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2023年のつつじの見頃は

今年のつつじは、例年より1週間〜2週間程早い満開でした。
「つつじの見頃はGW頃」とご案内していたのも今は昔。4月の中旬にはメインのキリシマツツジは見頃を迎えていたのでした。

4月15日時点でキリシマツツジは見頃に

対外的に発表していた今年のつつじの開花状況は、

4/1  つぼみ
4/7  咲き始め
4/10  5分咲き
4/12  7分咲き
4/15  満開
4/24  散りはじめ
4/28  終わり

という具合。「咲き始め」の頃はまだ名残の桜と共演(!)し、「5分咲き」から「満開」までが駆け足で、その頃の連日の気温の高さが大きく影響しました。

例年にない早咲きでしたが、今後「開花時期が遅くなる」ということはそうそう考えられない為、やはりこの辺り(神奈川県川崎市)のエリアのつつじの満開時期は4月中旬~遅くとも下旬、というご案内になっていくと思われます。(※逐一HPやSNSでご案内しています)

それにしても、気候変動の影響が直です。今年は桜も早く、つつじも早く、そして農家の方に話を聞くと、農作物も早いとのこと。季節の移り変わりがなだらかでなく極端になり、四季が二季になっていくようで心配です。

当山では、つつじの次世代育成のために、境内で挿し木をして苗木を育てたり、また秋には落葉樹の葉を集め堆肥にしてつつじの養土としたりと、境内の中で「仏教的世界観=縁起の世界=循環型社会」を体現するように心がけています。

ですがもっと広い意味で仏教的世界観を展開していくならば、寺の境内のみならず、地球規模の気候変動にも意識的でなければならないでしょう。

どういった取り組みができるか、思案していかねばなりません。

つつじの花手水

(副住職 記)

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