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宇津保物語を読む

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宇津保物語を訳しながら読んでいきます。
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2023年8月の記事一覧

宇津保物語を読む6 嵯峨院(仲頼抄)#2

賭弓の饗宴に、仲頼あて宮を見て思い悩む 訳  こうして過ごすうちに、正月18日の賭弓の…

久逸文庫主人
11か月前
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宇津保物語を読む6 嵯峨の院(仲頼抄)#1

「嵯峨の院」と仲頼 この「宇津保物語を読む」もいくつかの巻を飛ばしながらも「吹上」まで…

久逸文庫主人
11か月前
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宇津保物語を読む5 吹上 下#9(最終回)

忠こそ真言院の阿闍梨となり、継母を養う訳  あの行者(忠こそ)を朱雀院はこの上なくねぎ…

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宇津保物語を読む5 吹上 下#8

院、涼の琴の由来を問う。涼、三条に住む。訳  嵯峨院も涼の琴を着き、たいそう驚き不思議…

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宇津保物語を読む5 吹上 下#7

涼、仲忠四位中将、種松五位紀伊守に任ず訳 帝はこの光景をごらんになり、予想外の出来事に…

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宇津保物語を読む5 吹上 下#6

涼、仲忠、秘琴を競弾し、奇瑞起る訳  このようにしてはいるものの、涼と仲忠の琴の音は互…

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宇津保物語を読む5 吹上 下#5

神泉苑の紅葉の賀 仲忠、涼、琴を弾く訳 こうして、嵯峨院は紀伊国からお帰りなさり、朱雀帝は、院のもとへ神泉苑で紅葉賀を開催するとの案内を申し上げなさる。  右大将(兼雅)は三条の北の方(俊蔭娘)におっしゃる。 「嵯峨院は紀伊国の源氏をお供として連れて帰京なさいましたが、神泉苑での行幸に院もいらっしゃり、管弦の遊びが開かれるなはずなので、仲忠侍従も琴を演奏すべきなのだが、どうせなら人よりも優れた演奏を披露するのがよかろう。例の、しばらくは秘めておこうとおっしゃった例の琴は、こ

宇津保物語を読む5 吹上 下#4-2(春日詣)

忠こそ再登場「忠こそ」の巻の終わりで失踪した忠こそは、「春日詣」の巻で再登場する。その…

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