紀々*東哲女(とうてつ・おんな)でゴザイマス。

1998年早稲田大学第一文学部哲学科東洋哲学専修 卒業。卒論テーマは『現代に生きる陽明…

紀々*東哲女(とうてつ・おんな)でゴザイマス。

1998年早稲田大学第一文学部哲学科東洋哲学専修 卒業。卒論テーマは『現代に生きる陽明学』。このBLOGでは、紀々の解釈&感性で陽明学・東洋哲学の魅力をお届けします。 https://www.handshakee.com/kiki

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「陽明学」の紀々ノート、はじめます。

本当は、語りたかったのです。 大好きな東洋哲学のこと。 大好きな陽明学のこと。 でも、学者ではないし、あまりにマイナーな分野だし、わかってくれる人もそう多くはないし…… 実際、30代前半には「若い女性が哲学を語るなんて不愉快だ!」という声があり、ラジオを1本降板したこともありました。(今なら、きっとセクハラ問題よね) そんなこんなでこっそり封印してきたけれど、このたびNHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一氏が主人公になったことに背中を押され、このブログで綴ることにし

    • 「事上磨練」のこと~陽明学はワークマンだ!と思う理由

      ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 いつだって どんな時だって だいじょうぶ 磨くも学ぶも 「ふだん」にチャンス 紀々 *===* 私が、混沌とした現

      • 1998年の私の卒論「現代に生きる陽明学」を読んで驚いたこと~「1998年の現代」の振り返りから

        ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 このところ、色々と本を読んでいます。 久しぶりに「モーレツに読書する人」となっております。 陽明学と東洋哲学にまつわる本

        • 「東洋哲学はロックである!」と思う理由

          ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 哲学は金にならぬと笑われて でも今わたし 笑って生きてる! 紀々 *===* 陽明学を学び、卒業後……ある時からなぜ

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        「陽明学」の紀々ノート、はじめます。

          陽明学はキケンな学問なのか!?について

          ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 渋沢栄一さんがクローズアップされてから、にわかに陽明学も注目されているワクワクの中……以前からぼんやり抱いていた「気がかり

          陽明学はキケンな学問なのか!?について

          「殿、利息でござる!」を見ました~映画に登場した陽明学

          ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 先日読み終えた『渋沢栄一と陽明学』で紹介されていた「殿、利息でござる!」を見ました。 「陽明学」というワードが出てきたの

          「殿、利息でござる!」を見ました~映画に登場した陽明学

          「日常」の哲学~「陽明学」はAppleだと思う理由

          ☆はじめての方へ このブログを見つけて下さり、どうもありがとうございます。 こちらは、早稲田大学で東洋哲学専修で「現代に生きる陽明学」を卒論テーマに選んだ紀々が、独自の視点で陽明学の魅力をお届けするブログです。(学術的・専門的な視点をお探しの方は、お役に立てずごめんなさい) 私が励まされた「陽明学」が、誰かの励ましの力となれたならとてもしあわせです。 私が陽明学を選んだ理由のひとつは「日常(ふだん)」に生かせるものだと感じたから。 もちろん、陽明学の一番の書『伝習録』は

          「日常」の哲学~「陽明学」はAppleだと思う理由

          陽明学は「まるごと」主義~だから、やさしい。

          哲学って、ムズカシイ。 そんな印象があることは、とっても残念。 いや、もったいない! 少なくとも東洋哲学は、いえ「陽明学」は、とっても「やさしい」のです。 シンプルであり、日常を大切にしていて、何よりも現代人のココロにやさしい「励まし」の学問。 「現代に生きる陽明学」を卒論テーマにした私の勝手な解釈&おすすめポイント。 本日の「陽明学」のおすすめポイントは、こちら。 「まるごと」主義 陽明学は、分類して理解するのではなく「あれもこれも含めて」ひとつとして見る視点

