る上で基本となる印刷加工です。 今回はこの印刷加工の中から、代表的な 折り加工 の種類について、仕上がり形状や使用例を絡めてご紹介します。 代表的な折り加工 ● 二つ折り 紙

          【印刷研究所コラム】 vol.11 様々な折り加工①