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世界史でわかる「いろんなものの起源」④~麻雀

前回はこちら。

 4人で行う中国発祥の遊び・麻雀は、19世紀後半(1860年頃)に成立したとされます。麻雀の原型は、中国各地に伝わるカードなどを用いた遊びでした。


 麻雀のルールなどが確立したきっかけは、清朝末期におきた太平天国の乱(1851~64)であると考えられています。

 指導者の洪秀全は、キリスト教の教えをもとに独自の教団を組織しました。蜂起した信者たちは清朝の打倒を掲げ、「太平天国」を建国。10年以上にわたって清朝を苦しめました。

 鎮圧のために、全国で兵士が動員され、長期間の在陣を強いられました。戦いのない日は、ゲームをして金品を賭けるのが兵士たちの数少ない娯楽となります。

 出身地がばらばらの兵士たちが遊んでいるうちに、共通のルールがつくられ、現在遊ばれている「麻雀」が確立したと考えられています。

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