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投資を始めるのは早いほどいい~長期投資で時間を長く使うことがいかにいいか~

(初めに)

 さて、今回は投資を始めるのはいかに早いほうがいいのか、とういうことについて説明したいと思います。その前に第一に伝えたいことは、「時間は人間に平等に与えられているもの」だということです。

 お金持ちの人も貧乏な人もみんな1日24時間の時間が与えられています。この時間をどう活かすかによって私たちの将来に、どう大きく影響を及ぼすのかということを、皆さんにわかって欲しいと思います。

 そして、長期投資はこうした平等に与えられた時間をいかに活用していくかが、成功への近道であるかを伝えたいと思います。

⑴日本の晩婚化と結婚にかかる費用

 これは、日本の平均初婚年齢を表したグラフです。2017年時点で男性が31.1歳、女性が29.4歳と日本では晩婚化が進んでおり、今後もこの傾向は進んでいくと予想されます。大学を卒業後、22歳から働き始め、10年働き、32歳前後で結婚するというのが日本人の平均であるとグラフから読み取ることができます。

平均初婚年齢グラブ

 話は少し変わりますが、皆さんは結婚にかかる費用はどのくらいかかると思いますか。ゼクシィ「結婚トレンド調査2018首都圏」の調査では約488万円(結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用総額)かかるとされています。また、そのほかに引っ越し代や、新居購入となるとそれ以上にお金がかかります。
 

 単身世帯の貯金額は20代で106万円、30歳代で359万円、中央値(上位50%の値)でみると5万円と77万円まで下がります。(一部のお金持ち世帯が平均額を上げているため。)
 こうしてみると結婚費用や新生活でかかる費用を考えると働いてから10年間で貯めた貯金だけで賄うのは難しいということがわかります。

 住宅・車の購入費や子供の養育費など足りないお金は、住宅ローン、車のローンや奨学金などお金を借りて生活していくことになります。

 投資をせずに労働収入のみに頼った生活では、毎月振り込まれた給料から、毎月請求書の支払いにお金が消え、毎月請求されるローンの返済のために何十年も働き続けることになります。病気やケガ、リストラなどで仕事ができなくなれば、ローンの返済はできなくなってしまします。
 このように、人的資本(労働収入)だけに依存していると、一生お金の問題から抜け出すことができなくなります。

年代別平均貯蓄

⑵社会人1年目から最初の10年間が資産形成へ大きく差をつける

 では、どうすれば人生の大きな転換期である結婚を迎え、その後、少しでも豊かに生活していくことができるでしょうか。その答えは冒頭でも述べましたが、長期投資を始めることです。それも、働き始めて早ければ早いほどいいと私は考えています。
 

 時間は誰にでも平等に与えられています。時間の使い方は誰でも自由に選択することができます。

 例えば、22歳で働き始めてすぐに長期投資を始めた人(A)と、32歳で長期投資を始めた人(B)がいたとします。
 この2人の違いは、42歳になった時に大きな違いを生みます。Aは42歳まで長期投資を続けた場合20年間の時間を投資に費やすことができます。しかしBは42歳までになるまで、10年間の時間しか投資に費やすことができません。
 AとBどちらも平等の時間が与えられていたのにも関わらず、BはAに比べ、長期投資に費やす10年という時間を損失してしまったことになります。
 

 具体的にこの10年間という損失がいかに大きいかについて説明したいと思います。
 Aが32歳になるまでの10年間で、元本20万円、毎月4万円積立、ボーナス月年間40万円ずつ投資、利回りが6%で運用した場合。

30代からの場合

 32歳になるまでに利益が420万円になります。

 先ほどの結婚費用に係る平均額が488万円なので、おおよそ賄うことができます。この差が10年間の時間をうまく活用したのかしなかったのかに表れてきます。
 

 実際Bの場合、車や住宅ローン、子供の養育費などの支払いに追われ結局投資に回すお金がなくずっと投資を始められないことも考えられます。

「投資は興味あるし始めてみたいけど、今はお金に余裕がないから、お金が貯まってから。」という状態に陥り結局始められなくなるのです。

 そのため、こうしたローン返済に追われる前にいかにお金に働いてもらう仕組みを作り上げるかどうかが重要です。 

 例えば、Aがそのまま、仮に同じ運用を続けた場合。52歳にときさらにこれだけの差が生まれます。(22歳から53歳まで30年間運用)

30年間の場合

 元金から約3倍資産が増えていくことになります。30年間という長い時間をうまく活用することによってこれだけの利益を生み出す可能性があるのです。

⑶機会を損失するという最大のリスク

 AとBを比較して投資を始めるのはいかに早いほうがいいか。皆さんにもお分かりいただけたと思います。

 私は一番伝えたいことは、「時間は限られていて平等である」ということです。BがもしAのように投資を始めていれば、始めたくても始められないという状況にならなかったかもしれません。Bは「投資をするという機会」を損失してしまったのです。
 逆にAが「今はやらなくてもいいや。」「また次の機会にしよう。」などと投資の機会を先延ばしにしてしまったら、Bのような運命をたどったかもしれません。 
 大事なのは、「今やるのか」・「これから先ずっとやらないのか」私たちは常にこの2つの選択を迫られているということに気づくことです。「今はいいや。また今度にしよう。」と考えている時点で一生やる機会は訪れず、やりたくてもできない状況になっているのです。これは投資に限らず全てのことに言えることです。

 これからの将来、少しでも豊かに過ごしたいと思うのであれば、やはりお金の問題はきっても切り離せません。そんな大事な問題だからこそ、今できることを始めるべきだと思います。
 この記事をきっかけに少しでも多くの方が、投資に興味を持ち、行動に移す人が増えてくれることを願っております。
 

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