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宇津保物語を読む

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宇津保物語を訳しながら読んでいきます。
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記事一覧

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#18

帝、胡笳の音に感じ、胡の后の哀話を語る訳  こうしているうちに、北の方の演奏はますます…

久逸文庫主人
1か月前
2

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#17

見出し仲忠の母、ようやく琴を弾く 人々賞賛 訳  帝が熱心にお勧めするので、北の方はしか…

久逸文庫主人
1か月前

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#16

帝、仲忠の母に弾琴を勧めるが従わず1訳  帝は仁寿殿にお出ましになり、廂の間の西方に、屏…

久逸文庫主人
2か月前
1

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#15

仲忠、妹の梨壺の局で、女三の宮と語る訳  こうして、人々を待機させたまま、仲忠は参内し…

久逸文庫主人
2か月前
3

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#14

仲忠、馬車の用意をさせ、母と共に参内訳  仲忠中将は「今日の相撲は残念なことに右方は勝…

久逸文庫主人
2か月前

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#13

仲忠、母に相撲のことを語り、御前に誘う 訳  こうして、宰相の中将仲忠は母北の方のい…

久逸文庫主人
2か月前
3

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#12

帝、仲忠と賭け碁をして、仲忠の母を召す(後半) 訳  その後も仲忠は、決して琴は弾けないことを申し上げ、その思いを詩に託して申し上げなどして、ひたすら断り続けた。  帝は(わけのわからんことを言うやつめ。こいつに言い負かされるのはしゃくだ)とお思いになるが、ふと、仲忠の母に、長年何とかして会いたいものだと思い続け、昔から入内を打診して、何とかして女御にとばかり思っていたが、消息不明となりがっかりしていたことを思い出す。 今その健在が知れるのみならず当世の趣味人・美

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#11

帝仲忠と賭け碁をして仲忠の母を召す(前半) 訳  こうしているうちに、帝はどうやって仲…

久逸文庫主人
3か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#10

東宮、藤壺に参内を促す歌を贈る訳  帝は東宮の御座所にお越しになり 「どうして藤壺はいな…

久逸文庫主人
3か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#9

帝、仲忠をお探しになる。涼、藤壺に参る訳  帝は右大将(兼雅)に 「仲忠の朝臣にぜひ会い…

久逸文庫主人
3か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#8

前回はアップの順が前後しましたが、今回は節会の祝勝会の続きです。朱雀帝の琴演奏のお召しか…

久逸文庫主人
4か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#6(改)

#6と #7はアップの順が前後しています。  「正頼、兼雅、相撲の節会の準備をする」の段は省…

久逸文庫主人
4か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#7

これは最初に#6としてアップしたものですが、前段を挿入したので、タイトルの番号を変更しま…

久逸文庫主人
4か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#5

仲忠、正頼にあて宮の琵琶を称賛して語る訳  こうして宴も進み、管弦の演奏が始まる。様々な楽器を奏でられるなかで仲忠が申し上げる。 「私は幾度か箏の琴を他の楽器に合わせて演奏したことがありますが、先日藤壺で演奏した時ほど楽しかったことはありませんでした。あの姫君(あて宮)は琵琶を合わせて演奏なさいましたが、それを拝聴しておりますと、俗世のことなどすべて忘れてしまうほどでした。今、琵琶の第一人者は良少将(良岑行政)ですが、彼とも度々合奏させていただくときもありますが、その少将で