          陽明学は「まるごと」主義~だから、やさしい。

          『渋沢栄一と陽明学』を読んでいます。

          陽明学 ブームの予感のあの人と ともにブレイクしちゃうのかしら 紀々 *===* 大学の卒論テーマは「現代に生きる陽明学」。 1998年あたりのこと。 もう20年も経ったのに、あらためて…… 「現代にも」生きる陽明学だと実感してビックリ。 NHKの大河ドラマ「青天を衝け」のスタートで、渋沢栄一さんはまさに時の人。 私が学んだ陽明学は日本に来る前の時代、中国の陽明学なので、日本で広まった陽明学についてはただただワクワクしながら見ています。 ズバリなタイトルの本『渋沢

          『渋沢栄一と陽明学』を読んでいます。

          「おめでとう」が言えません。

          質問 「子どもが生まれました」って言われた時、おめでとうと言えません。 「こんな人手が足りないのに~!?」ということが先に浮かんでしまって。 そんな自分がイヤになります。 「おめでとう!」と心から言える私になりたいです。 紀々より つらいですよね。 周囲からの「なんで喜んであげないの?」という視線もあると思います。 結婚・妊娠・出産という「祝ってもらえるシリーズ」が、結婚していない自分には……ない。 それに加えて「祝わなくてはいけないシリーズ」が押し寄せてくるプレッシャ

          私の心の支えになった言葉

          結婚していても、結婚していなくても、私にとっては「あなたが楽しく過ごしているか」が大事。 「結婚しろ!」プレッシャーにへこみがちだった私に、あるとき母がくれた言葉は今でも心の支えです。 「いま、あなたは楽しく過ごしている?」 これが、私の定番の問いかけ。

          「ねば」と「ベッキー」のこと

          年齢を重ねて、気を付けたいと思うようになったキーワードがあります。 それは「ねば」と「ベッキー」。 ねばならない。 こうするべき・こうあるべき。 この「ねば」と「ベッキー」が手放せると、自分にも誰かにもやさしくなれる気がするのです。

          40歳で化粧をやめてみて思うこと。

           「なんで?」  この問いをもって、もう一歩ふみ込んでみるのが「哲学する」ということなのだと思います。  お金がなくて悩んでいる人にも「なんで?」はオススメ。  私がかなり小さなコストで生きていけるようになっている理由も、ココにあります。  例えば美容にかけるお金。  40歳から、化粧品をほぼ買わなくなりました。(もともと大したメイクはしていなかったのですが)  お金もそうですが、化粧する時間・落とす時間とコスト、そして自分はキレイになっても環境を汚してしまうこと

          「女性は輝かなくてはならない」プレッシャー

          お悩みを聞かせてもらっている中で、ある時から気になってきました。 「女性が輝かなくてはならない」プレッシャー。 ある日のこと。 そのお悩みをしばし聞かせてもらって、私の中にはひとつの問いかけが浮かびました。 「そもそも、輝くってどういうことでしょうか?」 止まらなかったお悩みトークが、ピタリ。 「何でしょうね、あれ?何なんでしょう、輝くって……」 私たちは、しばしばよくわからない何かと闘っているもの。 その日の発見でした。

          「女性は輝かなくてはならない」プレッシャー

          「結婚しなさい!」プレッシャーをかける人の共通点とは?

          「あなたには、幸せになってほしいから」 20代の頃「私って不幸に見えてるのかな??」と思っていました。 「結婚しなさい!」という意味だとわかったのは、それからしばらく後のこと。 結婚は選択のひとつにすぎないはずなのに「この選択だけはゼッタイにしなければいけない!」という強迫観。 「自分の幸福感」をもってドカドカとこちらの人生に踏み込んでくる人の共通点を見つけました。 それは……意外と、幸福度の低い人。 幸福度が高い人は、他人の「それぞれの幸せ」もありのまま受け止め

          「結婚しなさい!」プレッシャーをかける人の共通点とは?

          はじめまして。

          「東哲女(とうてつ・おんな)」という呼び名は「モテない・イケてない女子学生」という意味が込められていました。 まったくもって「ざんねん」な呼び名。 でも実は、私はけっこう気に入っていました。 「哲学する女ってカッコいい!」 さすがに声高には言えなかったけれど、そう思っていたから。 ところが。 当時の世の中では「オンナが哲学なんて学ぶと嫁に行けないぞ」というのが主流。 実際に「若い女性が哲学を語るとは不愉快だ!」というリスナーの声から、ある番組を降りた経験もあります