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宇津保物語を読む

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宇津保物語を訳しながら読んでいきます。
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記事一覧

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#15

仲忠、妹の梨壺の局で、女三の宮と語る訳  こうして、人々を待機させたまま、仲忠は参内し…

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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#14

仲忠、馬車の用意をさせ、母と共に参内訳  仲忠中将は「今日の相撲は残念なことに右方は勝…

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#13

仲忠、母に相撲のことを語り、御前に誘う 訳  こうして、宰相の中将仲忠は母北の方のい…

久逸文庫主人
2週間前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#12

帝、仲忠と賭け碁をして、仲忠の母を召す(後半) 訳  その後も仲忠は、決して琴は弾け…

久逸文庫主人
4週間前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#11

帝仲忠と賭け碁をして仲忠の母を召す(前半) 訳  こうしているうちに、帝はどうやって仲…

久逸文庫主人
1か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#10

東宮、藤壺に参内を促す歌を贈る訳  帝は東宮の御座所にお越しになり 「どうして藤壺はいな…

久逸文庫主人
1か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#9

帝、仲忠をお探しになる。涼、藤壺に参る訳  帝は右大将(兼雅)に 「仲忠の朝臣にぜひ会いたいことがあるのだが、どこにもいないということだ。そなた、居場所を知らんか。」 右大将「たった今までお仕えしておりましたが、帰ったのでしょうか。どこにもおりません。」 帝「それならば、呼び戻せ。」 右大将「退出したとしても、どうも見当たりませんで。不思議にも消え失せたようでございます。涼の中将もご同席のようですが、もしや琴の演奏をご所望だったのでしょうか。さてはそれを察して逃げ隠れたの

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#8

前回はアップの順が前後しましたが、今回は節会の祝勝会の続きです。朱雀帝の琴演奏のお召しか…

久逸文庫主人
1か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#6(改)

#6と #7はアップの順が前後しています。  「正頼、兼雅、相撲の節会の準備をする」の段は省…

久逸文庫主人
1か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#7

これは最初に#6としてアップしたものですが、前段を挿入したので、タイトルの番号を変更しま…

久逸文庫主人
2か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#5

仲忠、正頼にあて宮の琵琶を称賛して語る訳  こうして宴も進み、管弦の演奏が始まる。様々な…

久逸文庫主人
2か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#4

兼雅、正頼を訪れ、相撲のことを語り合う(本文・訳 省略)  ある日、右大将(兼雅)は左大…

久逸文庫主人
2か月前
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宇津保物語を読む9 内侍のかみ#3

正頼と大宮、娘たちの婿について話し合う 訳 左大将正頼と妻の大宮の会話  左大将「仁寿殿…

久逸文庫主人
2か月前

宇津保物語を読む9 内侍のかみ#2

正頼、帝と東宮の御前で年内の節会を語る訳  こうしているうちに、上達部や親王たちなどもみな仁寿殿に参上なさる。殿上人もその場にいるかぎり参上する。左大将は三条院から果物や酒などを取り寄せてみなで酒盛りとなり、帝も東宮も会話に打ち興じた。 帝「長らくおもしろい催しなどもなかったのう。だんだんと風も涼しくなり時節もまた趣のあるものになってきたのだから、世の憂さも忘れ心ゆくまで満足のする催しをこの秋にはしたいものだ。みなで話し合ってみようではないか。人の寿命という者ははかないも